こんにちは、ツバサです。
【帰還者の魔法は特別です】を紹介させていただきます。
今回は179話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

人類が迎えた最悪の災害、影の迷宮。
「デジール・アルマン」は影の迷宮の中で最後まで生き残った生存者6人のうちの1人である。
彼らは影の迷宮の最後のボスに挑戦したが、失敗し、世界は滅亡を迎えてしまった。
全てが終わったと思った瞬間、「デジール」の目の前に見える光景は…13年前の世界!? 帝国最高の魔法学院、へブリオン学園の入学式に戻ってきた「デジール」
最悪の災害「影の世界」発生までの残りの時間は3年!過去を変え、強い仲間を集めて、世界を救えることはできるだろうか!
デジール・アルマン:主人公。相手の魔法を封じる「逆算」を得意とする。
ロマンティカ・エル:パーティの一人。魔法使い。
プラム・シュナイザー:パーティの一人。細剣を得意とする剣士。
アゼスト・キングクラウン:パーティの一人。氷を得意とする魔剣士。
ジョード・エクサリオン:魔塔主。最強の魔法使い。
プリシーラ:聖女。
ブリジット教授:デジールの師匠。魔法学担当。貴族と庶民の偏見を持たない。
ベンキック教授:ルーン語を教える。庶民。
パグマン・ニフレカ:魔法工学担当。貴族至上主義。
エルセンブラン・ティスタチア:対決の講義を担当。黄金の鷹騎士団の元団長。
ドネータ・ハーデン:貴族。庶民に裏切られた経験を持ち、憎んでいる。

179話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ドラクル・ラブテ・エルカエラ
デジールが正気を失った兵⼠たちに近づき、彼らの頭に⼿を置く。
現在かかっている魔法を逆算しようと試みたのだ。
「なるほど・・・」
「どうしたの、デジール?」
ロマンティカの質問に対して、デジールはパーティのみんなに説明した。
「なぜ呪⽂を逆算できないのか分かった」
兵士たちには魔法の痕跡が残されていない。
魔法がなければ、どれだけ頑張ろうが、逆算をすることは不可能だ。
「兵⼠たちは、精神を⽀配する呪⽂に個別に取り憑かれていない。魔術師が遠隔地から配置していた呪⽂に関連しているようだ」
兵士の顔から流れる血を指差す。
「これは普通の⾎じゃない。魔術師が⾃分の呪⽂を整理するための導管になっている」
この魔法は人間の知識を遥かに超越し、魔法の基礎理論を無視していた。
間違いなく、幻の魔法と言えるだろう。
そのとき、どこかから爆発⾳が聞こえ、デジールは周囲を見回す。
街の郊外から⿊い煙が渦巻いていた。
アウターは攻撃の手を緩めていない。
反撃を仕掛けるためには、正確な情報が必要だ。
「ロマンティカ・・・、⿊い煙の流れの⽅向を確認してくれませんか?」
「分かったわ」
調査を進めたロマンティカの表情が沈む。
「アウターが城内に⼊り、今は港に向かっているわ。感染者の数は増え続けていて、これが続けば・・・」
デジールが近くにいる兵士に命令を出す。
「急いで、現在の状況をユタ中佐に伝えてください。城壁の防衛を諦めて、港を守らなければなりません」
港は供給ルートの中⼼。
城壁をどれほど懸命に守ろうとしても、港が破壊されれば、彼らの努⼒は無駄になる。
「この状況を解決するには2つの⽅法があります。一つ目は、体から⾎液を抜くこと」
しかし、それは不可能な方法だ。
なぜなら、兵士たちの死を意味するのだから。
「二つ目は、この呪⽂を実⾏している魔術師を取り除くことです」
魔術師と直接対峙すれば、間違いなく呪⽂を⽌めることができると確信していた。
逆算させることができなくても、魔術師を取り除くことができれば、呪⽂は破られるでしょう。
「触媒から来るマナの軌跡をたどれば、魔術師を⾒つけて、この戦いに終⽌符を打つことができます」
部屋は濃厚で刺激的な⾎の匂いで満ちていた。
レイデンは教会の塔の上から見下ろしている。
数え切れないほどの人々が内部戦争を起こしている。
いいや、彼らを人々と呼ぶのは正しくない。
彼らはもはや人間ではなかったのだから。
死者の軍隊。
⼀⼈の人間から始まった呪⽂が今や帝国軍全体を⽀配し、新しい軍隊を作り上げた。
この無差別な魔法は⽌めることはできない。
レイデンでさえ、狂った男たちの⾏進を⾒るしかないのだから。
「私の軍隊は壮⼤ではありませんか?⾎を渇望する⼈々でいっぱいの芸術的なパレード。今回は最高傑作です。これほどに美しく彫刻したのですから!」
彫刻。
フェザーマスクは⾃分のことを芸術家と呼んでいる。
(・・・この女を敵に回した相手が可哀想になるな)
レイデンは彼女の能力の高さを痛感していた。
「もうすぐ来るわ」
「何がだ?」
「もちろん、私たちの倒す目標よ!」
「何を言っている?敵の補給ルートである港を破壊するのが私たちの⽬標ではないのか?」
フェザーマスクは、レイデンの質問に答えず、黙って微笑んでいた。
純粋な興奮とスリルに満ちた笑顔で。
そして、爆発⾳がして、建物が激しく揺れる。
同時に、争う音が建物全体に響き渡った。
レイデンの部下の報告する。
「し、将軍、帝国軍が・・・!」
彼は⾔葉を終わらせることができなかった。
真っ⽩な剣が彼の胸に突き刺さったから。
彼の体は崩れ落ち、後ろにいるムクドリパーティと、帝国軍からの数⼈の同⾏した兵⼠が現れた。
レイデンがデジールを認識して驚く。
「あの男は・・・」
全⼒ではなかったが、自分のオーラを注⼊した⼿斧を簡単に防いだ男。
「私はあなたがここに到達できることを知っていました」
フェザーマスクが拍⼿をしながら彼らに挨拶する。
「私たちを待っていたのですか?」
「そのとおりです。デジール・アルマン、私はあなたに会いたかった」
「それはどうも」
レイデンの部下がムクドリパーティを取り囲む。
フェザーマスクが話しかけた。
「あなたがここに来ることができたので、何か報酬を与えたいと思います。何か欲しいものはありますか?キスはどうですか?」
「それは光栄ですが、外で⼤混乱を引き起こしている呪⽂を止めていただけないでしょうか?」
「それは少し難しいかもしれません。止めたくても止めれませんから。他にはないのですか?」
彼⼥はマスクを脱いだ。
マスクの後ろには魅惑的な美しい⼥性の姿が。
⽬と髪は⾎よりも⾚い。
彼⼥の唇は、それが男性を魅了することができるように思われた。
ドレスを少し持ち上げてカーテシーする。
「はじめまして、ドラクル・ラブテ・エルカエラです。私はこの世界で唯⼀⽣き残っている血の魔術師であり、あなたがこれまでに⾒たことのない芸術家です」
強烈で刺激的な⾎の匂いがする。
同時に、⾚い恐ろしいエネルギーがドラクルの体の周りを渦巻く。
外の呪文は彼女が発動していた。
窓の外で狂った男たちが泣き叫ぶ⾳が聞こえる。
⼀発の銃声が宣戦布告の合図となった。
⾵の呪⽂がどこからともなく出てきて、屋上を完全に吹き⾶ばす。
ロマンティカが隣の建物から発砲したのだ。
思いがけない⽅向からの攻撃。
レイデンの兵⼠の1⼈が瞬く間に殺された。
「攻撃開始!」
「わぁぁぁぁぁぁぁ︕!」
帝国軍が、レイデンの兵士に向かう。
帝国軍の指揮を執ったのはプラムだった。
レイデンは部下を不必要に殺すつもりはなく、すぐに戦いに加わる。
手斧にオーラを染み込ませた。
「貴様の相手は私だ」
アゼストがレイデンの攻撃をブロックし、彼が戦闘に参加するのを防いだ。
【雪の⼥王の宮殿】
巨⼤な宮殿から数⼗の氷の呪⽂が発射される。
レイデンは氷の壁を簡単に突破することができない。
膨大な数に対処しなければならず、彼は戦いの主⼒に加わることができず、アゼストに集中することを余儀なくされた。
「クロディン!北東!2階建てのビル!あなたは狙撃兵を狙え!」
レイデンは呪⽂の軌跡を通して、狙撃兵の位置を瞬時に特定する。
「了解しました」
狙撃兵に対処するために3⼈の部下が出る。
レイデンの部下はよく訓練され、彼の指揮下で⾒事に管理されていた。
帝国軍が持つ巨⼤な数値的優位性にもかかわらず、勝つことは簡単ではないだろう。
ロマンティカのカバーが無くなれば、状況はレイデン側に有利になる。
プラムも食い止めようと努力したが、兵士が死ぬのを防ぐので精一杯だ。
アゼストの状況もそれほど良くはない。
レイデンがすぐに適応したから。
彼はアゼストが発したすべての呪⽂を見切り、ゆっくりと前に進んでいた。
そして、すぐに近接戦闘に切り替える。
レイデンの剣術はアゼストの剣術よりはるかに優れていた。
スイングするたびに、彼はより⼤きなアドバンテージを得る。
【魔法剣:氷の息吹】
アゼストは優位に⽴つために魔法剣を発動した。
しかし、彼⼥の軌跡は読みやすい。
レイデンは、右の⼿斧で全ての攻撃を受け流していた。
アゼストの攻撃はすべて読まれている。
以前にも似たような経験をした。
それは、彼⼥がドナペと対峙したとき。
山賊王として知られるレイデン。
多くの戦場を⽀配した男。
彼の剣術はほとんどキングクラスだったのだ。
ようやくフェザーマスクの名前が判明しましたね!
彼女には吸血鬼の血が流れているのでしょうか?
一体どんな戦い方をするのか楽しみです。
しかし、その前にはレイデンを倒す必要があります。
アゼストは氷の剣を使用しないのでしょうか?


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