こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は81話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

81話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 本能的な危険信号
「・・・!」
ビアンカは今起きた状況を理解できず、目を何度も瞬きさせた。
え、本当に死んだの?
フェルナンがこんなに簡単に死ぬとは思えず、彼女は呆然となる。
自分の人生をめちゃくちゃにした男だから、必ず自分の手で復讐すると誓っていた。
首都に来てレース事業と彼女に縛られた噂の解消など他のことを解決するのに忙しくて延期していたが、フェルナンへの復讐を忘れていたわけではない。
その上、フェルナンはなぜか自分に近づき続けていた。
ハエのように目の前でブンブン飛び回るおかげで、彼女の怒りは収まらないまま薪が燃え続けていたのだ。
そんな中、このようなことが起きた。
フェルナンは相変わらずゴミだった。
犬の餌と言った自分の言葉は間違っていない。
けれど、このような結果はあまりにも虚しいじゃないか。
ビアンカの視線は、しばらく転がって止まったフェルナンの頭に向かう。
かつてハンサムだった彼の顔は苦痛と驚愕、悲嘆で歪んていた。
彼の青い瞳からは生気が抜けている。
息が詰まるほど振動する血生臭い中で、ビアンカはぼんやりとその顔を見た。
ジャコブはニヤニヤ笑いながら、そんな彼女に近づく。
ジャコブの顔に飛び散った血は鮮やかで、さらに怪しく見えた。
「宴会場でもそうだし、今もそうだし。君は話が上手だね」
ビアンカは目を見開いてジャコブを睨みつける。
しかし、ジャコブにはただ可愛く見えるだけ。
彼の目尻が曲がった。
「宴会場の外に出て良かったよ。こんな場面に出くわすのだから・・・」
宴会場いっぱいにいるゴティエの取り巻きたち。
ずっとゴティエに媚びながら、彼の機嫌を取る人たちを見たくなかった。
普段ならもう少し余裕を持って我慢できたはずだが、今日はそうできない理由があったのだ。
まさにザカリーが原因で。
トーナメントの勝利パーティーなので、引き続きザカリーの舞踏に関する話が出てきて、自然にザカリーとジャコブの試合に関する話が話題に上がった。
槍の先を一度もまともに当てることができないまま、言葉の下に堕落した恥辱の記憶にジャコブの歯が分かれる。
彼の実力を誉める人もいたが、ジャコブの高い自尊心にできた傷はそれほど埋められなかった。
しかもビアンカに気兼ねなく届くザカリーの手!
普段はあんなに無愛想に振る舞っているのに、その瞬間だけは愛情に満ちた手。
その手が宴会場にいる男たちに向けた牽制だということに皆気づいていた。
しかし、どうしようか。
ザカリーはあの場にいる最強の雄で、ビアンカの適法な夫。
けれど、ジャコブだけはザカリーの露骨な行動を簡単に見過ごすことができなかった。
ザカリーの姿を見るたびにムカムカする。
それはゴティエを見たときと似ていた。
足りない者が運よく過分なものを手に入れるのを見たときと似たような、そんな感じ。
自分だったら相手よりずっと上手くやり遂げる自信があるのに・・・。
それが後継者の座であれ、ビアンカの夫の座であれ。
結局、我慢できなかったジャコブは宴会場を抜け出した。
そんな中、ボルネ子爵に向き合ったが、それはつまらない出来事。
うるさいのが嫌だったジャコブは静かな王宮の庭に向かう。
そこにも密会する人たちはいるだろうが、そんな人たちはいつも彼らだけの情事に夢中になっているものだ。
ジャコブはそこでビアンカを見失ったまま当惑したイボンヌと向き合うことに。
ビアンカと常に一緒にいるだけに、ジャコブは彼女がビアンカの侍女であることを知っていた。
そしてすぐ向こうから聞こえてくるような鋭いビアンカの声。
彼女の声で状況を把握したジャコブの唇が上がる。
宴会場にいたビアンカがなぜここにいるのか分からないが、これは天から授かったチャンスだ。
ジャコブはビアンカを制圧しようとする男の首を切り落とした。
吟遊詩人の命や、職人が二ヶ月間丹念に作った服が汚れることなどは、彼にとってあまり価値のあるものではない。
彼の視線には、ひたすらビアンカだけが存在した。
血まみれになったジャコブは、自分に向かって毛を立てた猫のように振る舞うビアンカに近づく。
「もう一度惚れたよ」
「近づかないでください!」
「どうして?」
鋭いビアンカの叫びに、ジャコブは訳が分からないように首を傾げる。
ビアンカは歯をくしばった。
フェルナンに連れてこられた時は慌てて自分が入ってきた方向を忘れてしまったが、今回はイボンヌとジャコブが入ってきた方向を知っている。
しかし、よりによって出口と推定される場所にはジャコブがいた。
そんな中でもジャコブはどんどん近づいてくる。
ビアンカの肌に鳥肌が立った。
本能的な危険信号。
あえて肌に感じなくても、ジャコブがフェルナンより危険だということは明らかだ。
もし捕まったら、さっきのように簡単に抜け出せないだろう・・・。
その時、イボンヌがビアンカとジャコブの間に割り込み、全身で彼を防いだ。
「お、奥様逃げてください!」
「侍女のくせに」
しかし、イボンヌの抵抗はジャコブにとって厄介なだけ。
ジャコブがイボンヌの頬を叩く。
ビアンカがフェルナンの頬を叩いた時とは比べ物にならない大きな音がし、細いイボンヌの体が地面に転がった。
「きゃあ!」
「イボンヌ!」
ビアンカはすぐに倒れたイボンヌに駆けつけようとしたが、ジャコブがビアンカの腕をひったくり上げる。
ビアンカは苛立ちそうに腕を振り回して叫んだ。
「放してください!」
「雨に濡れた小鳥のように震えているね」
ビアンカの抵抗にもジャコブは余裕があった。
彼の手がビアンカの首筋を撫でる。
ネックレスの下に隠され、イボンヌが化粧品で覆っていたザカリーの跡が明らかに。
ザカリーとビアンカは夫婦だから同寝するのは当然のことだったが、白い肌に残っている鮮明な跡はジャコブの心を歪めた。
彼の唇が不愉快なように捻れる。
王家の前に立ち塞がるイボンヌの行動は無謀ですが、それだけ必死だったのでしょう。
叩かれたイボンヌをガスパルが見たら怒り狂うのではないでしょうか?




