こんにちは、ツバサです。
【悪女は砂時計をひっくり返す】を紹介させていただきます。
今回は161話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!
アリア:物語の主人公。前世では悪女として処刑される。
ミエール:アリアの義妹。裏で暗躍し、アリアを処刑に追い込んだ。
ジェシー:アリアの専属メイド。
ロースチェント伯爵:アリアの養父。
ロースチェント伯爵夫人:アリアの実母。
カイン:アリアの義兄。
サラ:アリアの家庭教師。前世では公爵夫人となった。
プレデリック・オスカー:公爵家の長男。ミエールの婚約者。
アース:謎の男。アリアに興味を抱いている。
エマ:ミエールの専属メイド。

161話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- クロエとカリンの再会
広場に残る理由もなかったので、カリンの顔にも前向きな表情が浮かんでいた。
クロエはそれを⾒て、彼⼥に⼿を差し出す。
別れてから久しぶりだったので、カリンは躊躇うことなく手を握りにくかった。
そして、彼⼥はアリアの反応を気にしていた。
(彼が⺟に優しい顔で⼿を差し伸べるとき、どうすれば反対なんて出来る?)
アリアが気にしていないふりをしてドレスを整えると、カリンはクロエの⼿を取りながら⽴ち上がる。
処刑広場を去ろうとすると、騎⼠に捕らえられて囚⼈の馬車に引きずり込まれたミエールが慌てて叫ぶ。
「お、お姉様!私も連れて行ってください!」
ミエールは、請願書を提出した請願者が同⾏したときに刑務所を出ることができたので、アリアの助けを必要としていたのだ。
彼女の焦る声を聞いて、アリアはゆっくりと頭を向ける。
まるでそれについて何も考えていなかったように、驚いた表情を浮かべた。
「ミエール」
「お姉様!」
ミエールが嬉しそうに叫ぶ。
彼女は、この恐ろしい地獄からようやく逃れると思っているのだろう。
しかし、ミエルの期待とは異なり、アリアは申し訳なさそうな表情を浮かべる。
「申し訳ありません。私は請願書を提出した⼈ではありません」
「・・・え?」
ミエールの表情が固まる。
「そ、それはどういう意味ですか・・・?」
請願書を提出したのがアリアではなかった場合はどうなる?
カリン、ローハン、アースにとっては予想外だったのかどうかにかかわらず、全員がアリアの次の⾔葉を楽しみにしていた。
「もちろん、書くように頼んだのは私でしたが・・・、⾃分で書く時間がなかったので、彼⼥は彼⼥の名前で請願書を送りました。だからあなたは私ではなく彼⼥に尋ねなければなりません」
「彼女?一体誰なのですか?」
緊張した表情を浮かべるミエールに、アリアはそっと微笑む。
「戻ったらすぐにあなたを迎えに⾏くように彼⼥に伝えます。だから⼼配しないで」
しかし、ミエールは「彼女」の名前を知らされなかったので不安が消えることがなかった。
(「彼女」とは誰?)
もう一度尋ねようとしたが、隣にいたカインが別のことを尋ねる。
「父さんはどうしたのですか?」
彼はずっと伯爵への奇妙な説明を気にしていたようだ。
その答えはカリンによってもたらされる。
「それは馬鹿げた質問です、カイン。あなたは、自分のせいで一家が財産と称号を失ったことを知っているはずよ。もし私が彼と離婚していなかったら、一家全員が逮捕されていたでしょう。そして、弁護士も雇うことは出来なかったわ」
「・・・!」
「他の罪⼈が弁護⼠なしで死ぬのを見ていなかったのかしら?伯爵について⼼配する前に、⾃分の⾏動を振り返ってください」
カインは自分が離婚の結果であることを知らなかった。
そして、しばらくの間ショックを受けて⾔葉を失っていたカインが再び尋ねる。
「・・・じゃあ、現在、私たちの⽗はどのような状況なのですか?あなたは形だけの離婚をしたのですか?父は今も一緒にいるのですか?」
カリンは非常識な質問を聞いたかのように少し不快に答えた。
「結婚していない男性と⼥性が、どうやって⼀緒に暮らすことが出来るの?」
「じゃあ、父はどこにいるのですか?」
「彼は安全な場所にいるので⼼配しないでください。私が彼を捨てるとでも?」
それ以上何も尋ねることが出来ずにいると、アリアが立ち去る前にカインに声をかける。
「あなたは今、帝国の城の使用人になりますので、外出することができます。⼼配しないでください。父は無事ですので、⾃分の目で確認することができますよ」
「・・・分かった」
会話が終わったことを確認し、騎士がカインを馬車に乗せる。
自分が救われたことを喜ぶべきだったのに、彼には考えることが多すぎた。
そして、処刑を⽣き延びた兄妹は、再び冷たい⾺⾞に移動する。
「あなたが申⽴⼈ではないのですか?」
「ええ。私ではありません」
馬車の乗って屋敷に戻っている中、カリンがアリアに尋ねる。
「では、彼⼥とは⼀体誰?いいえ、なぜそんなことを?」
カリンは、アリアがミエールを屋敷に連れ戻すと考えていたので、困惑した表情を浮かべていた。
「私は彼女に同じことをするつもりです。私が受けた最悪で最も憤慨したことを」
「最悪で最も憤慨したこと・・・?最後のことについて話しているのですか?ミエールがあなたに罪をなすり付けたこと?」
それは、ミエールが伯爵を階段から押し出した事件を意味しているようだった。
アリアの性格と事件の全貌を知っている⼈なら誰でも、当然、彼⼥が復讐するだろうと思うでしょう。
アリアは、肯定的でも否定的でもない曖昧な答えを出す。
「まあ、それもですね」
「はあ・・・、何か隠していることがあるの?」
「お母様も私に全てを教えてくれなかったじゃないですか?安心してください、すぐに分かりますので」
アリアにそう言われて、カリンも少しだけ気まずくなってしまう。
ローハンの⾺⾞に乗って邸宅に向かうクロエについて⾔及されたとき、⾃分にも隠すべきものがあることに気づいてしまったのだ。
そして、彼らは屋敷に到着する。
当然のことながら、カリンとアリアだけが戻ってくると思っていた屋敷の使⽤⼈たちは、さらに2台の⾒事に装飾されていた馬車が屋敷に⼊っているのを⾒つけ、驚いて丁寧に挨拶した。
「これはなんて美しい邸宅でしょう。あなたはとても良い⽬をしていますね」
アースは純粋に賞賛し、ローハンも同意した。
「皇太子と王を迎えるのに十分な屋敷ですね。使用人の質もいい」
使用人たちは落ち着いたフリをして、内心動揺していた。
(皇太⼦を数回⾒たので知っていますが、王とは?)
しかし、彼らは尋ねることができず、欲求不満を隠し、誠実に仕える。
情報提供者のアニーがアリアに尋ねて答えをもたらすことは明らかなのだから。
訪問者が皇太⼦と王であったにもかかわらず、カリンは⾃信を持って彼らを応接室に案内した。
「・・・あなたが元気に暮らしていて、とても嬉しいです」
お茶を飲んだ後、最初に口を開いたのはクロエだった。
彼はカリンが元気に暮らしていたことを⼼から喜んでいたのだ。
カリンが冷たい表情で答える。
「あなたは私に会うたびに、何度も同じことを言うのですね」
「本当に⼼配でしたから。思いがけないことが多くて、あなたに会いに行けませんでしたので・・・」
「私は予想もしていませんでした。クロエさんと同じことを⾔った男性も少なくありませんでしたから」
カリンはまるでクロエが会いにくることを期待していなかったかのように話す。
しかし、彼女の揺れる瞳が、その答えを間違っていると証明している。
もちろん、クロエと同じ⾔葉を話す男性は多かったが、未来を約束してくれた男性は⼀⼈もいなかったのだ。
過去の一度きりの約束だったが、カリンは心の奥底で期待していたのかもしれない。
「ローハン様、別の部屋に⾏きませんか?ここにいる必要はありません」
アリアがそう提案すると、ローハンは早く本題に入りたいのか、とても悲しい表情を浮かべる。
「・・・これでは、私がどれだけ⼤きな役割を果たしたのかは分かりません。考えてみてください、アリア夫人。ピアスト侯爵と彼の息⼦クロエを連れてきたのは誰ですか?」
ミエールを預かるのはアリアではないのですね!
「彼女」とは誰のことでしょうか?
思い浮かぶのは、サラとフレイですが・・・。
まずはその前に、クロエとの今後の付き合い方ですよね。
カリンだけがクロア国に向かうのでしょうか?




