こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は71話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

71話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 王の介入
「ははは。陛下に迷惑をかけたなんて、どういうことでしょうか、伯爵夫人?我が子爵家は・・・」
ボルネ子爵が最も忌避したのは、まさに王の介入だった。
まだ王が直接乗り出していないので、このまま事態を上手く覆い隠せば良いと思っていたが、堂々と王の怒りを誘うようなビアンカの言葉にボルネ子爵は慌てる。
彼はビアンカの口を塞ぐために慌てて声を上げたが、ビアンカは全く気にしないまま話を続けた。
「子爵は令嬢を幼いと称されましたが、私の知る限りでは令嬢はもう成人を超えています。噂の後を追い回しながら、確認されてもいない話で他国の家臣たちがいらっしゃる宴会を乱すほど行動が不十分なのに、ボルネ子爵はこれを傍観しました。これはボルネ子爵のレベルを表すに等しいのではないでしょうか?」
これまで口数が少なく静かだったビアンカが子爵と口論をしながら一言も負けず、むしろ彼を追い詰めると周りの人たちが皆ビックリする。
毒蛇の舌と呼ばれるダボビル伯爵顔負けの鋭い話術に、皆がビアンカに簡単に触れてはならないという事実を明確に悟った。
堂々と子爵家の欠点を指摘するビアンカの言葉に、ボルネ子爵の顔が赤くなる。
それが酔いのためなのか、幼いビアンカに現実を直視されたという怒りのためなのかは区別がつかない。
もしかしたら両方なのかもしれない。
ビアンカがアルノー伯爵夫人ではなく、彼女のそばにザカリーさえいなかったら、大声で怒鳴っていたはずだ。
怒りを抑える彼の姿が火山のように膨らんでいる。
「幸い、大変なことになる前に騒ぎが終わり、セブランの地位に傷はつきませんでしたが、その危険があったということだけは確かです、ボルネ子爵。子爵が家門の仕事を疎かにしたために起きた不忠なのですよ」
ビアンカは気にせずに彼を怒らせた。
自分が必死に隠そうとしたことを平気で持ち出されて、ボルネ子爵は心の中でビアンカへの悪口を繰り返す。
ビアンカは何も知らないまま笑いながら青天の霹靂のような声を出す。
「陛下にお詫びする方法は色々ありますよね・・・。まあ、しばらく身を包むのも悪くないんじゃないですか?ただでさえ王族の婚礼でめでたい時期なのに、あえて姿を映して陛下の御心に逆らう必要はないのですから。そうですよね、陛下」
ボルネ子爵の開いた目が不安そうに王に向かう。
王国の英雄の妻が宴会で公然と侮辱されたのだ。
相手はせいぜい子爵家の娘。
王が誰の肩を持つのかは、火を見るより明らかな結果だろう。
それでもボルネ子爵とセリーヌが期待しているのは、これがまさに女性たちの口論だということ。
宴会には夫婦で席を取るだけに、女性と男性が混ざって座っても、対話は混ざってはならないという社交界の不文律がある。
カーテンの裏では隠密な絡み合いも宮廷恋愛という名前で容認されることがあるが、舞台上だけは均等な不文律を徹底的に守ろうとした。
それは王も変わりない。
むしろ王だったので、より模範になるために努力した。
ビアンカはあえて王に話しかけたが、今回も王は無視するだろう。
王が介入しなければ上手く揉み消すこともできるはずだ。
いざ本人は事件を揉み消すために女性たちの会話に割り込んでおきながら、ボルネ子爵は王が介入しないことを祈り、安易な期待にしがみついた。
「・・・アルノー伯爵夫人の言う通りだ」
「へ、陛下!」
しかし、王はビアンカに味方した。
予期せぬ、青天の霹靂のような王の宣告にボルネ子爵は凄絶に叫ぶ。
王の庇護を背にしたビアンカは、そんなボルネ子爵の火に油を注いだ。
「これからはもっと早く家門に気を遣ってください。遅らせて曖昧にしようとするのではなく」
ボルネ子爵の首に青筋が立つ。
幼い女性に見くびられただけでは足りず、人前で大々的に恥をかかされたので、簡単に怒りを鎮めることができなかった。
このまま退けば、ボルネ子爵家は当分の間、城に足を踏み入れることができないだろう。
その上、その当分がいつまで続くかは、全面的に王の気まぐれによるものであるだけに、そのまま首都から退出される可能性もあった。
それは死刑宣告に他ならない。
それだけはダメだった。
せめてセリーヌの結婚相手だけでも探さなければならない。
今度のことで娘の不足で軽率な点を四方に露わにしたのだから、ろくな婚礼の席はないだろう。
しかし、首都から退出されれば、ろくな婚礼の席はおろか、結婚の可能性自体も希薄になる。
ボルネ子爵が娘の未来を考えて、そんな心配をしているわけではない。
あくまでも家門の再建のため!
娘を少しでも高く売ることを考えていただけに、彼にとって今この状況は泣き面に蜂だった。
セリーヌが出しゃばる時に黙らせれば良かった。
当時のボルネ子爵は固まっているアルノー伯爵の顔を見てくすくす笑っていたが、今はセリーヌのせいにしただけだ。
自分が犯したことはすっかり忘れている。
ボルネ子爵を追い込んでいくビアンカ。
王の介入もありますのでボルネ子爵に残された手段はないでしょう。




