こんにちは、ツバサです。
【悪女は砂時計をひっくり返す】を紹介させていただきます。
今回は179話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!
アリア:物語の主人公。前世では悪女として処刑される。
ミエール:アリアの義妹。裏で暗躍し、アリアを処刑に追い込んだ。
ジェシー:アリアの専属メイド。
ロースチェント伯爵:アリアの養父。
ロースチェント伯爵夫人:アリアの実母。
カイン:アリアの義兄。
サラ:アリアの家庭教師。前世では公爵夫人となった。
プレデリック・オスカー:公爵家の長男。ミエールの婚約者。
アース:謎の男。アリアに興味を抱いている。
エマ:ミエールの専属メイド。

179話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 憎悪の叫び
「アリアお嬢様!」
幸いなことに、アリアの緊急の声を聞いて、執事が一目散に突入したが、美しい庭で繰り広げられていた予期せぬ災難に対処できず、息を呑む。
「こ、これは一体・・・?」
「急いで、医者を!医者を呼んで下さい!」
「・・・は、はい!」
アリアは執事に急いで医者を呼ぶように命じる。
それに応じて、執事は急いで⾛りながら庭を出て、庭に⼊ってきたメイドたちは騒ぎを感じて叫んだ。
「きゃあぁぁぁぁぁ!」
「何てこと!?」
「どうすればいいの?」
「早くタオルを!」
カインが吐く⾎の量が増え、みんながパニックになって叫び、ミエールの泣き声が⼤きくなる。
「お兄様!お兄様!」
「ああ、お嬢様・・・!大丈夫ですか!?」
信じられないほどの恐怖に⻘ざめたジェシーが、同じテーブルで同じお茶を飲んでいたアリアの顔⾊を調べた。
「・・・私は大丈夫よ」
そう答えたアリアは、パニックに陥った他の人々とは異なり、彼⼥は成⻑する気分を感じる。
それは、10年ほど経った後、ようやく⾃分が望んでいたことを達成できたから。
(ミエールが私のような過去の記憶を持っていたらもっと良かったでしょうに)
アリアは怖がっているふりをしてカインの世話をした。
「これはどういうことですか!?お兄様!私に何ができますか?⼤丈夫ですか!?」
実際、カインに毒茶を飲ませたのはアリアだ。
アリアの忌まわしい姿を見て、涙を流していたミエールは憎悪に満ちた目を浮かべて、彼⼥に向かって叫ぶ。
「どうして!どうしてお兄様にそのお茶を飲ませたのですか!?なぜ!あなたのせいで・・・!あなたのせいで、お兄様は・・・。アニーが飲むはずだった毒⼊りのお茶を飲みました!」
ジェシーとアニーは頭を傾げて、ミエールの叫びに眉をひそめる。
彼女の発言は、お茶を飲んで⾎を吐くのはカイン以外の誰かであったことを暗⽰していたのだから。
「あなたは何について話しているの、ミエール・・・?」
アリアは、⾃分が何について話しているのか分からないかのように、⾮常に困惑した表情で返事をする。
「まさか・・・、お茶の中に誰かが飲んではいけないものがあったのですか・・・?嘘ですよね?」
アリアが尋ねた瞬間、カインは酷く咳をして、大量の血が逆流した。
それはカインの終わりを⽰しているかのように。
「ミ、ミエール・・・」
そしてカインは、今にも死にそうな弱い声でミエールに声をかける。
彼の声はとても活気がなく、それが彼の最後の意志だった。
「お、お兄様・・・!」
「それは・・・、それは真実ではありませんよね?」
主題のない質問だったが、ミエールは⼀息でそれが何を意味するのかを理解したときに呼吸を⽌めてしまう。
「わ、私は・・・、その・・・!」
そして、ミエールの不明確な回答は、カインに失望と悲しみをもたらすのに⼗分だった。
カインの⽬は⽬的地を失い、波に出会った⼩さなボートのように揺れる。
妹への失望と悲しみが、彼の最後の感情。
過去に頭を切ったカインにとって相応しい死だと思ったアリアは、カインの冷たい⼿を握って彼を慰める。
「お兄様・・・!ミエールが・・・!ミエールがあなたにこんな行いをするなんて・・・!」
アリアの言葉は、ミエールの悪⾏がどれほど恐ろしかったかを彼に思い出させた。
カインが安堵して死に直⾯することができなかったように。
アリアは、ミエールが⽗親を傷つけ、階段から落とすほど邪悪であったこと、そして自分に毒茶を与えて殺すという彼女の不道徳な⾏為をカインに思い出させたのだ。
アリアの⾔葉が終わるやいなや、カインの⽬はゆっくりと閉じる。
閉じた両⽬から後悔が涙を流し、冷たい⼿から⼒が抜けた。
そして彼の頭は、まるでそれが彼の終わりを⽰すかのように無⼒に落とされる。
とても惨たらしい方法によって。
「・・・!」
「何てこと!医者はまだなの!?」
「いや、お兄様!いやいや・・・!嘘よ!嘘よ!嘘よ・・・!」
ミエールは信じられないように泣き叫び、カインの肩を何度も激しく揺さぶるが、彼が再び⽬を開けることはなかった。
「さあ、お兄様!お願いします・・・!⽬を開けてください!お願いします!」
まるで、このまま彼を送ることができないかのように、ミエールは必死に叫び続ける。
これ以上耐えられなくなったアリアは、ミエールの⽿に彼女⾃⾝が犯した愚かな⾏為を⾮難した。
「だから言ったのよ、ミエール。量を上手くコントロールするようにって」
「・・・あんた!」
囁くようなアリアの声に、ミエールはついに狂った⼥のように奮闘し始め、パニックに陥って⾒守っていたメイドの何⼈かが彼⼥を抑える。
「あんたのおかげで!あんたのおかげで!あんたがいなければ!」
「何を言ってるの、ミエール?全てはあなたがしたことじゃない?」
アリアは肩をすくめ、ミエールの⾔葉に傷つけられたかのように震え、すすり泣き、顔を⼿のひらで覆った。
⾃分自身ですべてを台無しにして暴⾛したミエールを⾒たとき、彼⼥は⾃分の感情を管理することができなかった。
軽蔑と怒りの表情だけがミエールの⼩さな体に注がれる。
「・・・ミエール、どうして・・・!?」
特に、カインが飲んだばかりのお茶がアリアのものであることを知っていたジェシーは、怒り、裏切り、そして彼⼥が貴重な主⼈を失ったのではないかと恐れていた。
愚⾏を繰り返した後、ミエールに共感する人は誰もいない。
執事が医者と⼀緒に邸宅に戻るまで、そう⻑くはかからなかった。
それほど時間はかかりませんでしたが、ミエールがお茶に⼤量の毒を⼊れていたため、カインは医者の助けを得ることができず、彼は命を落とす。
犯⼈は間違いなくミエールと推測されて、呆然としていた彼女は部屋に閉じ込められた。
皇帝の城から送られた召使いの死だったので、当然、この恐ろしい事件の調査は皇帝の城によって⾏われることに。
「⼤丈夫ですか?」
アースがアリアの側に駆け寄る。
彼は調査を担当する帝国調査チームと⼀緒にいた。
アリアは⼼配そうな顔つきでぎこちなく微笑む。
「⼤丈夫です。毒を飲んだのはカインお兄様だけでしたから」
「・・・それなら安心です。あなたが傷ついたのではないかと⼼配しました」
「私は砂時計を持っています。万が⼀の場合に備えて、砂時計を使⽤できますから」
砂時計はテーブルの上にあった。
しかし、アースの顔は再び暗くなる。
「・・・能⼒がすべてではありません。その上、あなたは⼤きな代償を払わなければなりません。あなたは死ぬつもりはありませんが、できれば砂時計を使わないことを願っています。この能⼒を使⽤するのは⾮常に稀で珍しいケースであり、誰も結果を保証できません」
アリアは王室とは異なり、使⽤するとすぐに代償を⽀払う必要があった。
それは彼女も理解していたので、アースの心配に静かに頷く。
カインも死にましたので、残りはミエールだけ。
このまま処刑台に送るのでしょうか?
それで、アリアの復讐は終わり?
物語も佳境に入ってきたのかもしれません!




