結婚商売

結婚商売【75話】ネタバレ




 

こんにちは、ツバサです。

【結婚商売】を紹介させていただきます。

今回は75をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。

人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。

絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。

孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。

「あなたの子供を産む準備ができました」

「…その話はあとにしよう」

「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」

夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。

 

ビアンカ・ド・アルノー:主人公

ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。

イボンヌ:ビアンカの専属使用人。

ソヴール:ザカリーの側近。

ロベル:ザカリーの側近。

ガスパル:ザカリーの側近

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75話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • side ボルネ子爵

「これは全部お前が馬鹿な真似をしたから起きたことじゃないか!」

ピシャリという音が回廊に響く。

宴会場から抜け出したボルネ子爵がセリーヌの頬を叩いたのだ。

セリーヌの頬が赤く膨らむ。

彼女の目に涙が溢れたが、ボルネ子爵はむしろセリーヌをさらに追い詰めた。

「あの女の甘い好意などに安心でもしているのか?お前だけは首都に残る?父親の私がどんな屈辱を受けたかも知らずに、この恩知らずが!あれだけ娘を育てても何の役にも立たないと言っていたのに・・・!私がお前のドレス代を払ってきたのは、こんな風に返せという意味ではなかった!」

カッとなる声が大きくこだまする。

王の前では一言もまともに言えなかった人が勢いに乗ってセリーヌを避難している。

娘を見るボルネ子爵の瞳が熱く燃え上がった。

「みっともない!お前は今すぐ部屋に戻って謹慎していろ!あいつは何処にいるんだ?」

ボルネ子爵の怒鳴り声に、セリーヌは啜り泣きながら宿舎に帰る。

不細工な娘だ。

その姿を見ていたボルネ子爵は歯を食いしばった。

そして、独り言に等しい悔しさを爆発させる。

「ブランシュフォール伯爵は、娘をどう育てて・・・!」

今日の事態はボルネ子爵本人が本人の教育を無視した結果だったが、頭のてっぺんまで熱が上がった彼は代わりにブランシェポル伯爵のせいにした。

「アルノー伯爵もだ。妻があんなに生意気で傲慢な子馬のように暴れているのに何もしないなんて話にもならない」

彼もセリーヌが好きなように話している間、何もせずにクスクス笑ったが、それは眼中になかったようだ。

ボルネ子爵は、自分がしたことは考えもしないまま人のせいにした。

「今回のことは何とかして・・・、今日の屈辱を必ず復讐してやる。でもあの女にはアルノー伯爵がいて、イル王子がいて・・・、私にはどうしようもない相手たちだ・・・。それなら・・・」

独り言を言いながら歩いている時、ちょうど外に出ていたジャコブに出会う。

 



 

王が確固として第1王子を後継者と考え、第1王子の背後に戦争の英雄と称えられるアルノー伯爵がいるのだから、第1王子が次の王になるのだろう。

しかし、第2王子は色々な面で第1王子より技量が優れており、野心もある男だ。

ただそれだけだったら、ボルネ子爵もすぐに第1王子の味方になったはずなのだが、彼はゾッとさせたのは第2王子の執拗な後始末だった。

もしボルネ子爵が第1王子の下に入ったとしたら・・・、考えたくもない。

そのように今まで第1王子と第2王子の間を悩みながら測っていたが、アルノー伯爵の目についたのだから、第1王子に乗るのは間違っているだろう。

いっそ今からでも第2王子であるジャコブの味方になろう。

そう思ったボルネ子爵がジャコブを訪ねようとした瞬間に登場したジャコブの姿!

折りしも面識があったボルネ子爵は、明るく笑いながらジャコブに近づいた。

 



 

「殿下!」

「おお、ボルネ子爵。今から領地に帰る途中かな?」

中であった騒動についてあえて指摘するジャコブの天然な発言にボルネ子爵の喉が開いたが、だからといって不快な気持ちを表すことはできなかった。

ボルネ子爵はジャコブの機嫌に逆らわないよう必死に彼にしがみつく。

「殿下、どうか私を助けてください」

「はは。誰かが聞いたら父があなたを大きく追い出したと思うよ。大したことはない謹慎令ではないか」

ジャコブは厄介なものを取り外すように軽く手を振る。

ジャコブの紙切れよりも軽い態度には、ボルネ子爵を馬鹿にしているのが目に見えていた。

けれど、ボルネ子爵は彼に屈辱を感じている暇がない。

彼には本当に、ジャコブしか残っていないからだ。

「ですが、王が私を忘れると、一生領地で身動きが取れない状況ではないですか。殿下、あなたが私の謹慎を解いてくださるなら、私の一身を捧げて王子殿下をこのセブランで最も尊い座に上がれるよう最善と尽くします」

ボルネ子爵は卑屈にジャコブの顔色を伺う。

平伏して彼を持ち上げれば、ジャコブも自分を冷たく見捨てるわけにはいかないだろう。

しかし、ジャコブはクスクス笑いながら付け加えた。

「面白い冗談だ。碌でもない言い訳一つまともにできないまま、女に追い詰められた者が、私のために何ができるのだろうか?」

堂々と嘲弄するジャコブの態度に、慌てたボルネ子爵の顔が震える。

ボルネ子爵も、自分の家門の能力ではジャコブが王になるのに特に役に立たないことを知っていた。

しかし、だからといって、このまま終わるわけにはいかない。

ボルネ子爵は、努めて笑いながらジャコブを説得しようとした。

「私の娘はこれからオデリー王女の次女として入ることになります。オデリー王女は第1王子と血が繋がっていますので、使える情報もたくさん入手できるでしょう。私の娘も喜んで殿下のために情報を調べてきます」

「ボルネ子爵、君の誠意は分かるが、別に私の未来に大きく役には立ちそうにないと思うよ」

ジャコブは鉄の筒のようだ。

手を振る彼の目つきがどれほど断固としているのか、ボルネ子爵は口をつぐんだ。

「そして君と付き合っている姿を見られると、ビアンカが好ましくないようだからね」

ジャコブはそう言って振り返り席を立つ。

二度と振り返らないような冷静さに、ボルネ子爵は呆然とその姿を見守った。

ビアンカ?

しばらく考えていた彼は、ビアンカがアルノー伯爵夫人の名前だということに気づく。

ところで、その名前が一体どうして出てきたのだろうか?

本当にジャコブとアルノー伯爵夫人は、そんな関係なのだろうか・・・。

それなら、自分は間違った相手に頼ってしまったことになる。

自分が説得すべき相手はジャコブではなく・・・。

 



 

ジャコブに取り入ろうとするボルネ子爵。

下手に勘違いをしてジャコブとビアンカが親密な関係だと勘違いしたかもしれませんね。

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