こんにちは、ツバサです。
【悪女は砂時計をひっくり返す】を紹介させていただきます。
今回は139話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!
アリア:物語の主人公。前世では悪女として処刑される。
ミエール:アリアの義妹。裏で暗躍し、アリアを処刑に追い込んだ。
ジェシー:アリアの専属メイド。
ロースチェント伯爵:アリアの養父。
ロースチェント伯爵夫人:アリアの実母。
カイン:アリアの義兄。
サラ:アリアの家庭教師。前世では公爵夫人となった。
プレデリック・オスカー:公爵家の長男。ミエールの婚約者。
アース:謎の男。アリアに興味を抱いている。
エマ:ミエールの専属メイド。

139話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- アリアに似た男性
イシースは言葉に出来ない不安を感じ、彼女の目は姿を消した男性を追いかけていた。
それはオスカーも同様だ。
イシースはローハンを追いかけているミエールの⼿⾸を急いで掴み、微笑みながら屋敷に入る。
「ちょっとこちらへ」
「どういったご用件でしょうか?」
ミエールはクロアに向けて出発したときとは異なり冷たい態度をとる。
しかし、イシースは彼⼥の冷たい態度を気にする余裕もなかった。
⼈が少ない場所に連れて⾏ったイシースは、立ち去った男について尋ねる。
「さっきの男性は誰ですか?」
「誰のことでしょうか?」
「陛下の許可を求めて家を出た男よ!」
何も分かっていないように見えるミエールの態度に、イシースはイライラして声を上げた。
「知りません。彼は突然途中で参加しましたし、私は彼の顔をきちんと⾒ていません。彼は家族の相続⼈だと聞きました・・・。だから、彼は重要な⼈物ではないでしょう。何を気にする必要が?」
「はぁ!?」
⻭を⾷いしばって、彼女はもう⼀度尋ねる。
「彼を見て、誰かを思い浮かばないの?」
「何について話しているのですか?聞きたいことはそれだけでしょうか?陛下の元に戻っても?彼が私を探しているかもしれませんので」
「は・・・!」
どんなに世間知らずでも、多くのことを学んできたはずなのに。
それにもかかわらず、彼女はあの男性の顔をチェックしていないと言う。
ミエールがここまで愚かとは思いもしなかった。
本当に彼が途中から参加したというならば、彼には何らかの理由があるに違いないでしょう。
イシースはミエールを追いかけて急いだ。
そんな二人の様子を見て、オスカーは彼女について尋ねてくる。
「・・・あの侍女は誰と言ってたの、姉さん?」
「知らないですって」
オスカーはその答えに眉をひそめ、イシースはローハンに直接尋ねる⽅が簡単かもしれないと考える。
しかし、彼⼥がそれを尋ねる前に、ローハンの衝撃的な⾔葉で、イシースの体は固くなった。
「時間がないので、明⽇帝国の城を奪還したほうがいいでしょう」
「・・・明日ですか?」
「ええ、あなたの努⼒のおかげで兵⼠の⼠気は⼗分ですし、もう時間とお⾦を費やす必要はありません。準備は完璧なのですから」
確かに、これまでにかなりの金額が費やされているのは事実だった。
しかし、どうしてここまで急なのか尋ねようとすると。
「明⽇は忙しいので、今夜は⼣⾷に出かけるべきだと思います。最後の晩餐に。イシース夫人、如何でしょうか?」
突然の提案に、イシースは気が動転する。
「・・・私と二人きりでですか?」
「はい、二人きりで⼀緒に食事をとりましょう。私たちは結婚するはずなのに、⼀緒の時間を過ごしたことがありませんから」
久しぶりの国王からの提案だったので、イシースは浮かれた気持ちでうなずいた。
「でしたら、私は⼣⽅までに明⽇のために働きます。キースト伯爵が明⽇の計画を担当しているので、兵⼠が滞在する場所のリストを与えるように伝えてください」
「はい、分かりました」
「そして、イシース夫⼈。私たちの契約書を再検討して要約しなければならないので、私たちが交換した⼿紙と書類を持ってきて、私が以前に指⽰した⽀出書類を集めてほしい。⽀払う時が来たと思います」
「は、はい・・・!」
ローハンが信頼できる表情で、ようやく彼⼥が抱えていた問題に対処するつもりであると⾔ったので、イシースは興奮していた。
そのため、彼⼥は部下を貴族の家に送り、すべての書類、⼿紙、⽀出⽂書を集め、ローハンに引き渡す際に注意深く調べた。
もちろん、状況に備えて、約束のすべての詳細と提出した⽂書を含む⽂書に署名を付けて。
ローハンがそれらを⾒たとき、笑顔が浮かんだ。
「⼤丈夫、完璧です。⽋陥はありません。予想通り、イシース夫人は賢いですね」
「・・・ありがとうございます、陛下」
イシースは少し顔を⾚らめながら、ローハンに言う。
ローハンは書類にとても満⾜していたので、彼⼥を賞賛した。
最近、叱責と不満しか聞いていなかったので、久しぶりに聞いた褒め⾔葉に⼤興奮するイシース。
笑顔でじっと⾒つめていたローハンは、席から⽴ち上がって、今から⼣⾷を取ろうと提案する。
「すでにあなたのために予約しました。私がよく知っているレストランがありますので」
「・・・陛下がご⾃分で?帝国を訪れたことがあるのですか?」
「もちろんです。⽗が亡くなるまではよく来ましたから。こちらに親しくしている知り合いがいます。そのレストランは彼がよく⾏く場所で」
「帝国に友達がいるのですか?」
それを疑問に思うが、誰であるかを尋ねるほど親密な関係ではなかったので、イシースはただ頷いただけだった。
「それでは、出発しましょう。明⽇の最後の晩餐のために」
「はい、ローハン陛下」
ローハンが⼿を差し伸べている間、イシースは優しく微笑む。
最後の晩餐への足取りは軽かった。
アリアは雪景⾊を眺めながら温かいお茶を⼀⼝飲む。
明⽇は⼤事な⽇だったが、今晩はアースとの約束があったので、休憩しようと考えていた。
ドレスを着た後、アースを待っている間、彼⼥は残りの時間で本を読もうとしたが、彼が発した⾔葉と彼の表情を思い出して、アリアは集中出来ずにいた。
少し前のことなのに、今思い出しても笑顔を浮かべてしまう。
『・・・私は以前は酷い邪悪な女性でした。ミエールに振り回された愚かな過去を繰り返さないようにしているのです・・・。あなたは騙された気分になったでしょうね』
アリアは⾃分が邪悪な⼥性だったと告⽩し、アースが⾃分の貧しい一面を理解してくれると思ったので、できるだけ気の毒に思われるように話した。
そして、アースは期待通りの反応を返してくれる。
彼は自分の痛みのように悲しげな表情を浮かべて、アリアの手を握る。
『あなたが誰であるかは関係ありません。過去が何であったかは関係ありません。ただ私のそばにいてください。だから、⾃分を責めないでください・・・』
それはアースの心からの気持ち。
アリアの指先は、アースが自分だけを必要としている愛情を受けて震えた。
蜂蜜のように甘かった。
彼の熱烈な表情を思い出し、誰かがドアをノックして休息を中断した。
「どなた?」
「アリア、ちょっと⼤丈夫?」
「お母様・・・?」
昼間は準備や外出に忙しかった伯爵夫⼈。
彼⼥は仕事を終えて戻ってきたようだった。
美しく装飾された伯爵夫人が、アリアの顔色を伺うように見つめてくる。
思い出を邪魔されて気分が悪くなるのではなく、何かが起こったのではないかと恐れていたので、急いで彼⼥に尋ねた。
「何かあったのですか?」
「・・・え?いいえ。何もないわ。いつもと同じよ」
伯爵夫人の過剰な反応は、アリアの不安をさらに大きくした。
何かが起きたのは明らかでしょう。
「座ってください。寒いので、温かいお茶を飲んだほうがいいです」
「・・・そうね」
彼⼥が拒否せずに反対側に座ったとき、アリアは⺟親が自分に何か⾔うことがあるともう⼀度確信した。
しばらくの間雰囲気を⾒ながら⺟親に何を隠しているのか尋ねようとしたが・・・。
母親は、突然アリアに思いがけない質問をした。
「アリア、お⽗さんがいたらどう思いますか?」
「・・・はい?」
(お父さん?父親なら、既にいるけれど・・・)
⾃分の体をコントロールすることが出来ずに、役に⽴たなかった⽗親。
とにかく、名⽬上父親は存在していた。
ミエールはここまで愚かだったのでしょうか?
それとも洗脳されてる?
どちらにせよ、明日城を攻めるって普通に考えてあり得ないですよね・・・。
それを信じてしまうイシース。




