こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は70話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

70話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ボルネ子爵
ビアンカはアントの後始末については考えを諦めた。
今アントの主人はダボビル伯爵夫人であり、彼女のそばにいるダボビル伯爵の表情を見る限り、自分が出なくても問題のないように見えたのだ。
その上、貴族たちがこれほど集まっている場所で顔をしっかりと見られているので、セブランでメイドの仕事はできないだろう。
アントの件を終えたビアンカの矢がセリーヌに向けられる。
「そして令嬢・・・。失礼ですが、どの家門の方でしょうか?」
「・・・ボルネ子爵です」
アントが一言もまともに話せないまま宴会場の外に追い出され、セリーヌは呆然とした。
彼女が予想していたのは、このような光景ではない。
当初、アントの言葉を固く信じていた彼女は、ビアンカに対する噂が誇張された嘘だとは思いもしていなかった。
本人も推測まじりの嘘を並べておきながら。
「ボルネ子爵令嬢は、このような宴会場に出るにはまだ学びが足りないのでしょうか?令嬢の軽率な行動で、パーティーの雰囲気が壊れてしまいましたね。しかも他国の方々もいるおめでたい宴会で・・・」
ビアンカは心配そうにカスティヤの使節団の場所をチラリと見る。
その時になって、ようやく周りの人たちは驚きながら王の心を察した。
今まで状況を興味本位で軽く見ることに集中していたため、二人の攻防が続くほど王の心が不快になっていることに気づかなかったのだ。
ボルネ子爵を睨む王の青い瞳に満ちた蔑視!
王としての威厳のために女児たちの戦いに割り込むこともできず、ただセリーヌ家が顔色を伺って娘を看守することを望んだが、当のボルネ子爵は酔っ払ったままで、ボルネ子爵夫人はどこかに消えた後だった。
王の怒りに、ボルネ子爵の周辺にいた彼らは、ボルネ子爵の脇腹を突く。
その時になって、ようやく状況が尋常でないことに気づいた子爵が慌て出した。
これ以上、王の睨みを買うことができなかった彼は慌ててセリーヌを引っ張る。
「ええと、伯爵夫人。申し訳ありません。私がレディの教えを疎かにしたようですね。怒られることも分かりますが、どうか子供の弾き語りと思っていただき寛大にお許しいただけないでしょうか?」
子供の弾き語りというには、むしろビアンカの方が幼い。
その事実を知っている周辺貴族たちはニヤリと嘲笑したが、ボルネ子爵は図々しく微笑んでいる。
ボルネ子爵が本気ではないということは一目で分かった。
妙に解けた瞳と呂律の回っていない声からは、酒の匂いがするような錯覚がした。
セリーヌがビアンカを追い詰めたとき、彼はそれを見て酒の肴にしていたのだろう。
セリーヌの無礼を止めるどころか、娘がアルノー伯爵夫人を攻めたことでザカリーまで一発食わせたようで気分が良くなったのかもしれない。
ビアンカの推測は飛躍ではなかった。
白い瞳から、そんな彼のせこい心情が自ずと感じられるのだから。
ビアンカは大声で笑いたい気持ちをギュッと抑えながらニッコリと笑う。
「私は当然許せます。たとえ少し騒ぎがあったとしても、私の周りを漂う作者不詳の噂が、この機会に整理されたようですから」
「ああ、伯爵夫人は美しい顔と同じくらい心も美しいのですね。さすが黄金のバラのレディーらしい品格です」
伯爵夫人ではあるが、結局は幼い女の子。
こんなに簡単に許してくれるとは。
セリーヌ、この馬鹿な娘は。
やたらに出しゃばるせいで王の目についたではないか・・・!
自分の娘よりも幼いビアンカを見下した彼の本音が明らかになった。
ボルネ子爵はセリーヌを責めたが、事件がこうなった原因はある意味ボルネ子爵にもある。
彼は首都で認められる貴族になりたがっていた。
しかし、彼の家門は領地の地理的利点も、富も、軍事力もない。
そんな彼の家門が飛躍するためには結婚商売をするしかなく、そのためにいつもセリーヌにプレッシャーをかけていたのだ。
今回、首都に上京しながらも、ふさわしい令息を誘うことができなければとプレッシャーをかけていた。
そのためセリーヌは適齢期の男たちを探したが、全部失敗に終わる。
男たちがビアンカとオデリー王女にだけを関心を傾けたためだ。
オデリー王女はもともと王族であり、愛らしい外見は比較にもならず、手に負えない相手だった。
けれど、ビアンカは違う。
セリーヌは自然に同年代のビアンカを自分を比較した。
彼女の目には、茶色い髪のビアンカよりも自分の方がずっと素敵に見えたのだ。
それにもかかわらず、この違いは何なのだろうか?
その上、ビアンカの結婚生活はセリーヌが望む完璧なものであり、自分には決して得られないもの。
劣等感と挫折感。
そして孤高に見えるビアンカの態度は、セリーヌを皮肉るに十分だった。
それが、セリーヌがビアンカを執拗に嫌うようになったきっかけ。
しかし、そんなことなど、ボルネ子爵の知ったことではなかった。
宿舎に変えるやいなや、彼は娘の頬を殴ることだろう。
彼は心の中でセリーヌに悪口を言い、ニッコリと微笑むビアンカに申し訳ない気持ちをいっぱい込めて向かい合って見せた。
飾り気の溢れる笑顔で。
けれど、彼の笑顔は長続きしない。
ビアンカが依然として静かな口調で、残念そうに首を横に振りながら付け加えた言葉のために。
「ですがボルネ子爵。子爵家の名誉は、私がどうやっても許すことができるものではないですよね。陛下にご迷惑をおかけした分、子爵が上手く振る舞われると信じています」
元の原因はボルネ子爵なのですね。
セリーヌが悪くないと言うつもりはありませんが、親の教育から問題があったのでしょう。
ところでボルネ子爵夫人はどこに?
ビアンカの最後の言葉は、ボルネ子爵が最も危惧していたものではないでしょうか?




