こんにちは、ツバサです。
【悪女は砂時計をひっくり返す】を紹介させていただきます。
今回は148話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!
アリア:物語の主人公。前世では悪女として処刑される。
ミエール:アリアの義妹。裏で暗躍し、アリアを処刑に追い込んだ。
ジェシー:アリアの専属メイド。
ロースチェント伯爵:アリアの養父。
ロースチェント伯爵夫人:アリアの実母。
カイン:アリアの義兄。
サラ:アリアの家庭教師。前世では公爵夫人となった。
プレデリック・オスカー:公爵家の長男。ミエールの婚約者。
アース:謎の男。アリアに興味を抱いている。
エマ:ミエールの専属メイド。

148話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 罪人を運ぶ馬車
「ロ、ローハン様!どうして?⼀体何が起こっているのですか・・・!?」
ミエールは動揺しているのか、それ以上何も話せなかった。
彼女はいつも周囲に愛されて生きてきた。
刑務所にいたこともあるが、それは昔の話。
今の彼女には明るい未来が描かれていたのだ。
それがどうしてこんなことに?
「どうして私の名前を呼ぶ?私は、自分の命だけを救うために家族や国を売るあなたのような⼈々が⼀番嫌いです」
ローハンの冷たい⽬と⼝調に、ミエールは哀れな表情を見せた。
自分のことを知識が豊富で知的な⼥性であると彼が賞賛したのは少し前のことなのに・・・。
そして、彼は暖かくて素敵な⽬で自分を見てくれていたはず。
そんな幸せなひと時。
ミエールは自分がオスカーに相応しい女性だと考えていたので、心からオスカーを愛していたわけではない。
しかし、ローハンは違う。
情報を売ることで信頼を得たが、彼はピンチを救ってくれた王子様だと考えていたのだ。
(今までのは全部嘘だったの・・・?)
現在の冷たい顔と過去の暖かい顔が重なり、涙が流れる。
それでも信じたくなかった。
「ローハン様!」
再び彼の名前を叫ぶが、返ってきたのは冷たい表情だけ。
それに加えて、ローハンは不快であるに警告する。
「それ以上、私の名前を呼ばないでください。虫唾が走る」
「そんな・・・」
残ったのはミエールの泣き声だけ。
会話を聞いていたイシースは、ローハンと交換した⼿紙や書類を思い出す。
「私は、あなたと交換した書類を持っています・・・」
それらは王の印章のある⽂書であり、彼が共謀者であるという証拠でもある。
愚かな行為を止めるように説得するが、ローハンは嘲笑した。
「あなたは、あの手紙が本当の印章だと思っているのですか?」
「し、しかし!クロア王国の公式⽂書にも同じ印が押されていました!」
イシースは手紙の中身を思い出す。
「間違いなく⼀致していました・・・!ビカも一緒に確認をしたのですから・・・!」
「本当ですか?それでしたら、確認した人に聞いてみるのがいいでしょう」
ローハンの視線の先を振り返る。
⾮常に⻑い間貴族派を助け、この反乱を提案したビカがゆっくりと現れる。
「あなたはもう少し他人を疑うべきだと思います、イシース夫人」
ビカが少し残念そうに話す。
「申し訳ありませんが、私が持ってきた書類はすべて偽の印章で押されています」
「な、何を言ってるの・・・?」
イシースは、⾃分が最も信頼している人物が裏切り者であることに気づく。
それでも信じられない表情で、ビカを見つめていた。
彼は⻑い間、貴族派の⼤きな助けとなった顧問だった。
彼が裏切るなんて、誰が想像できるだろうか?
ミエールも状況を受け⼊れることが出来ず、泣き叫ぶ声が大きくなる。
考えを失っていたイシースは、再び答えを⾒つけて尋ねた。
「書類が偽物であっても、ローハン様が⾃分お書きになった書類のはずです!」
それが最後の希望であるかのように⾔った。
ローハンの直筆であれば、それは公式文書と同じ効果を果たすだろう。
「はぁ・・・、まだ分からないのですか?他国の裏切り者を捕まえるのは簡単なはずなのに、なぜこんなに⾯倒な仕事にしたのですか?ねえ、ビカ?」
「申し訳ありません。イシース夫人、私があなたの⼿紙に返信しました」
完璧な罠だと認識した後、ミエールは泣き⽌み、⻘ざめた。
同じことがイシースにも当てはまる。
最初から逃げられない罠だったのだ。
「私はがっかりしました、アステロープ。私にこんなつまらない仕事をさせるなんてね。この借りは大きいですよ」
「あなたは私から多くの恩恵を得ているはずです」
「・・・まあいいでしょう。この帝国で欲しいものが見つかりましたから」
ローハンは含みのある笑顔でそう話し、アリアを見つめる。
詳細を知らないアリアは眉をひそめ、アースは彼を睨みつけてイライラしていた。
「無駄な⾔葉を⾔わないで、終わったら帰ってください。何かが必要な場合は使者を送りますので」
「・・・そうさせていただきましょう。他の罪⼈を乗せた⾺⾞が来るので、別れの時が来たと思います」
ローハンの⾔葉が終わるとすぐに、⼤きな⾺⾞が広場に到着した。
罪⼈を運ぶ鋼鉄の⾺⾞。
罪⼈が逃げることができない硬い鉄で作られた⾺⾞の中には、帝国で評判⾼い貴族が大勢入っていた。
その中にいたカインは、アリアが自分を⾒つめているのを⾒て、怒りを抑えきれなかったのか叫び始めた。
「アリア!どうしてお前がそこにいる?なぜ!?」
彼も連行されたようだ。
「自分の立場が分かっていないようだ」
アースの呟きで、カインの顔が強ばる。
「変な質問をするのですね。恋人のアリア夫⼈が私と⼀緒にいるのは⾃然なのに、なぜ彼は⼤騒ぎするのですか?憲兵、彼を黙らせなさい」
アースの命令を待っていたかのように、騎⼠はカインの口を塞ぐが、それでも彼は暴れていたので、騎士は頭を殴って気絶させた。
「お兄様!」
カインが殴られるのを見て、ミエールが叫ぶ。
プレデリック公爵も、馬車の中からイシースを見つめていた。
「イシース夫人、そしてあなたがローハンに渡した書類が証拠として採⽤されました。きちんと整理されていて、私は嬉しいですよ。そのおかげで時間と労力を節約できたのですから」
アースが目配せをすると、騎士たちがイシースとミエールを取り囲む。
彼らは二人を地面に平伏させた。
「「うぐ!!」」
ほんの数ヶ⽉前だったら、人々はミエールに⼿を差し伸べていただろうが、残念ながら⼿を差し伸べたのはアリアだけ。
「ミエール、大丈夫?」
アリアから受ける同情は、二人にとって恥と侮辱でしかない。
「アリア夫人、あなたはあまりにも優しすぎる。彼女たちに構う必要などありません」
アースは不機嫌な表情でそう話し、すぐに戻ってくるように伝えた。
「殿下、温情を与えていただけないでしょうか?」
「温情?」
「はい、それはミエールについてです。それは難しいかもしれませんが、あなたがそれを聞いてくれることを願っています」
「何を言いたいのですか?間もなく、ミエールは処刑されます」
アースだけでなく、ミエール、ローハン、そして広場に集まったすべての⼈が、アリアの⾔葉を待っていた。
最初から騙されていたことに気づいたイシースとミエール。
ローハンの出番はこれで終了?
馬車の中にオスカーはいるのでしょうか?
そして、アリアの願いとは?




