こんにちは、ツバサです。
【帰還者の魔法は特別です】を紹介させていただきます。
今回は180話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

人類が迎えた最悪の災害、影の迷宮。
「デジール・アルマン」は影の迷宮の中で最後まで生き残った生存者6人のうちの1人である。
彼らは影の迷宮の最後のボスに挑戦したが、失敗し、世界は滅亡を迎えてしまった。
全てが終わったと思った瞬間、「デジール」の目の前に見える光景は…13年前の世界!? 帝国最高の魔法学院、へブリオン学園の入学式に戻ってきた「デジール」
最悪の災害「影の世界」発生までの残りの時間は3年!過去を変え、強い仲間を集めて、世界を救えることはできるだろうか!
デジール・アルマン:主人公。相手の魔法を封じる「逆算」を得意とする。
ロマンティカ・エル:パーティの一人。魔法使い。
プラム・シュナイザー:パーティの一人。細剣を得意とする剣士。
アゼスト・キングクラウン:パーティの一人。氷を得意とする魔剣士。
ジョード・エクサリオン:魔塔主。最強の魔法使い。
プリシーラ:聖女。
ブリジット教授:デジールの師匠。魔法学担当。貴族と庶民の偏見を持たない。
ベンキック教授:ルーン語を教える。庶民。
パグマン・ニフレカ:魔法工学担当。貴族至上主義。
エルセンブラン・ティスタチア:対決の講義を担当。黄金の鷹騎士団の元団長。
ドネータ・ハーデン:貴族。庶民に裏切られた経験を持ち、憎んでいる。

180話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- デジールvsドラクル
サポートされていない限り、高レベルの魔術師は最強呪文を無闇に使用しない。
高レベルの魔法を発動するためには、多くのマナを使⽤する必要があり、その結果、詠唱時間は必然的に長くなるのだから。
デジールとドラクルの決闘は熾烈を極めた。
[⾎獣]
[キザードのため息]
詠唱速度はほぼ同時。
真っ⾚な獣が巨⼤な⼝を開けて迫ってくるが、デジールの前には円形の氷の盾が現れた。
獣は盾を貫通することができず、⾎の塊に戻る。
それでもドラクルは、二つの呪文を次々と発動した。
[⾎の爆発]
[レッドエッジ]
血の塊が爆発し、雨を降らせる。
しかし、デジールはそれを逆算させた。
それにもかかわらず、デジールはあまり満足そうには見えない。
魔法の決闘。
デジールは、1対1の魔法の決闘で誰にも負けないという⾃信を持っていた。
対戦相手が呪文を発動する前に、逆算を行える能力は、魔術師の天敵だろう。
しかし、今の状況はいつもと違う。
「そんな早いペースで大丈夫なのですか?」
「これは私があなたのために⽤意した贈り物です。あなたが簡単に無力化していたら、私もかなり動揺していたでしょう」
ドラクルの呪文を逆算させるのは難しかった。
彼⼥の呪⽂の配列は、明らかにデジール対策をしているだろう。
それほどに、彼女の呪文の配列は歪なのだ。
グロテスクな配列は、呪⽂の元の形を理解することさえ困難だった。
(それでも、彼女は第6級魔術師のはず。逆算に集中すれば、対処はできるはずだ)
ルネルが彼をサポートしてくれたことは⾮常に幸運だ。
それはデジールの周囲を⾼速で動き回り、ドラクルの攻撃から彼を守り、それによって貴重な詠唱時間を稼ぐことが出来たのだから。
⾎の鞭が2つに分かれて、正⾯と背⾯から襲いかかる。
何とか呪文を唱え終えた。
【重⼒制御】
第3級重⼒魔法。
再び形を成そうとしていた鞭が、強い引⼒のため地⾯に固定される。
【鉄⾎の棘】
⼀滴の⾎が⿊くなった。
そして、鉄のような形に固化される。
⾎は至るところに散らばっていた為、固まった⾎の滴が、デジールの視界を遮った。
【⾵の弾丸】
⾵の呪⽂を発動し、固まった⾎の痕跡をすべて分散させる。
その後、ドラクルが呪⽂を発動した。
散らばった⾎が再び動き出し、彼⼥の周りに集まる。
デジールはその隙を狙って反撃した。
【サモンライトニング】
真っ⽩な閃光が生まれる。
激しい稲妻が⾎を通り抜け、彼⼥を直撃した。
しかし、死の嘆きは聞こえない。
ドラクルは自身を守る呪文を発動していないはず。
攻撃を避ける方法はなかったはずだ。
「ガッカリね。これで全部ですか?」
声が後ろから聞こえてくる。
振り返ると、⾎の⽔たまりから女性の姿が形成された。
第4級水魔法。
それは、⾃分⾃⾝を水に変えて、敵の攻撃を無⼒化することができる呪⽂。
(いいや、彼女の魔法はそれ以上だ・・・)
その瞬間、ドラクルが⼝を開く。
「少し退屈になってきましたね」
呼び出された呪⽂は、彼⼥がこれまで展開していた呪⽂とは明らかに異なっていた。
【アウトブラッドブレイク】
同時に形成された、⾎液からなる数⼗個の球体が浮かぶ。
デジールが目を細めるのを見て、ドラクルが笑顔を浮かべる。
「あなたはこう思っていたのでは?私に高レベルの呪文を使い続けさせて、マナが足りなくなった時点で反撃しようと。違いますか?」
彼女の推測は間違っていない。
呪⽂が強いほど、より多くのマナが消費されるのは当然の話だ。
だからこそ、デジールはドラクルがこれ以上、高レベルの呪文を発動できないと予想していたのだ。
彼女のマナの大部分は、現在も兵士たちに対して使用されているはず。
彼⼥のマナが⼤量に消費されていることは明らかだ。
それでも、ドラクルはまだ⾼レベルの呪⽂を呼び出すことができている。
彼女の表情からは疲れは見えない。
[ファイアボルト]
呪文を放った瞬間、ドラクルは周りにシールドを展開した。
しかし、呪文は彼女を襲っていない。
デジールが向けたのは、近くの壁だったのだ。
壁が崩壊する。
「・・・!」
壁を壊したデジールは、決闘の場から逃げ出した。
【ウィンドブラスト】
同時に⾵呪⽂を発動する。
風の力を使って、反対側の建物に避難したのだ。
「逃げても無駄ですよ」
ドラクルは窓の外のエリアをターゲットにした。
「これは最強の血属性魔法であり、信じられないほどの範囲と効果で有名なのですから」
そして、呪⽂が完成する。
突然、周囲が⾚みを帯びた。
それは⾎の巨⼤な爆発。
すべての戦場で、⾄る所に⾎が降り注ごうとしている。
【ファイアストーム】
しかし、デジールも準備をしていなかったわけではない。
それは第6級呪文。
新しい魔法システムとドラコニック⾔語を使⽤した呪⽂。
激しい⽕の嵐が彼⼥の呪⽂と衝突した。
その衝撃波により、周囲の建物の窓が吹き⾶ばされる。
その光景を見ながら、ドラクルは笑みを浮かべた。
「ああ、あなたもまだ動けるのですね。安心しました」
デジールは彼女の言葉を聞く余裕がない。
彼の頭の中は状況整理で忙しかった。
(いったいどうして彼⼥は⾼レベルの呪⽂をこんなに簡単に使えるのだろうか?)
ドラクルが第7級魔術師であったとしても、ここまでのマナを持つことはあり得ない。
「答えを⾒つけることがこの戦いの鍵となるはず」
彼⼥が⼼ゆくまで呪⽂を唱えることができた理由。
最初の一歩は、彼女を分析すること。
「申し訳ありませんが、あなたはそれを理解する前に死ぬでしょう。ああ、どうやってあなたを彫刻しようかしら・・・」
ドラクルはもう低レベルの呪⽂を発動しなかった。
これまでのすべてが単なる前奏曲であるかのように、最⾼レベルの呪⽂を呼び出す。
【クリムゾンソナタ】
もちろん、デジールも黙ってはいない。
【パリア・アルンデ】
最⾼レベルの呪⽂が絶え間なく衝突し、巨⼤な衝撃波がすべてを襲う。
空が震えると地⾯も揺れた。
それは最⾼レベルの魔術師たちの戦い。
呪⽂が激しく衝突するたびに、デジールはますます追い詰められ、防御的な⾏動を強いられることに気づく。
「・・・マナがあまり残っていない」
彼⼥と戦う前に、2つの戦いに参加し、⼤量の呪⽂を使⽤していたのだ。
(考えろ。考えるんだ、デジール)
彼⼥と他の魔術師を区別するものは何?
血液。
彼⼥は⾎を利⽤した魔術師。
至るところに広がった⾎の跡。
ドラクルの前には、まだ思考に包まれていたデジールを狙った広範囲呪⽂が配置されていた。
「まさか・・・」
デジールは突然、⾃分が⽴っている建物を⾒て、何かに気づいた。
そして、彼は結論に達する。
「質問があります、ドラクル」
「ふ〜ん?良いわよ、それをあなたの最後の⾔葉と考えて答えてあげましょう」
「あなたは何⼈の⾎を持っているのですか?」
アゼストの戦いはひとまず置いておいて。
今回はデジールとドラクルの戦いです。
彼女の能力は血を媒体とした魔法ですが、おそらく他者の血を使用しているのではないでしょうか?
答えがわかったとしても、デジールが勝つ術はあるのでしょうか?


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