こんにちは、ツバサです。
【悪女は砂時計をひっくり返す】を紹介させていただきます。
今回は130話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!
アリア:物語の主人公。前世では悪女として処刑される。
ミエール:アリアの義妹。裏で暗躍し、アリアを処刑に追い込んだ。
ジェシー:アリアの専属メイド。
ロースチェント伯爵:アリアの養父。
ロースチェント伯爵夫人:アリアの実母。
カイン:アリアの義兄。
サラ:アリアの家庭教師。前世では公爵夫人となった。
プレデリック・オスカー:公爵家の長男。ミエールの婚約者。
アース:謎の男。アリアに興味を抱いている。
エマ:ミエールの専属メイド。

130話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 面識のない二人
「・・・伯爵、お久しぶりです」
「ええ、久しぶりですね、ビカ。お元気でしたか?」
「もちろんです」
ビカは伯爵に体調を尋ねることができなかった。
伯爵は彼の隣の男性に気づき、男性が誰であるかを尋ねる。
「ああ、彼は先⽇伯爵に助けてもらったそうで」
「ピアと申します。先日はありがとうございました」
「そうでしたか・・・。すみません、あなたを思い出せなくて」
「いいえ。仕方がありません。あなたは貧しい人々に大きな恵みを与えている方。全員を覚える事は難しいでしょう」
「はは。そうですか?そう言っていただけると、私も嬉しいですよ」
伯爵の表情はとても明るかった。
ピアスト侯爵と面識が無いにもかかわらず、彼はロースチェント伯爵の過去の栄光に言及するだけで、彼の信頼を得ることが出来た。
これにより、ビカとピアスト侯爵は長い時間滞在することに成功する。
時間を稼ぐことでアリアを待つが、彼女は自分の部屋から出てきません。
「ああ、もうこんな時間。夕食の時間になりましたね」
伯爵夫人は彼らの訪問にうんざりしていたので、侯爵とビカに帰るように遠回しに伝える。
しかし、伯爵はそれを望まなかった。
「あなた方は夕食を既に取りましたか?」
「いいえ、まだですが・・・」
ビカはアリアが食堂に現れるのではないかと考え、この餌に食いつく。
伯爵夫人は不快な表情で、使用人に二人の夕食を準備するように命じた。
材料が整っていたので、二人分の⾷事を追加するのは難しくありません。
ビカと侯爵は、アリアが降りてくるのをドキドキしながら待つことに。
その後まもなく、彼らが待っていた姿が⾷堂に現れた。
- 孫娘
「お客様が来られたのですか?」
澄んだ透明な声に頭を向けた侯爵は、時間が⽌まったかのように固まる。
ビカは微笑んだ。
「あなたはビカさんですよね?」
「お久しぶりです、アリア夫⼈」
「・・・ええ。本日はどのようなご用件だったのでしょうか?」
「伯爵のお見舞いに来ました」
ビカの答えに、アリアは不信感を抱く。
彼が純粋な気持ちで、伯爵を心配する立場にないことは知っているから。
「彼のご好意で夕食を頂くことになりました。アリア夫人も座られては?冷えると美味しくないですから」
「・・・そうですね。ところで、こちらの男性は?」
アリアの⽬はピアスト侯爵に向けられる。
澄んだ緑⾊の⽬・・・。
彼女の目は伯爵夫人には似ているが、彼には似ていない。
その澄んだ美しい目は、クロエの目に近かった。
⾊が違うので気づきにくいが、確実に似ている。
全体的な⾒た⽬もクロエと似ていた。
アリアが髪を短くすれば、彼⼥はクロエになるでしょう。
呆然と見つめているピアスト侯爵の代わりに、ビカが答える。
「ええと、彼は伯爵の知り合いです」
「そうなのですか?静かな⼈なのですね」
アリアはビカの言葉を信じず、鋭い目で侯爵を見た。
ピアスト侯爵はアリアを探すために来たのではなく、彼⼥の⺟親を⾒つけるために来た。
そして彼⼥に会ったとき、彼は伯爵夫⼈に何の関心も抱かなかった。
今や侯爵の関心は、アリアだけに向けられている。
「そんなにじっと見つめられると不快なのですが・・・」
彼女に注意されても、彼は気分を害したり謝罪したりするのではなく、感動した。
外国で出会った⾃分の⾁体と⾎に、感動しない人がいるのでしょうか?
「アリア夫人は美しいですからね」
ビカが慌てて言い訳する。
しかし、侯爵の失礼な視線が消えることはなかった。
もしも性的な視線で見つめられていたら、アリアは水を向けていたかもしれない。
しかし、男性から向けられる視線が感動で満ちていたことに気づいたので、彼女は困惑していた。
結局諦めて、彼女は食事をとり始める。
ピアストはアリアに尋ねる質問がいくつもあったが、最後まで話すことが出来なかった。
- 見知らぬ老人
「アステロープ様!」
アースは、夜遅くに尋ねてきたビカの姿に眉をひそめる。
「何だ?」
「そんな邪険にしないで下さい!」
「どうして?」
彼がイライラしているのは、最近忙しくてアリアに会えていないのも原因の一つ。
「私が誰を連れてきたのか分かりますか?」
「まさか?」
(アリアお嬢様?)
そうであれば、アースの機嫌は良くなるでしょう。
「いいえ、アリア夫人ではありませんよ。彼女がどれだけ忙しのかは、殿下の方がご存知でしょう?お連れしたのは、あなたが待ち望んでいた男性です」
許可していないにもかかわらず、誰かがドアを開けて入ってきた、
白髪の見知らぬ老人だ。
「誰ですか?」
「お初にお目にかかります、皇太子殿下。私はクロア王国のピアストと申します」
アースの目が大きく開いた。
彼ピアスト侯爵だったとしたら、アリアと同じくらい、アースが待ち望んでいた男なのだから。
そして、侯爵がここに来たということは・・・。
「確認が終わったようですね」
聞くまでもなく、ピアスト侯爵の目は輝いていた。
「殿下は・・・、ご存知だったのですか?」
「とりあえず座ってください。お互いに話すことは多いのですから」
「・・・ええ」
アースとピアスト侯爵はオフィスの隣の部屋に⽤意されていたラウンジに移動した。
「最初は何も知りませんでした。きっかけはフレイ夫人です」
「バイオレットの⻑⼥、フレイでしょうか?」
「はい、フランツ・フレイ。あなたは彼⼥をよくご存知のはず」
「・・・彼女はお元気ですか?」
「ええ」
「・・・そうでしたか」
アースは時間を無駄に過ごすことを良しとせず、本題に入った。
「とにかく、それが私がクロエについて調査した理由です。幼い頃に彼の顔を⾒たのを覚えていましたから。調査すればするほど、アリア夫⼈と重なるようになり、疑わざるを得なくなりました」
「それが真実かどうかを確認するために、殿下は私を尋ねたのですね?」
「はい。帝国から強制送還された⺟と息⼦を連れて⾏ったあなたを除いて、私は他の誰も思いつかなかった」
「・・・」
これで全てが繋がった。
伯爵夫⼈が結婚したことは悪い知らせでしたが、過去の状況と比べて、格段に好転した。
そして、ピアスト侯爵はアリアの存在さえ⾒つけることができた。
喜んでお茶を飲んでいる侯爵に、アースは尋ねる。
「クロエはアリアお嬢様について知らなかったのですか?」
思いもよらぬ出会い。
まさか自分の孫娘に出会えるとは思ってもいなかったでしょう。
ピアスト侯爵の目的はアリアを連れていくことに変わったのでは?




