こんにちは、ツバサです。
【帰還者の魔法は特別です】を紹介させていただきます。
今回は147話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

人類が迎えた最悪の災害、影の迷宮。
「デジール・アルマン」は影の迷宮の中で最後まで生き残った生存者6人のうちの1人である。
彼らは影の迷宮の最後のボスに挑戦したが、失敗し、世界は滅亡を迎えてしまった。
全てが終わったと思った瞬間、「デジール」の目の前に見える光景は…13年前の世界!? 帝国最高の魔法学院、へブリオン学園の入学式に戻ってきた「デジール」
最悪の災害「影の世界」発生までの残りの時間は3年!過去を変え、強い仲間を集めて、世界を救えることはできるだろうか!
デジール・アルマン:主人公。相手の魔法を封じる「逆算」を得意とする。
ロマンティカ・エル:パーティの一人。魔法使い。
プラム・シュナイザー:パーティの一人。細剣を得意とする剣士。
アゼスト・キングクラウン:パーティの一人。氷を得意とする魔剣士。
ジョード・エクサリオン:魔塔主。最強の魔法使い。
プリシーラ:聖女。
ブリジット教授:デジールの師匠。魔法学担当。貴族と庶民の偏見を持たない。
ベンキック教授:ルーン語を教える。庶民。
パグマン・ニフレカ:魔法工学担当。貴族至上主義。
エルセンブラン・ティスタチア:対決の講義を担当。黄金の鷹騎士団の元団長。
ドネータ・ハーデン:貴族。庶民に裏切られた経験を持ち、憎んでいる。

147話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 因果関係
因果関係。
原因があれば、結果が生まれる。
この世界を⽀配した法律の1つ。
ピュアウスは、目の前のホムンクルスが因果関係を操作することができると言った。
「それが本当なら・・・」
どんなにダメージを受けても、瞬時に体を元に戻すことができるモンスター。
デジールは最悪の状況に陥った。
(回復能⼒ではなく、過去に戻る能⼒)
それは常識に反する⼒。
「キアアアック!」
ホムンクルスの絶え間ない叫びは、彼を昏迷から引き離した。
それまで保持していた防御呪文がついに破れる。
一瞬で距離を縮めるホムンクルス。
その時。
【アバロッサの嵐】
バァン!
ホムンクルスの上半⾝を⾵の弾丸が引き裂いた。
それはロマンティカの狙撃呪文。
「ロマンティカ!」
ため息をつき、ホムンクルスから距離を置く。
もちろん、ホムンクルスの体は⼀瞬で元に戻る。
【あの怪物って⼀体何なの?】
ロマンティカが唱えるコミュニケーション魔法を通して、焦りを帯びた声が聞こえてきた。
[奇妙な回復能⼒を持つモンスターです。完全に倒すことを考えるのではなく、停⽌させることに集中してください]
[可能な限り抑えるわ]
ロマンティカの狙撃魔法は迅速かつ正確。
「Grrrrrr!」
狙撃魔法の支援もあって、ホムンクルスはさっきよりも簡単に接近できずにいた。
そのおかげで、取るべき最善の⾏動について考える時間が生まれた。
「無差別な攻撃は役に⽴たない」
この状況を逆転させる⽅法。
因果関係を制御しているとしたら、それを打ち負かすことが出来るのだろうか?
デジールは必死に黙想した。
「⾒逃した情報は?弱点は1つだけ?能⼒の範囲はそれ⾃体に限定されている?」
脳が暴れ始める。
デジールは過去のすべての研究、ジョードとの理論的議論、ホムンクルスから観察したことを組み合わせ、理論的弱点の基礎として役⽴ついくつかの共通点を探す。
しばらくして、ホムンクルスの⼒と戦闘スタイルが⽭盾していることに気づいた。
- 嫌な予感
「なぜ俺の攻撃を回避する必要があった?」
ホムンクルスは、結果として⽣じるすべてのダメージを排除できる限り、デジールの攻撃を回避する必要はない。
(何かがおかしい・・・)
⼀連の考えに従い、論理的な結論に到達した。
「おや、多くの時間を過ごしすぎたようです。仕上げましょう」
ピュアウスが指を鳴らすとすぐに、ホムンクルスは動きを⽌め、⾜を地⾯にしっかりと置く。
筋⾁や⾻がねじれたり裂けたりする⾳が聞こえる。
⼈型であったホムンクルスの形が徐々に変化し始めた。
空気が⼤きく歪む。
強烈なプレッシャー。
何か嫌な予感がする。
ロマンティカよりもマナに⾮常に敏感だったデジールは、ホムンクルスの周りに⼤量のマナが⼀瞬で集まるのを感じた。
魔法を解き放つには、マナを集めて呪⽂にまとめる必要がある。
しかし、因果関係を操作できるホムンクルスは違う。
マナを集めた結果だけを⽣み出し、その結果⽣じたエネルギーのすべてを生み出せるのだ。
「不味い・・・、ロマンティカ!」
すぐにロマンティカに向かって⾛り始めた。
ピュアウスは笑う。
「ハハハ!逃げても無駄だ!」
彼は誇らしげに⽴ち、ホムンクルスの⼒に畏敬の念を抱く。
ホムンクルスが開発した魔法は、第3級魔法使いが防御できるレベルではなかったから。
ピュアウスは、デジールが向かった⽅向を⾒る。
外に脱出するには、この部屋に通じる1つの廊下を通らなければいけない。
攻撃から逃れる⽅法はない。
いいえ、彼らが逃げたとしても、それは問題ではなかった。
「街を爆破する」
これだけの騒ぎを起こして、これ以上ここで研究を続けることは不可能。
この都市は、もはや彼にとって価値がなかった。
「さあ、⽂明化されていない⼈々に彼らの無⼒さを認識させましょう」
そう宣⾔したとき、ホムンクルスの前で凝縮していた巨⼤なエネルギーが解放された。
⼀瞬にして、眩いばかりの⽩い光がちらつく。
第5級魔法に等しいエネルギーが、実験室とその周辺地域を引き裂いた。
しばらくして、ピュアウスが⽬を開けたとき、目の前は暗い夜の光景のみ。
研究室はなくなり、痕跡はまったく残されていなかった。
- 携帯オーロラシステム
笑っていたピュアウスは突然何かに気づき、青ざめる。
⾃⾝の城を除いて、すべての邸宅が無事であることに気づいたから。
1分後、ピュアウスの周りの埃が落ち着き始めた。
明らかに、何かがホムンクルスの攻撃を阻⽌した。
「そんな馬鹿な・・・!」
目の前に輝きを放つ巨⼤な盾があり、2人が無傷で立っていた。
当然、彼らはデジールとロマンティカ。
ピュアウスは状況を理解出来ずにいた。
第3級魔法使いがこの攻撃をブロックする⽅法はないはず。
「⼀体何をしたんだ!?」
「俺がその質問に答えるとでも?」
デジールはため息をついた。
(少し後にオーロラシステムを発動していたら、俺たちの痕跡は残っていなかっただろう)
⼤幅に加速されたプロジェクトであるオーロラシステム。
携帯用でありながら実⽤化できる段階にすでに達していた。
それを、デジールは今回持ち込んでいた。
装置は砕けて灰になる。
(ホムンクルスが再び攻撃した場合、それを⽌めることは出来ない)
携帯用オーロラシステムを作るには、莫⼤な⾦額が必要だ。
たとえデジールであっても、複数を持参することは不可能だった。
したがって、攻撃に移るしかなかった。
これ以上躊躇することなく、彼が利⽤できる最⾼の呪⽂を準備し始める。
⾮常に複雑な呪⽂が配置された。
新しい魔法システム。
ピュアウスは、変わった雰囲気に気づき、叫ぶ!。
「も、もう一度だ!」
マナがホムンクルスの前に急速に集まる。
同時に、デジールの魔法が完成する。
巨⼤な炎の嵐が空を⾚く塗った。
ホムンクルスによって発射されたエネルギーは、巨⼤な炎に飲み込まれた。
⽕は、まるで全世界を焼き尽くすように燃え上がる。
これでさえホムンクルスによって防御された場合、デジールたちが⽣き残る⽅法はないだろう。
強烈な熱がおさまり、溶けた地⾯に⽴っているホムンクルスが現れた。
その体はひどく焼け、⼿⾜は粉々に。
明らかに、ホムンクルスの体は最⾼の状態に戻っていなかった。
(常に使い続けれる力じゃない?)
ピュアウスとの会話を思い出した。
実験は未完成。
(彼が魔法使いを必要とした理由・・・)
ピュアウスは魔法と錬⾦術の両⽅を扱う錬⾦術師。
彼の研究に魔法の要素も含まれていることは避けられなかった。
デジールは、修復不可能なほど破壊されたホムンクルスを注意深く観察する。
そして、ホムンクルスの体の中に何かを⾒つけた。
こんな序盤でオーロラシステムを使用して、後半は不安ですね・・・。
それくらいに、レベル3の影の世界は危険ということなのでしょう。
ホムンクルスは未完成だったのですね。
それなのにこの強さとは(汗)



