結婚商売

結婚商売【50話】ネタバレ




 

こんにちは、ツバサです。

【結婚商売】を紹介させていただきます。

今回は50をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。

人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。

絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。

孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。

「あなたの子供を産む準備ができました」

「…その話はあとにしよう」

「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」

夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。

 

ビアンカ・ド・アルノー:主人公

ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。

イボンヌ:ビアンカの専属使用人。

ソヴール:ザカリーの側近。

ロベル:ザカリーの側近。

ガスパル:ザカリーの側近

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50話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • side ソヴール

ビアンカの沈黙に、ソヴールはニッコリ笑う。

本当に多くのことが変わった。

去年の今頃は、自分が彼女にこんな生意気な話ができるとは夢にも思わなかった。

対話の素材が問題ではない。

そもそも彼女と会話をするということからそうだ。

幼い奥様の険悪が怖いからではない。

ただ意味がないと思ったからだ。

ビアンカとは言葉が通じないという偏見。

ザカリーがビアンカをただ責任感で連れているだけという誤解・・・。

「私は奥様が好きです。それで過去に伯爵様にあんなことを言ったことを後悔しているのです。奥様がこんな方だと知っていたら絶対に情婦など言わなかったはずなのに・・・。だからといって許しを請うつもりはありません。奥様が罰を与えたければそうしてください」

ソヴールもビアンカが自分の言葉を快く思っていないことを分かっている。

堂々と夫に情婦を入れろと言った部下を、どうして歓迎することができるだろうか?

今まで良好に維持してきた関係がすべて崩れる可能性もある。

その一方で、あえてこの話を切り出した。

無かったことにできない罪悪感と、ビアンカがザカリーについて誤解しているのではないかという心配からだ。

 



 

表向きには、ビアンカとザカリーは無難な夫婦だ。

トーナメントでバラとハンカチを交わすほどに。

しかし、実状はまだ同室すらしておらず、別れるならいつでも別れることができる夫婦だった。

ただ、今のところ、両家の政治的相性が合っているため、結婚を維持しているだけ。

政治を離れて男女の間であるだけであっても、そのような関係がどれほど危険なのかソヴールはよく知っていた。

まして、ザカリーは後継者を望むというビアンカの露骨な要請を断っている状態。

ただビアンカが幼いという理由だけで。

首都に来てからは考えが変わったのかと思ったが、近くで見たところ、そんなことはなかった。

いつも一定の距離を置いている状態。

そんな間に、ビアンカの周辺には多くの男が近づいてきた。

例えば、この国の王子、ジャコブのように。

ビアンカがジャコブにあまり関心がなくて幸いだったが、だからといって他の男と恋に落ちないという保証はない。

そうした時、この結婚がどれほど危険に晒されるかは明らかだ。

ビアンカが他の男と恋に落ちても、まともな一言も言えないまま一人で腹を立てながら戦々恐々とするザカリーの姿が想像できる。

ザカリーは思ったよりビアンカに恋をしていた。

それがただの責任感だったとすれば、伯爵様がジャコブや他の人々を牽制して目を光らせる理由がない。

しかし、他の男たちに目を光らせるからといってどうなるのか。

まずはビアンカを安心させてあげないといけないのに。

いざという時に愛する奥さんは幼くて困ると言って、あちこちに尻を引いて、ビアンカがザカリーに情婦がいると誤解したとしても不思議ではないだろう。

こんな話を誰がしてくれるだろうか?

口数の少ないガスパル?

それとも奥様の言うことなら全て正しいと考えて相槌を打つイボンヌか?

それともザカリー本人?

ロベルは念頭に置く必要さえなかった。

結局ソヴール、自分にしかできないことだ。

悪口を言われてもいい。

しかし、なかなかチャンスは来なかった。

いつか一度話そうと思っていたが、結局今日に至ることに。

それでも幸いだった。

イボンヌもいないし、二人きりで。

しかも広々とした空間で、ちょうどキッカケも出来たのだから。

 



 

「ですが伯爵様には奥様しかいないという事実だけは分かってください。あの方は本当に奥様のことを大事にしていて・・・」

「・・・私も」

ビアンカの言葉がソヴールの言葉を横切るように掠めた。

彼女はしばらく深呼吸をする。

(知ってる)

ザカリーは生真面目な男だということも。

責任感一つで今まで、そしてこれからも自分の面倒を見るというのも。

ビアンカ自身が義務を果たさなくても関係なく、強要するつもりもなく、彼一人だけが義務を負って責任を負う男というのも・・・。

ビアンカは男の愛を信じることができない。

しかし、ザカリーの責任感だけは信じることができた。

それは彼は死ぬまで自分で証明した結果。

ビアンカの決然とした瞳は、ザカリーに関する信頼がどれほど堅固かを示すように揺れがない。

そのまっすぐな瞳に恥ずかしくなったソヴールがニッコリと笑いながら頭を下げた。

「・・・余計なお節介をしましたね」

彼は照れくさそうに呟きながら首の後ろを掻く。

だから人の恋愛には口出ししてはいけないのだ。

それでも同じことが起きれば同じ話をするのは明らかなので後悔はしていない。

自分が言った話をしばらく考えていたソヴールは、いざ重要な単語を言えなかったことに気づく。

伯爵様が奥様を愛しているという話をしなければならないのか悩んだが、訳もなく大言壮語なのかと思ったので口をつぐんだ。

その瞬間、もう一度歓声が響いた。

いよいよトーナメントの絶頂、決勝の試合が始まる。

 



 

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