こんにちは、ツバサです。
【帰還者の魔法は特別です】を紹介させていただきます。
今回は155話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

人類が迎えた最悪の災害、影の迷宮。
「デジール・アルマン」は影の迷宮の中で最後まで生き残った生存者6人のうちの1人である。
彼らは影の迷宮の最後のボスに挑戦したが、失敗し、世界は滅亡を迎えてしまった。
全てが終わったと思った瞬間、「デジール」の目の前に見える光景は…13年前の世界!? 帝国最高の魔法学院、へブリオン学園の入学式に戻ってきた「デジール」
最悪の災害「影の世界」発生までの残りの時間は3年!過去を変え、強い仲間を集めて、世界を救えることはできるだろうか!
デジール・アルマン:主人公。相手の魔法を封じる「逆算」を得意とする。
ロマンティカ・エル:パーティの一人。魔法使い。
プラム・シュナイザー:パーティの一人。細剣を得意とする剣士。
アゼスト・キングクラウン:パーティの一人。氷を得意とする魔剣士。
ジョード・エクサリオン:魔塔主。最強の魔法使い。
プリシーラ:聖女。
ブリジット教授:デジールの師匠。魔法学担当。貴族と庶民の偏見を持たない。
ベンキック教授:ルーン語を教える。庶民。
パグマン・ニフレカ:魔法工学担当。貴族至上主義。
エルセンブラン・ティスタチア:対決の講義を担当。黄金の鷹騎士団の元団長。
ドネータ・ハーデン:貴族。庶民に裏切られた経験を持ち、憎んでいる。

155話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 情報共有
デジールは、トトリーナから⼊⼿した情報を共有するために全員を集めた。
その情報に対して、アゼストが最初に応える。
「このクエストをクリアするには、その外国⼈を殺さなければならないという事か・・・」
ロマンティカがその意見に続ける。
「そして、その男を追い払うために、そいつが滞在している城の防御を突破しなければならないという事ね」
常に無表情なアゼストを除いて、誰もが落胆しているように見えた。
それも仕方がないことだった。
誰もがその難易度を知っていたから。
これまでの施設と異なり、王宮は別次元のセキュリティが施されているでしょう。
国王が住む場所なのだから。
デジールたちは確かに強いが、彼らは経ったの4人。
国家権⼒と戦うことを想像することさえ馬鹿げていた。
「数⽇前に研究室を爆破して以来、パトロールは⼤幅に強化されました。巡回している兵⼠たちの数を⾒て。私たちのような部外者は⾃由に動くことさえ出来ないわ」
ロマンティカが窓の外をちらっと⾒る。
パトロール中の兵⼠の数は通常の3倍。
「止めてくれ!俺は関係ない!」
外から誰かの悲鳴が聞こえてくる。
ロマンティカはイライラしながら舌打ちをして、窓のカーテンを閉めた。
「研究室を破壊して以来、アルテアは⼤きく変化したわ」
「結局のところ、彼らは架空の存在です。彼らについて罪悪感を感じる必要はありません」
2番⽬の研究施設が破壊された後、魔法王国はさまざまな理由で魔術師を逮捕し始めた。
不服従の兆候を⽰した場合、彼らはすぐに圧倒され、拘留される。
実験対象を再び失った後、国は権力を乱⽤して試験材料を無理⽮理集めていた。
ここは魔法使いの国。
この場所ほど材料を集めるのに適した場所はないでしょう。
「問題は、私たちが傭兵であるということです」
拘留された⼈々のほとんどは社会的に不利な立場だった。
その結果、⾃分たちのような外国⼈は無謀に冒険することが出来ない状況に。
いつもなら頻繁に見られる飛行船さえも、姿を消していた。
「さらに、彼らは近隣諸国との全ての国境を封鎖した。市内では、全員を徹底的にチェックしている。彼らが私たちを見つけるのも、時間の問題でしょう」
宿屋の主⼈に秘密を守るために少額のお⾦を払ったが、それも時間稼ぎにしか過ぎない。
プラムは不安な表情を浮かべている。
「彼らは本当に暴⼒的です。少しでも疑わしい⼈がいれば、彼らは拘留されています。そのせいで、傭兵ギルドはレジスタンス運動を形成し始めていました」
「国もなりふり構っていられないのでしょう」
- 最善の道
机の上の水を飲む。
「彼らの意図は明白です。できるだけ多くの傭兵を連れ去ることで、彼らは最⾼の被験者を選ぶための幅広い選択肢を得ることが出来るのだから」
第3級魔術師はそれほど珍しい存在ではない。
ピュアウスは、⻑期間にわたって研究を⾏った後でも、第3級魔術師を見つけることが出来なかった。
しかし、それは彼が秘密裏に研究に取り組むことに限定されていたから。
国が公然と彼を⽀持していれば、ピュアウスは簡単に材料を手にしていたでしょう。
代わりに、彼は安全な未来を捨てていただろうが。
しかし、現在ホムンクルスの製造活動を主導している人物は、隠れて研究を⾏う気がないようだった。
アゼストにはその考えが理解できなかった。
「こんな事をすれば、疑わしいと思う⼈が必ず現れるはず。その結果、ホムンクルスは外の世界に知られてしまう可能性がある」
「彼らがそのようなリスクを冒して、5⽇でホムンクルスを完成させなければならない理由があるに違いありません」
「彼らが何を考えていたとしても、私たちがしなければならないことは変わらない。この状況でどのようにクエストを進めればいいの?」
デジールはロマンティカの質問に答えた。
「進める唯⼀の⽅法は、ケイの助けを借りること」
グランドマスター、ケイ・ハズマリュン。
彼は⾮常に強⼒な戦⼠であり、軍の上級メンバー。
彼の助けが得られれば、クエストの難易度は激減するはず。
しかし、ロマンティカはその選択肢に対して懐疑的な⾒⽅を⽰した。
「ケイが私たちを助ける理由がないわ。外国⼈である私たちが突然王宮に⼊るのを⼿伝ってくれたら、彼の⽴場はどうなると思う?彼はむしろ私たちを拘束するはずよ」
ロマンティカの意⾒は正しかった。
「その通り。しかし、彼は決して現在の状況を受け⼊れる⼈ではありません」
これまでの交流を通じて、デジールはケイをある程度、理解していた。
「市⺠を守るために、傭兵として彼に連絡します」
「それは良い計画です。その後は?」
アゼストが質問をしてくる。
「彼が現在の状況についてどう思っているかを聞いてから、次の動きについて考えても遅くはないでしょう」
デジールは結論を下した。
「今のところ、これが私たちに出来る最善の道です」
- ケイとの契約
「私はあなた方の状況を知っています」
ケイが滞在する屋敷を⾒つけるのはそれほど難しくなかった。
彼は⾮常に権威のある⼈物であり、⾸都のほとんどの住⺠は、彼の邸宅がどこにあるかを知っていた。
「最近、兵⼠があなた方のような魔法使いを国内で逮捕したのは事実です。王家の勅令の下で、罪のない傭兵が逮捕され、彼らを助けるすべての⼈々は厳しく罰せられます。これは明らかに不公平です。そして、私はこれが正しいとは思いません」
「私たちは深刻な脅威に直⾯しており、あなたの助けが必要です」
デジールがケイに助けを求めたとき、彼は躊躇うことなく同意した。
「もちろん、私はあなたを助けます。あなた方が無実であることを知っていますから」
「ありがとうございます」
「物事が落ち着くまでここにいてください。兵⼠たちは私の邸宅に近づきませんから。しかし、これがいつ終わるかは分かりません」
デジールは⼼から安堵する。
ここまでは計画通り。
これから彼は、ケイがこの現状に対してどう考えているかを知らなければいけない。
「しかし、あなたは選択をすることができます。終わるのを待つだけなのか、それとも私に従って、この混乱を⾃分で終わらせるのか」
ケイの突然の提案に疑問を呈する。
「あなたの言葉が何を意味するのかよく分かりません」
「私は現在、この間違った状況を修正するために⼈々を集めています」
彼は落ち着いて話していた。
「あなたは反逆を引き起こすつもりですか?」
「ある意味、そういう事でしょ。しかし、私はあなたが傭兵であり、傭兵が与えられた仕事の善悪を気にしないことを理解しています」
「もちろんあなたは正しいと思うが、これは単純な問題ではないと思います。なぜ私たちに助けを求めるのですか?」
「あなた方を傭兵としてとても信頼しているから」
ケイはかつて、デジールとロマンティカの復活に感銘を受けていた。
彼らは傭兵として信頼できると。
(これはチャンスだ)
⾔い訳をして説得する必要がない。
ケイは城を攻撃することを計画していた。
デジールは熱⼼にうなずいた。
「いくら傭兵がお⾦で動かされても、失敗する運命にある要求を受け⼊れません。正確な要求は何でしょうか?」
「陛下を保護し、⾃分たちを預⾔者と呼び、彼を誤解させる⼈々を罰することです」
まさにデジールたちの⽬的に沿った内容。
拒否する理由はありません。
「リーズナブルな価格でご⽤意ください」
デジールの返事を受け取ったケイは、嬉しそうな表情を浮かべる。
「ええ、もちろん。あなた方が良い選択をしたと必ず思ってくれるでしょう」
無事にケイとの共闘を約束出来たデジール。
彼がいればクエストの攻略はかなり下がるでしょう。



