こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は96話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近
96話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 過去の本音
一歩遅れてザカリーの変な躊躇いの原因に気づいたビアンカは、口を少し開けたままぼんやりと彼を眺める。
ザカリーがそんなことを気にしているとは思わなかった。
何と答えたらいいか分からなかったビアンカは、唇だけ甘える。
「ただ・・・、あなたには言ってほしいのです。私は多少気が利かないので気づく才能がありません。言ってくれれば必ず直します」
ザカリーが繰り返し懇願すると、いつまでも沈黙できなかったビアンカが辛うじて答えた。
「不便な点はありません。旦那様と結婚したことを後悔しているわけではありません」
もちろんビアンカの言葉は嘘だ。
前世から彼女が結婚した後悔の回数を推し量ると、両手の指でも足りず、数えきれないほど。
もしビアンカが回帰したとき、結婚する前の幼い頃に戻っていたら、酷い前世の結婚生活を噛み締め、決してアルノー伯爵と結婚しなかっただろう。
それほどビアンカは結婚生活を後悔していた。
しかし、彼女が回帰した時点はすでに結婚した後であり、選択の余地はなかった。
もちろん、今は事情が違う。
あの時、あれほどザカリーを拒否したのが不思議なほど、ビアンカは今の結婚生活に満足し幸せだった。
一様に無愛想で一貫した彼の態度はビアンカの心を揺さぶり、結局彼女はザカリーに心を譲ることになったのだから。
ザカリーの心がどこまで届くか分からないが、彼は自分に最善を尽くすだろう。
彼にとって女性は私しかいない。
その事実がビアンカの幼稚な嫉妬と独占欲をある程度満たしてくれていた。
今のビアンカなら、ザカリーとの結婚が決まる前に戻ったとしても、彼との結婚を選ぶはず。
ザカリーのような男は二人もいない。
自分が握っているものが何よりも価値のあるものだということを前世の自分は知らなかった。
前世のビアンカはザカリーが自分を不幸にすると思ったが、もしザカリーが自分を幸せにしてくれなければ、誰が来ても同じだ。
ザカリーはビアンカの言葉が信じられないのか、当惑した視線で彼女を眺める。
ビアンカは彼から目をそらすことなく向き合ってニッコリと笑い、自然と過去の本音を隠した。
「私はいつも不安です」
掠れた声は刀の錆のよう。
向かい合わせの椅子は少し遠かったが、ザカリーの膝に上に置かれた手の甲に力が入るのに気づくほどの距離。
ザカリーは苦笑いしようとしたが、力が入った彼の左頬は震えていた。
彼は決して言ってはいけないタブーを囁くように、歯を食いしばって静かに話す。
「すべての男があなたを欲しがる」
「そんなはずがありません」
ビアンカはとんでもないように首を横に振った。
彼女の口元に垂れ下がったのは苦笑いだ。
セブラン王家の象徴である金髪と青い目とは程遠いが、ビアンカは客観的に美人だ。
目鼻立ちがハッキリして繊細で、小さな位置に端正に詰められている。
猫のように突き上げられた目つきとしっかりと閉じた小さな唇まで、第二王子ジャコブが惚れたという話に誰も反論できないほどの外見だった。
しかし、ビアンカは自分の外見に懐疑的だ。
一時はビアンカも自分が愛される女性だと、魅力的な女性だと思ったこともある。
恋人のフェルナンの胸に抱かれた、彼女が一番美しかった時期の話。
けれど、彼の裏切りでビアンカの自尊心は粉々になった。
「奥様が一番綺麗だ」というフェルナンの密告は、ただの口づけの言葉に過ぎない。
その後、ビアンカは自分の外見に対する称賛を、彼女の背後にある家門を狙うハイエナのような者たちの褒め言葉に過ぎないと考えるようになったのだ。
ザカリーはこんなに緊張しているのに、ビアンカは彼の言葉を全く信じていなかった。
そのようなビアンカの態度がもどかしかったザカリーの声が一層高まる。
「宴会場のすべての男があなたを欲しがった。第二王子の貪欲な視線は、私が言わなくてもあなたも気づいただろう」
「私をあまり褒めないでください。第二王子はただ・・・、私を利用するつもりだっただけです」
「ビアンカ、あなたは男のことをあまり知らない」
ザカリーはぎこちなく言葉を濁すビアンカに断固として告げる。
ジャコブがビアンカを利用する?
彼は全く同意できなかった。
それだけジャコブがビアンカにした行為は全て非理性的で無価値な行動なのだから。
これまで凶悪で狡賢く、本心の表面だけをチラリと見せて、本当に重要なことだけはしっかり握っていた男が勝利パーティーの日、庭でだけは真心を表した。
そのような行動は、かえって彼の足を引っ張らなければならないほど衝動的だった。
だからこそ余計に腹が立つ。
相手が本気だったから。
ビアンカにそのような本音について詳しく説明することもできなかった。
ビアンカは傲慢で高慢で冷静な貴族の手本。
しかし、その裏には自分に優しく接する相手には優しく、彼女にも優しい点があることをザカリーは知っていたからだ。
今はジャコブに対して嫌がっているが・・・、もしジャコブのそんな行動が本気であることを知ったとしたら・・・。
彼女が不正を犯すと思っているわけではない。
ただ、ザカリーはビアンカが自分を慕う男に対して意味を置くのが嫌だった。
それが一抹の同情心であっても。
今、ジャコブに対する憎悪という感情がビアンカの心を傷つけるのも見たくない。
ザカリーの黒い瞳の上に、ぽっかりと開いた骸骨の目の穴のように暗く影が垂れ下がった。
たとえ自分がビアンカを抱いたとしても、彼女の心に入る栄光を得たというわけではない。
それがザカリーを苛立たせた。
果たして、ビアンカは自分に対する考えを一日にどれだけするのだろうか・・・?
人の欲望が尽きることはない。
十分に手にしたにもかかわらず、それ以上を望むようになるのだから。
ビアンカは客観的に見ても美人なのは同意ですよね!
フェルナンが原因で彼女の自尊心は崩れていますが・・・。
ザカリーが他の男性たちに嫉妬する姿はニヤニヤしてしまいます笑
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