こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は73話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

73話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 主導権
オデリー王女は長い金色のまつ毛を瞬き、あまり気にしていないかのように答えた。
「陛下を補佐する王妃や、お兄様を補佐する王子妃と違って、私は時間が余っているじゃないですか。陛下の恩情で私は自由に暮らしていますので、このようなことは私が引き受けて陛下の心を楽にするのは当然のことです」
「分かった。それなら、ボルネ子爵令嬢はオデリーが引き受けることにしなさい」
「私の提案を受け入れてくださりありがとうございます、陛下。そして王女殿下」
ビアンカは頭を下げて感謝の意を表した。
王の顔に満足の笑みが浮かんでいる。
この程度が最もらしい解決。
宴会で貴族間の争いを見せたが、王家の余裕と寛大さ、そして貴族掌握力を示す良い機会だった。
「ボルネ子爵は聞け。子爵令嬢も子爵家の一員。子爵家の首長として、あなたは宴会を乱した罪に対する罰を引き受けなければならないところ、子爵家でしばらくの間謹慎を命ずる」
「・・・」
「しかし、子爵の言葉通り、子爵令嬢はまだ幼いので、彼女が賢淑な淑女になれるように王女が引き受けて教えることとなる。令嬢は伯爵夫人と王女の寛大さに感謝し、品性を磨くようにしなさい」
「・・・はい、陛下」
「肝に銘じます」
思わずセリーヌも頭を下げたが、まだ状況を把握できていないのか、戸惑った顔で周囲を見回している。
彼女が物事を把握するには極端すぎるし、急速に変化していた。
一見和やかに整理されたようだったが、ボルネ子爵の心は掠れている。
セリーヌの結婚を心配する彼の主張通りなら、セリーヌ一人だけでも首都に残るのはボルネ子爵家にとって今回の謹慎命令を覆い隠すほどメリットがあるだろう。
王族の侍女は貴族の中でも選ばれた数人だけが可能であり、ボルネ子爵家としては王女の侍女の座は光栄なことだ。
侍女に抜擢された過程が過程であるだけに、オデリー王女は過度に近づけないだろうが、人気の高いオデリー王女の侍女という肩書きだけでも男たちが関心を持つしかない位置だった。
しかし、自分の娘よりも幼いビアンカに一言に翻弄されたという屈辱感!
それが今の結果を理性的に受け入れることを妨げていたのだ。
ボルネ子爵は歯を食いしばる。
しかし、彼としては現実を納得せざるを得なかった。
王はビアンカの味方であり、ビアンカの背後にはアルノー伯爵とブランシュフォール伯爵、そしてイル王子がいる。
ボルネ子爵は王の不満な視線を避けて、慌てて席を離れた。
セリーヌは父親について行くべきかどうか分からないまま、足を踏み鳴らしながら立ち止まっていた。
結局、人々の視線に耐えられなかった彼女は、逃げるように父親の後を追う。
二人を嘲弄するような笑い声も一緒に。
宴会の雰囲気を台無しにした主犯は消えたが、雰囲気は依然として沈んだまま。
セリーヌの言葉におんぶされてビアンカを非難した彼らが彼女の顔色を伺っているからだ。
貴族たちが顔色を伺うと、一緒に音楽家たちも顔色を伺った。
音楽の音が静かに騒音の下に敷かれ、騒音は沈黙に押されていく。
人々を自分に集中させるのは今この瞬間だった。
ビアンカは大きく息を吸い込み、表情を整える。
彼女は自分の本音を隠すことにそれほど優れておらず、人とぶつかるのが嫌いだ。
けれど、女性だけの修道院で十数年を生きてき経験がある。
この程度なら、十分にやり遂げられた。
「雰囲気がぎこちなくなりましたね。このように作るつもりはなかったのですが・・・」
ビアンカの言葉の先が哀れに曇っていく。
意図的な表情と言葉遣い。
けれど、人々はそのような少しの見せかけに簡単に心を開いた。
彼らが大切に思っているのはビアンカの本心ではなく、彼らが掘り下げる隙間だったから。
ビアンカがこっそり渡した隙を発見した女性たちは、一人二人とビアンカに話しかけていく。
「いいえ。ボルネ子爵令嬢が軽率なせいです。たかが侍女の口車に取り憑かれたのですから・・・」
「その通りです。アルノー伯爵夫人は被害者です。何の過ちもありません」
「慰めてくださってありがとうございます」
ビアンカは少し微笑んだ。
その微笑だけを見ればどれほど優しいのか、アルノー城で閉じ込められたまま四方に壁を叩いていた彼女とは全く考えられなかっただろう。
ビアンカが貴族の女性たちを相手にするのを見守っていたロベルは信じられないように目を瞬きさせ、ソヴールは自分が仕えるレディの多才にクスクス笑っている。
そして、誰よりも驚いていたのはグスタフとジョアションだった。
彼らが知っているビアンカは7歳で止まっていて、首都に来て関係の回復をしたとはいえ、依然として彼女が人見知りする姿に慣れていたのだ。
亡くなったビアンカの母親も社交的な性格ではないということが、彼らの偏見を強くしていた。
そんなビアンカがボルネ子爵と向き合って一言も負けておらず、貴族の女性たちとの会話でも主導権を握っているではないか!
ビアンカが柔軟に会話の扉を開く姿を見て、彼らは呆然としていた。
ようやく騒動が解決しましたね。
やっとビアンカが狙っていた状況に持ち込めそうです。
貴族の女性たちはレースに対して関心を求めるのでしょうか?




