こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は７８話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー：主人公
ザカリー・ド・アルノー：ビアンカの夫。
イボンヌ：ビアンカの専属使用人。
ソヴール：ザカリーの側近。
ロベル：ザカリーの側近。
ガスパル：ザカリーの側近
７８話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 秘密遊戯
草むらの間で密かに隠された貴族たちの秘密遊戯の場所は、宮廷恋愛をする人たちが人目を避けて情事を交わすことで有名だった。
あまりにも有名になって今は人々が訪れない所になったが、人々が皆宴会に集中している今日のような日に、ここほどの場所はないだろう。
宴会場から抜け出した男女は激しくお互いを欲しがった。
花火が派手で大きければ大きいほど、蝋燭が早く燃え上がるものだ。
強烈な情事の時間は早く終わってしまう。
女性は澄ました顔で服を整える。
女性の冷たい態度にも男は気にせず、甘い笑みを浮かべながら、彼女の耳元にゆっくりと囁いた。
「ボルネ子爵夫人。後で私があなたの元を訪ねても、私は粗末に扱わないでくださいね」
「あら、私があなたをどうして冷遇するの？あなたこそ、そう言いながら訪ねてこないのよね？」
「そんなはずがありません」
「どうかしら？」
女は宴会場で一日中見えなかったボルネ子爵夫人で、彼女の密会相手はフェルナンだった。
自分の家門がどうなったのか全く分からないままフェルナンの頬に濃いキスをした後、彼女は宴会場に戻っていく。
ボルネ子爵夫人が遊戯場所から抜け出すやいなや、フェルナンは悪態をつく。
「ああ疲れた。さっきまでだらしない顔をしていたのに、すぐに澄ました顔になるなんてね」
フェルナンはしきりに下品な悪口を交えてブツブツ言いながらズボンを履く。
ボルネ子爵家はセブランの外れにある、それほど遅滞のある家柄ではなかった。
だからといって無視できるほどイマイチな家柄でもない。
フェルナンの立場ではコネを作っておいた方が良かったが、ボルネ子爵夫人と寝るのは収支の打算に全く合わない。
彼女は執拗で性格が悪かった。
夫との不満な性生活を自分で解決するかのように。
その時、周辺がしばらく騒がしかった。
フェルナンは息を殺して耳を傾ける。
対話を聞くと女二人・・・。
（もしかして今の場面を見られた？本当だとしたら大変なことになるのだが・・・）
ボルネ子爵夫人と密会したことがバレて噂になると、ボルネ子爵に怒鳴られるのはもちろん、今まで思いきり愛を囁いた他の女性にもそっぽを向かれることになるだろう。
フェルナンは足音を殺して声の方に向かった。
彼らが密会した空間は、外から簡単に入口に気づかないように密かに隠されている。
その陰に身を隠したフェルナンの瞳が闇の中で輝いた。
よく編んだ枯葉色の髪に緑のドレス。
そしてラホズで唯一の、繊細で華やかな模様が盛られた白いローブ・・・。
予期せぬ侵入者が誰なのかすぐに気づいたフェルナンの口元が奇妙にうごめく。
暗闇の庭。
そして隠された空間・・・。
知っている人の間で有名だというが、見知らぬ人の目には簡単に発見されないだろう。
そしてフェルナンは、ビアンカがこの空間の存在を知らないと確信した。
ビアンカがラホズに来たのは今回が初めてで、ラホズに来てからもずっと宿舎で滞在したためだ。
フェルナンはトーナメントの初日、初めて彼女を見た後、彼女を次のターゲットにするために４日間ずっと彼女の後ろを尾けていた。
フェルナンがそのように努力するほど、アルノー伯爵夫人は美味しそうな餌だった。
ブランシェポル家とアルノー家の支援！
なんと恍惚とした響きだろうか！
彼女さえ味方につけることができれば、ボルネ子爵夫人のような人たちの機嫌を取る必要もないだろう。
自分より１０歳年上の女性にペット扱いされるよりは、１０歳年下の女性を振り回した方がずっと食欲も湧くのも、彼の衝動に一役買った。
ただ彼女が中々自分の誘惑に乗らないのが問題だよね。
けれど、それもまた時間の問題だ。
分かっている、今は宮廷恋愛が苦手で照れているだけなのだろ？
どの女も変わらない。
最初は違うふりをして鼻を高くするが、結局は自分の顔と下半身を貪欲に欲しがる。
今は分からなくても、それも後から分かるだろう。
いずれは彼女の方から足を広げてくるはずだ。
もちろん今も初々しい魅力があって可愛いのだが・・・。
ビアンカの拒否をひたすら恥ずかしがっていると勝手に判断したフェルナンの口元がニヤリと上がる。
無理矢理にでも彼女を寝かせたら全てが解決されるだろう。
ビアンカが自分に惚れても、自分に無理矢理されたという事実に恥じらう弱みを握られたとしても・・・。
どちらにしてフェルナンの立場では良いことだった。
ちょうどビアンカの周辺を厳重に守る恐ろしい護衛騎士もいない。
今が絶好のチャンスだということに気づいたフェルナンは素早く動いた。
考えを行動に移す時間は短い。
フェルナンは後ろから手でビアンカの口を塞ぎ、そのまま秘密の空間に連れてきた。
突然の状況にビックリしたビアンカが精一杯反抗したが、国のあちこちを彷徨う吟遊詩人の力と体力には比べ物にならなかったのだ。
ビアンカを拉致したのはフェルナンだったのですね。
自分の利益のためにビアンカを襲うフェルナン。
ザカリーは気づくことができるのでしょうか？
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