こんにちは、ツバサです。
【悪女は砂時計をひっくり返す】を紹介させていただきます。
今回は147話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!
アリア:物語の主人公。前世では悪女として処刑される。
ミエール:アリアの義妹。裏で暗躍し、アリアを処刑に追い込んだ。
ジェシー:アリアの専属メイド。
ロースチェント伯爵:アリアの養父。
ロースチェント伯爵夫人:アリアの実母。
カイン:アリアの義兄。
サラ:アリアの家庭教師。前世では公爵夫人となった。
プレデリック・オスカー:公爵家の長男。ミエールの婚約者。
アース:謎の男。アリアに興味を抱いている。
エマ:ミエールの専属メイド。

147話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 地獄への落とし穴
ローハンが去った後、イシースは明⽇のためにベッドに横になる。
しかし、再び頭に浮かんだアースへの思いから、中々眠ることができなかった。
これまで心待ちにしていた日を迎えるのに、どうして快適に眠ることができるのだろうか?
「ようやく、私に屈辱を与えた皇太⼦を、私の⾜の前にひざまずかせることができるわ・・・!そして、あの下品な⼥も一緒に!」
新たな時代を迎えるのに相応しい服を着たイシースが邸宅を出ルト、兵⼠たちがすぐに集まった。
彼らは立派な剣と防具を身につけている。
自分が指⽰を与えれば、敵を切り倒して帝国の城を占領出来るだろう。
「おはようございます、イシース夫人」
兵⼠たちに指⽰を与えていたローハンが、イシースに⼼地よい表情で挨拶する。
彼の横には、変装をする必要のなくなったミエールがいる。
皇太⼦の情報を売り、ローハンに媚を売った愚かな女性。
「おはようございます、イシース夫人」
つい最近まで刑務所で泣いていた女性とは大違いだ。
自滅したミエールだが、彼女も自分と同じくらい苦しんだはずなので、イシースは寛大な心で二人に挨拶する。
「おはようございます、ローハン様とミエールさん」
「ええ、鬱陶しいネズミを殺すには良い夜明けですね」
「今すぐ出発されるのですか?」
「いいえ、公爵邸に滞在していた兵⼠たちがあなたの⾯倒を⾒てくれているので、夜明け後に出発したほうがいいと思います」
公爵邸に滞在していた兵⼠は少なくとも100⼈。
イシースは彼の心遣いに感謝し、兵士たちが自分を守ってくれることに安堵した。
「とても多くの兵⼠が私を守ってくれるのでとても安⼼しました。夜明け後に向かえば、戦いは終わっているでしょうから」
「ええ、その通りです」
そして、薄暗い闇は消え、夜明けが開き始める。
簡単な朝⾷をとったイシースは、明るい表情を浮かべているミエールと、笑顔を浮かべているローハンと共に馬車に乗り、皇帝の城に向かった。
「・・・どうしてこんなに静かなの?」
どういうわけか、周囲は何も起きていないかのように静まり返っていた。
夜明け前に多くの兵士が襲撃を仕掛けたにもかかわらず。
「・・・もう終わったのかしら?帝国の城の警備も甘いのでしょうか?」
イシースが⼼配そうに尋ねると、ローハンは笑って同意し、そのようだと⾔った。
「私は兵士たちに静かに、そして迅速に終えるように⾔いましたから」
「なるほど・・・。それでも、速すぎると思います」
「それは敵がちっぽけで、多くの兵⼠を送る必要がないからでしょう。すべて、ミエール夫⼈が私にくれた情報のおかげです」
「・・・それは本当でしょうか、ローハン様?」
突然の褒め⾔葉に戸惑ったミエールが尋ねると、笑顔を浮かべたローハンが彼女の髪を撫でながら答える。
「もちろんです。あなたはどの情報提供者よりも役に⽴ちました」
「お役に⽴てて嬉しいです・・・」
ミエールの目は輝きに満ちていた。
それはオスカーにいつも向けている瞳と同じ。
イシースは、この短い時間で、ミエールがローハンを愛したことを理解する。
(自分を助けたのが誰なのか分かっているはずなのに、この女は彼を誘惑するつもり?)
ミエールは一生をオスカーに献身するかのように振る舞っていたが、彼女はあっさりと裏切った。
(下品な女め・・・)
ローハンとの結婚式の後に、ロースチェント伯爵家を没落させる計画も悪くないと考えていたとき。
⾺⾞は⽬的地から少し離れた広場で突然停止した。
「到着したようですね」
「え?どういう意味でしょうか?帝国の城まではまだ着いていません」
イシースが困惑していると、ミエールも目を大きく開いて外を確認した。
「これは・・・、え?どうしてこんなにも大勢の人が?え・・・?どうして!?」
彼女は何かを見つけて言葉を失った。
イシースも外の様子を確認しようとした瞬間、目の前の景色が突然変化した。
「がっ!」
そして、大きな痛みが遅れて発生する。
「イシース夫人、皆さんがあなたを待っています」
ローハンはイシースの髪を鷲掴みにして、馬車のドアを蹴り飛ばして降りてきた。
突然の出来事にミエールは顔を青褪めたまま、ローハンを見ていた。
「ミエール、あなたは⼼配しないで静かに待っててください」
優しげな声色で話すローハンは、開いたドアからイシースを引きずり出す。
そこで待っていたのは、彼⼥がとても嫌っていた男。
「ど、どうしてここに!?」
ローハンがイシースを地面に投げつけたので、彼女はそれ以上話すことが出来なかった。
「あぐっ!!」
帝国で最も⾼貴と呼ばれていたイシースの周りに集まった観客は、その光景を⾒て驚きを隠せなかった。
彼らは、皇太⼦、他の貴族、帝国騎⼠がなぜ広場にいて、ここで何が起こっているのか知らない。
「あなたが命じたように罪⼈を連れてきました」
ローハンが嬉しそうに報告する。
アリアがイシースに駆け寄り、彼女の心配をするフリをした。
「大丈夫ですか、イシース夫人?何もここまでしなくて・・・!」
口調は心配してるように聞こえるが、表情はそうではない。
アリアはようやく、イシースを地獄の落とし⽳に落とすことができて喜んでいた。
もちろん、それはイシース以外には見えていない。
「この下品な女・・・!」
イシースが襲い掛かろうとした瞬間、騎士たちが彼女の腕を掴み、その場に倒して縛り上げた。
彼⼥は罪を犯したにもかかわらず、心配しているアリアを襲おうとしたため、彼らの⼿は怒りに満ちている。
騎⼠に囲まれたアリアの顔は不安と恐怖の状態にあり、ローハンが困惑した表情で言った。
「あなたは⾃分が何をしたのか分かっていませんね。アリア夫⼈はあなたを心配したのに、あなたは自身の邪悪な気性だけを⽰しましたね。あなたが帝国の貴族の⽀持を得ていたので、少しは期待していたのですが、ガッカリしました、イシース王女」
ローハンがアリアの隣に並ぶ。
「伯爵夫⼈はまだ話していないようですね。アリア夫人は真実を知り、クロア国に来るべきですよ」
「・・・お母様?」
何を言っているのか分からず困惑していると、ローハンは意味深な笑みを浮かべた。
「役に⽴たない⾔葉を⾔いたいのなら、帰ってください」
アースが二人の間に割って入る。
「私が役に⽴たないと⾔っているのですか?まだやるべき事があるはずですよ?」
隠れていたミエールが震えながら、騎⼠の⼿によって引きずり出されている。
幸いなことに、彼らは彼⼥をイシースのように扱っていないが、それでなくても彼女は十分に怯えていた。
遂に断罪の時が訪れましたね。
ミエールの命もここまでなのでしょうか?
オスカーは今も部屋に閉じ込められていますので、彼がこの状況を知ったら絶望するでしょう。
オスカーだけでも生き残って欲しいのですが・・・。




