こんにちは、ツバサです。
【帰還者の魔法は特別です】を紹介させていただきます。
今回は183話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

人類が迎えた最悪の災害、影の迷宮。
「デジール・アルマン」は影の迷宮の中で最後まで生き残った生存者6人のうちの1人である。
彼らは影の迷宮の最後のボスに挑戦したが、失敗し、世界は滅亡を迎えてしまった。
全てが終わったと思った瞬間、「デジール」の目の前に見える光景は…13年前の世界!? 帝国最高の魔法学院、へブリオン学園の入学式に戻ってきた「デジール」
最悪の災害「影の世界」発生までの残りの時間は3年!過去を変え、強い仲間を集めて、世界を救えることはできるだろうか!
デジール・アルマン:主人公。相手の魔法を封じる「逆算」を得意とする。
ロマンティカ・エル:パーティの一人。魔法使い。
プラム・シュナイザー:パーティの一人。細剣を得意とする剣士。
アゼスト・キングクラウン:パーティの一人。氷を得意とする魔剣士。
ジョード・エクサリオン:魔塔主。最強の魔法使い。
プリシーラ:聖女。
ブリジット教授:デジールの師匠。魔法学担当。貴族と庶民の偏見を持たない。
ベンキック教授:ルーン語を教える。庶民。
パグマン・ニフレカ:魔法工学担当。貴族至上主義。
エルセンブラン・ティスタチア:対決の講義を担当。黄金の鷹騎士団の元団長。
ドネータ・ハーデン:貴族。庶民に裏切られた経験を持ち、憎んでいる。

183話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- マハユ港の血戦
ドラクルは、体のすべての⽕傷に痛みを感じていた。
⾃分の防御呪⽂が完全ではなかった理由を理解する。
この地域には⾎が不⾜していたのだ。
彼⼥はデジールを引き裂いて殺したいという強い願望を感じる。
しかし、彼⼥が今できることは、防御呪⽂を配置することだけ。
「落ち着いて・・・」
不気味な叫び声が遠くから聞こえる。
アウターの⽬的は、連合軍の供給ルートである港を破壊すること。
不幸な状況だが、ドラクルがしなければならなかったのは、狂った男たちが港を破壊するのに⼗分な時間を稼ぐことだけ。
攻撃を続けることができない状況だが、彼⼥の防御呪⽂は無傷のまま。
(この男も、想像魔法を逆算させることはできないわ)
基本的に、想像魔法は逆算させることが不可能なカテゴリに存在していた。
デジールは、クロウマスクが使⽤するテセラクトや、アゼストの凍った宮殿を逆算することはできない。
結果として呼び出された呪⽂しか逆算できないのだ。
周囲から血を集めることはできなくなったが、ドラクルはマナ量で優位に⽴っていたため、目的を達成する時間は⼗分すぎると判断した。
[⾎の欲望]
⾎で作られた何千もの⼿がドラクルの背中から伸びる。
それは死⾓のない呪⽂であり、すべての攻撃から⾝を守る。
「時間を稼ぐことを考えているなら、諦めた方がいい。私たち全員に対抗することは不可能なのだから」
デジールが話し終えたちょうどその時、⾵の弾丸がドラクルの頭に向かって⾶んだ。
彼⼥が発動した防御呪⽂は、上位に属する強⼒な呪⽂。
死⾓はない。
⾎で作られた⼿は不⾃然に曲がって弾丸をブロックした。
しかし、それで終わりではない。
一人の女性が、ドラクルに向かって⽻ばたき、輝くプラチナブロンドの髪をなびかせる。
彼⼥が⼀歩踏み出すたびに、氷の柱が地⾯から生まれた。
[凍った宮殿]
何百もの氷の呪⽂が同時に呼び出され、ドラクルに迫る。
絶え間なく攻撃を続け、彼⼥の選択肢と動きの両⽅を制限した。
そして、さらに防御的な呪⽂を配置するドラクルに向かって、まっすぐに突進する光の筋。
それは、オーラで満たされたレイピア。
攻撃をかろうじて躱したドラクルは、思わず後退りする。
デジール、ロマンティカ、アゼスト、プラム。
ムクドリパーティのメンバー全員が集まったのだ。
それが何を意味するのかは明らかだった。
レイデンたちが完全に全滅したか、捕らえられたことを意味する。
ムクドリパーティからの攻撃の継続的な流れは完全に調整され、強⼒だった。
受け流しが難しい弾道と⾼速で突き刺さる剣と、無数の呼び出された氷の呪⽂。
⾎で作られた不条理な⼿の数は徐々に減少し始める。
「あの男はどこ?」
ドラクルは、激しい攻撃を受けていても、最も危険な敵を忘れていなかった。
なんとかデジールを見つけるが、彼は呪文を唱えていない。
しかし、それは彼が何もしていなかったという意味ではなかった。
いくつかの⼿が形を失い始め、バラバラになっていく。
それは逆算による効果。
「なぜ逆算ができるの!?」
防御呪⽂を発動してから、ほんの数分しか経っていない。
ドラクルはクロウマスクのアドバイスに⽿を傾け、攻撃呪⽂と同じように、⾼度に暗号化された防御呪⽂を準備してきたのだ。
それにもかかわらず、僅か数分以内で逆算されるとは予想もしていなかった。
それは先程の戦闘時と同等・・・、いいえ、それ以上。
ただし、当時とは状況が違う。
デジールは決闘⾃体を気にせずに逆算だけに焦点を合わせていたのだから。
他のことに集中する必要はなく、ドラクルの呪⽂の分析だけに集中できたので、彼の逆算速度は速かったのだ。
[クリムゾンハート]
ドラクルはできるだけ早く別の防御呪⽂を発動する。
しかし、彼⼥はすぐに⾃分の運命に気づいた。
結果がすでに決まっていることに。
2番⽬と3番⽬の防御呪⽂が逆算されたとき、ドラクルは避けられない結論に気づく。
「このままでは、私は死ぬでしょう」
⼿に負えないほどの怒りは感じなかった。
代わりに、強い恐怖感を感じ始めている。
それは彼⼥が⼀⽣感じたことのない感情。
「・・・不味いわ」
ドラクルには、⾃由に使える防御呪⽂が残っていなかった。
どうにかして、ここから逃げ出さなければいけない。
【⾎の⾬】
空が⾚くなり、⾎の⾬が降り始めた。
ドラクルの体が溶けて⾎に染まる。
これは彼⼥が以前に使⽤した回避呪⽂。
使⽤するマナの量にもよるが、両端に⾎があれば、遠くの場所に移動することさえできる。
残りのマナをすべて消費した場合、彼⼥が滞在していた古い城に移ることは不可能ではなかった。
しかし、この呪⽂には⼤きな⽋点がある。
以前に、決闘の開始直前にデジールの⽬の前でこの呪⽂を使⽤していたのだ。
自分に危害を加えることができないことを自慢するために。
この呪⽂が逆算される可能性を認識していたが、それでも呪⽂の配置を進める。
彼⼥にはもう他の選択肢がなかったのだ。
案の定、呪⽂を発動した後・・・何も起こらなかった。
別の⾎の⽔たまりに移ろうとしていた彼⼥の体が、再び実体化する。
「・・・!」
ドラクルは胸に鋭い痛みを感じた。
彼⼥の体が壊れ始める。
流れ出る⾎が⽔たまりを形成し、彼⼥の体は崩壊した。
「私は⽣きていきたい・・・」
唇を数回動かした後、ドラクルの⽬から光が消えた。
ドラクルの脈拍をチェックしたアゼストは、彼⼥の死を確認する。
彼女の想像魔法によって狂気に駆られた男たちからの叫び声は聞こえない。
「この戦いで、アウターの影響⼒は⼤幅に低下するはず」
アウターは、この供給ルートを破壊するために、かなりの数のエリート部隊を集めていた。
カシュカ騎⼠団、ライオンのたてがみ、レイデン山賊部隊。
そして、ドラクル・ラブテ・エルカエラ。
彼⼥は2つの補給ルートのうちの1つを半壊させた強⼒な敵だった。
この作戦が成功していたら、連合国は壊滅の危機に陥っていただろう。
「彼⼥は間違いなくクロウマスクに精通していた」
クロウマスクは明らかにアウターの中で⾼い位置にいるはず。
彼はかなりの数の兵⼠を率いており、彼のスキルは第6級魔術師に匹敵していた。
ドラクルも第6級魔術師であり、クロウマスクとの関係を⾒ると、アウターの中でも幹部レベルだったに違いないでしょう。
彼⼥の敗北は、アウターに⼤きな打撃を与えたはず。
彼⼥を殺さず、⽣きたまま捕らえていれば、アウターに関する多くの貴重な情報を得ることができたかもしれない。
しかし、デジールは彼⼥を⽣きたまま捕まえる代わりにドラクルを殺すことを選んだ。
そうしなければ、彼女の想像魔法を止めることはできなかったはずだから。
将来役⽴つかもしれない情報を選ぶよりも、現時点で命を救うことを選んだのだ。
プラムが剣を⽚付けながら尋ねる。
「これですべてが終わりましたか?」
ドラクルを倒すことで、狂⼈の群れは⽌まり、補給ルートは安全に確保された。
しかし、それは戦いが終わったという意味ではない。
「まだです。狂った男たちの中には多くのアウターがいる」
その瞬間だった。
突然、地⾯が振動し始める。
かなりの数の兵⼠が近づいていた。
それはアウターの別の集団である可能性も。
アゼストとプラムが剣を抜く。
その瞬間、ロマンティカが笑顔で口を開いた。
「どうしてそんなに警戒しているの?彼らは私たちの味⽅よ。彼らの旗がヘブリオン帝国のものであることを確認したわ」
彼⼥の答えを聞いて、アゼストが⻑いため息をつく。
「ふぅ・・・」
ラグリウム平野東部戦線にあるマハユ港で⾏われた戦闘。
アウターとの⼤戦「マハユ港の⾎戦」として知られるこの戦いが終わりを告げた。
最後はチームでドラクルを撃破したデジールたち。
クロウマスクに比べると、かなりアッサリ倒せましたね・・・。
もしかしたら生きている可能性も?
彼女の背景もあまり語られていませんしね。
何はともあれ、港を死守したので戦争が有利になるのは間違いないでしょう!


https://sub.tsubasa-cham.com/the-secret-of-the-hourglass-matome/
