こんにちは、ツバサです。
【悪女は砂時計をひっくり返す】を紹介させていただきます。
今回は131話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!
アリア:物語の主人公。前世では悪女として処刑される。
ミエール:アリアの義妹。裏で暗躍し、アリアを処刑に追い込んだ。
ジェシー:アリアの専属メイド。
ロースチェント伯爵:アリアの養父。
ロースチェント伯爵夫人:アリアの実母。
カイン:アリアの義兄。
サラ:アリアの家庭教師。前世では公爵夫人となった。
プレデリック・オスカー:公爵家の長男。ミエールの婚約者。
アース:謎の男。アリアに興味を抱いている。
エマ:ミエールの専属メイド。

131話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- アップル
「はい、クロエはアップルという名前の⼥性に会うとすぐに彼の誕⽣の秘密が明らかにされ、国外追放されたので、彼はアリア夫人について何も知りません」
「・・・アップル?」
「それはロースチェント伯爵夫人の名前で、売春婦としての別名です」
花が貴族を象徴する帝国では、花以外のものを別名として使うのが⼀般的。
アップルはよく見かける果物だったので、彼⼥の居場所を⾒つけるのは簡単ではなかった。
「たった一度の逢瀬でしたが、息子はまだ彼⼥を恋しく思っています」
「なぜあなたはこれまで動かなかったのですか?彼らが国外追放されたとしても、侯爵が彼らを連れてくるのは可能だったはず」
「クロエが国外追放されたとき、彼は正気ではなかった。息子はしばらく話すことが出来なかったのだ。・・・後になって⼈を送りましたが、既に彼女はいなかった」
「クロエの状態が悪いので、あなたは⾃分でここに来たと?」
「・・・ええ、殿下のおっしゃる通りです」
しかし、ピアスト侯爵の目的がアリアに変わったことに、アースは気づいていた。
彼の喜びの表情を見れば、誰でも分かることでしょう。
彼はアリアの存在と、彼⼥との出会いに純粋に感動していた。
「さあ、戻る時が来ましたね。クロエとバイオレットの両⽅が幸せであることを願っています」
「・・・殿下は、私が何もせずに帰るとお考えですか?」
「どういう意味でしょうか?伯爵夫⼈は伯爵と結婚し、クロエと⼀緒にいることが出来ない。アリア夫⼈は帝国に定住したため、侯爵を追うことはないでしょう。あなたは彼⼥があなたの孫娘だと確認した。だから、あなたの目的は達成されたのでは?」
それがアースにとって最も望ましい結果。
アリアが侯爵を追ってクロアに⾏くとしたら、彼⼥に会うのは難しくなるでしょう。
距離が遠すぎたため、彼の能⼒を使うには限界があるから。
「このまま戻りたくないですね。アップル、いいや、伯爵夫⼈・・・。彼女は結婚しているので同⾏するのは簡単ではありませんが、アリア夫⼈は違うと思います。彼⼥のことは噂だけで聞いたことがありますが、これまで彼⼥が軽蔑されてきた帝国よりもクロアに留まるほうが簡単でしょう。そして、私なら孫娘を全面的にサポート出来る」
確かにそれはアリアにとって良い環境なのかもしれない。
ほとんどの人はピアスト侯爵に賛同するでしょう。
(そんな事を私が黙って見ていると?)
しかし、自分以外の全員が賛成したとしても、アースは決して同意しないでしょう。
- アースとピアスト侯爵の駆け引き
「・・・アリア夫⼈の気持ちが重要です」
「もちろん知っています。だから孫娘の意⾒を聞くべきです」
「彼⼥の意⾒を?」
いきなり現れた自分の祖父に、誰が喜んで受け入れるのだろうか?
そしてアースの⼼の何処かで、アリアが自分から離れないだろうという⾃信もあった。
突然現れた侯爵ではなく、アリアが⾃分を選ぶことは明らかだと。
そうでなければ、彼はクロア国との国境を閉鎖するでしょう。
(未成年が海外に⾏けないという法律を作るのも悪くはない)
その法律が馬鹿げていることを知っているが、それでも彼はアリアを手放したくなかった。
アリアがどのように反応したかに関係なく、侯爵が彼⼥を連れて⾏かないようにする⽅法を考えたアースは、明るく表情になる。
「良いでしょう。それなら、侯爵が⾔ったように、直接彼⼥に聞いたほうが早い」
「直接・・・?今の話をですか?」
侯爵は驚いた顔になる。
「嫌なら構いません。あなたはこのまま帰ればいいだけなのだから」
アースはアリアが永遠に去ることができないように書⾯による約束を書いた。
「ゆっくりと関係を持ち、後で尋ねるのは良い考えかもしれませんが、孫娘は現在の状態を知っている⽅が良いでしょう。殿下から提案してくれて助かります」
(あなたはこれが罠とは知らないでしょう)
アースは自身の満足のいく考えに、笑みを浮かべた。
- 突然のお誘い
翌⽇、急いでいたアースは、事前の連絡なしでロースチェント伯爵の邸宅を訪れた。
カツラを被った侯爵と⼀緒に。
華麗な⾺⾞の姿に、朝の散歩をしている兵⼠たちが驚いた顔で集まった。
「こんな朝早くにどうしたのですか?」
アリアは驚きの表情で、アースに尋ねる。
「あなたに会いに来る以外にどんな⽬的がありますか?」
「私に?けれど、こんな突然に・・・」
(それに、なぜあなたは⾺⾞に来たのですか?⾸都全体に私に会いに⾏くことを⾃慢したいのですか?あなたは私の部屋にまっすぐに来ることが出来るはずなのに)
「外で⼀緒に朝⾷を⾷べませんか?」
「外で?」
「私たち⼆⼈だけで」
不思議な誘いでしたが、⼼が動かされたので、アリアは微笑んでうなずいた。
「服を着替えたいのですが?」
「もちろん、お待ちしますよ」
アースは気にしないという表情だったが、アリアの心は急いていた。
すぐに屋敷に姿を消し、ドレスアップを始める。
「お嬢様!このドレスどうでしょうか?」
「このネックレスはお嬢様にぴったりです!」
「髪に⾦をスプレーしますか?」
「お嬢様の⽖も磨かないと!」
忙しかったのはアリアだけではない。
皇太⼦の突然の訪問でメイドたちも忙しくなり、朝⾷を⾷べようとしていた伯爵夫⼈も娘を手伝った。
「宝⽯を持ってきてくれませんか?この新しいダイヤモンドはとても美しいです」
「お母様、今は朝であることを忘れないでください。パーティーではなく、朝⾷をとるだけなのですから」
(朝から、こんなに華やかに飾る⼈がいるのでしょうか?)
ようやく準備を終えたアリアの姿を見たアース。
「・・・こんなに美しいあなたを乗せたら、馬車から降ろす事は出来ないでしょう」
「少し派手すぎると思うのですが・・・」
「そんな事はありません。周りの目は気にしないでください。私が気に入っているのですから」
アリアを乗せた⾺⾞はすぐに伯爵の邸宅を去り、街を走った。
朝から明るい⾺⾞に直⾯した⼈々は、しばらく驚いた顔を隠すことができなかった。
「ちなみに、本当の理由は何でしょうか?本当に⼀緒に朝⾷を⾷べたかっただけ?」
「もちろん」
質問をすることは別として、彼がアリアと⼀緒に朝⾷をとりたいと思ったのは本当だったので、アースは何気なく答える。
「本当に?」
「ええ。しばらくあなたに会っていませんでしたから、夜眠ることができませんでした。だから朝早くに訪れたのです」
これも嘘ではない。
アースの答えを気に⼊ったかどうかにかかわらず、アリアの顔からは疑いが消え、明るい笑いが花開いた。
ロースチェント伯爵夫人の名前がついに判明しましたね!
おそらく本名ではないと思いますが・・・。
そして、自身たっぷりのアース。
まぁ、アリアが彼を捨てて、クロア王国に向かうメリットはないですよね。




