こんにちは、ツバサです。
【悪女は砂時計をひっくり返す】を紹介させていただきます。
今回は208話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!
アリア:物語の主人公。前世では悪女として処刑される。
ミエール:アリアの義妹。裏で暗躍し、アリアを処刑に追い込んだ。
ジェシー:アリアの専属メイド。
ロースチェント伯爵:アリアの養父。
ロースチェント伯爵夫人:アリアの実母。
カイン:アリアの義兄。
サラ:アリアの家庭教師。前世では公爵夫人となった。
プレデリック・オスカー:公爵家の長男。ミエールの婚約者。
アース:謎の男。アリアに興味を抱いている。
エマ:ミエールの専属メイド。

208話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 最も幸せで楽しい時間
「待っ___」
アリアはアースに待つように⾔いたかった。
ところが、⼝から⾳が出ない柔らかな⼿触りで、⾔いたいことが言えない。
背⾻を登る感覚は彼⼥の頭を混乱させた。
この⽣涯の最初の接触で感じた奇妙な感覚にどうしようもなく息を呑む。
焦っていると、アースはアリアの唇を離れて⾸を噛んだ。
「あぁ・・・!」
決して軽くなかったその感覚は、アリアに少しの間上げさせた。
それは⼀度だけではない。
アースはアリアに⼀瞬の休息も与えなかった。
彼は再び深くキスをし、⾯倒なドレスを脱ぎ捨てていく。
乱暴に見える仕草は、いつもアースとは違う男性のように思えるほど。
「ま、待って!」
少し落ち着いたアリアは恥ずかしかったので、アースの肩を押しのけた。
頬が⾚く染まって熱くなっていたアリアは、まだ止まらない喘ぎを吐きながらアースを見つめる。
しかし、何かを尋ねるために彼を押しのけたアリアにとって、それはあまり役に⽴たなかったようだ。
アースが眉をひそめているのを⾒たアリアは、急いで⼝を開いた。
「な、なぜ?どうして・・・、そんなに・・・」
「なぜ?何か質問したいのなら、すぐに教えてください」
アースは深くため息をつき、話すようにアリアを促す。
「どうして・・・、そんなに上手なのですか?」
促されたアリアの質問は、とても興奮して激しい眩しさを放っていたアースを凍らせるのに⼗分だった。
「どういう意味でしょうか・・・?」
「私はあなたより10年⻑⽣きしましたが、どうして私をこんなに混乱させることができますか?あなたはどうしてそんなに上⼿なのですか?もしかして、私以外の女性と___」
アースの目が細くなった瞬間、アリアはそれ以上の言葉を紡ぐことができなくなる。
彼は彼⼥の頬を撫でて、⾮常に脅迫的な声でアリアに尋ねた。
「それは、王⼥に私が与えるべき質問ではありませんか?」
「え?どういう意味ですか・・・?私は特定の男性と深い関係を持ったことがありません・・・!」
アリアが不快そうに答えると、アースは微笑んで彼女の頬にキスをする。
「私もそうです。私は教育の⼀環としてそれを学んだだけです。あなたを幸せにすることが出来て嬉しいですよ」
「・・・誰から?」
「皇室に受け継がれた本。・・・そしてそれを説明した⼈からです」
「・・・本と説明のおかげであなたはとても上⼿なのですか・・・?」
アリアは瞬きをして、信じられないかのように彼に尋ねた。
アースは大きな笑顔を浮かべる。
「はい、それは本当のことです。それで、私があなたをどこまで満⾜させることができるかをテストしたいですか?本と説明を通して学んだばかりの私に?」
「・・・あなたが嘘をついているなら、私は怒ります」
その答えで、アースの顔から笑顔が再び消えた。
アリアと共に皇帝の城から姿を消したアースは、さらに3⽇間別荘に滞在し、何事もなかったかのように静かに皇帝の城に戻る。
⼩さな別荘でたった3⽇間だったが、2⼈にとってこれまでで最も幸せで楽しい時間だった。
執事が⽤意した食事を静かに⾷べることを除いて、彼らはほとんど寝室に閉じこもっていた。
それで十分だったのだ。
アースは何年も別荘に住みたいと思っていたが、それができないことを誰よりもよく知っていたので、ついに彼の⻑引く後悔を取り除く。
もちろん誰にも⾔わなかったわけではない。
アリアが眠っている間に寝室からこっそりと空間を移動し、しばらくの間皇帝の城を離れると⾔っていた。
このようにして、結婚⽇の皇太⼦と王⼥の脱出は⼤騒ぎせずに静かに終わりを告げる。
「・・・もう朝か」
窓から差し込む陽光の中で、アースはアリアを⾒つめながら静かに独り⾔を⾔った。
なぜこんなに早く朝が来るのか理解できないかのように。
「・・・アースさん?」
愛する女性の言葉にアースはイライラを和らげる。
⽉に⼀度会うのが⼤変だった過去に⽐べて、彼は本当に幸せだった。
「・・・私の王⼥が⽬を覚ましました」
「はい。おはようございます、アースさん。昨夜はいい夢を⾒ましたか?」
「いい夢?」
実際、アースはあまり⻑く眠らず、ほとんどの時間アリアを⾒つめていた。
しかし、それはただ夢を⾒ているよりも満⾜のいく貴重な時間。
「はい。とても良い夢を⾒ました。王⼥は?」
アースはイエスと答え、アリアの額に簡単なキスをする。
それからアリアはニヤリと笑う。
「はい。私もです、アースさん」
「どうしてこんなに素敵なのだろうか?」
それは素晴らしくて神秘的なひと時。
アースは⼿に負えない感情で、アリアを胸にしっかりと抱きしめた。
できればこのように⼀⽇中過ごしたいと思う。
しかし、やがて彼は、⼀⽇の始まりを⽰すために⾃分たちが周りにいることを⽰したメイドにアリアを⼿放さなければならない。
突然、アースの気分は⼀瞬で落ち込んだ。
それは彼が朝⾷後、⻑い間アリアから離れなければならなかったから。
アースはできるだけゆっくりと⾷事をしようとしたが、アリアはいつものように⾷事を終え、メイドが持ってきたお茶を飲む。
「いい匂いがしますね」
「季節に合ったフルーツで作ったお茶です」
「⽢い桃の匂いがします」
「はい。それはピーチティーです」
「本当に?味もいいですね」
「光栄に思います。昼⾷時にもお出ししましょうか?」
「ええ、お願い」
アリアの賞賛はメイドを⾚⾯させた。
しばらく離れたくなかったアースとは異なり、皇太子妃になったアリアは思った以上に帝城での⽣活に順応していたようだ。
それは、使⽤⼈がアリアを⾮常によくフォローしていたためであり、彼⼥も適応する努⼒を惜しまなかったから。
もちろん、新しいエチケットを習得したり、王⼥が何をすべきかを学んだり、多くの⼈を理解したりするなどの困難はあるが、アリアは⽂句を⾔わずに⼀⽣懸命だったで、ほとんどの⼈はアリアが帝国の城に順応するのを⼿伝ってくれた。
彼らはエチケットに厳しい基準を設定した帝国城の⼈々であったにもかかわらず、誰もが彼⼥を⼗分に好きで、アリアの⼩さな間違いを軽く笑い飛ばす。
「またね、アースさん」
アリアは食事を終えた後、アースの頬にキスをし、そっと微笑んだ。
彼は時間を割いてアリアと⾷事をしたかったが、周りの⼈々は彼とアリアを手放さない。
帝国の城は、機会があればいつでもアリアに会いたいという⼈で賑わっていたから。
「はい・・・。今夜お会いしましょう」
ついに結ばれた二人。
結婚後も忙しい二人ですから、3日間を一緒に過ごせたのは大きかったでしょう。
城にも順応しているアリア。
アースはアリアを独り占めできなくて残念そうですが(笑)




