こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は45話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

45話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 3日目の結果
そのようにビアンカが心を引き締めようと努力している間、まもなくイボンヌが現れた。
あまりにも早すぎたため、ビアンカは慌てた表情をそのまま顔に出してしまう。
「奥様、戻りました!」
「なんでこんなに早く・・・。ソヴール卿」
「すぐ近くで出会って、奥様がトーナメントの結果を知りたがっていると聞きまして。それで私が直接来ました。伝えて聞くより、生々しく直接聞いた方が良いと思いましたので」
イボンヌの後を追って入ってきたソヴールが騒いでいる。
彼と話す時、ビアンカはいつも疲れ果てていた。
今この状況で嬉しいお客さんではなかったが、別に考えてみれば気分転換した方がいいのかもしれない。
ザカリーと未来に関する問題は、どうせ悩んだからといって答えがすぐに出る問題ではないのだから。
それにトーナメントの結果について首を長くして待っているイボンヌもいる。
ビアンカは体の緊張をほぐし、虚心坦懐に口を開いた。
「そうね。話してちょうだい」
「カスティヤの騎士たちも半端じゃなかったんですよ!正直、本当に舌を巻きまして・・・」
ソヴールは長々と話を並べた。
どれだけ話すことが多いのか、ビアンカは一蹴して結果だけ話してと言いたかったが、横でイボンヌがキラキラとした目つきでソヴールの話を聞いているので、何も言うことができなかったのだ。
「ジョアシャン公子も勢いに乗っていましたが、ベスト8で伯爵様と対戦してしまいました。それでも公子は最善を尽くしていましたよ。もう少し年を取れば、かなり名を馳せる騎士になるでしょう」
ビアンカは心の中で舌を巻いた。
正直、ジョアシャンがベスト8まで進むとは思わなかったからだ。
相手がザカリーだからベスト8で終わったが、ベスト8入りも並大抵の実力ではない。
細かいところまで話していたソヴールがチラリとイボンヌを見た。
ガスパルがイボンヌに告白したという事実は、アルノー伯爵家の一行全員に既に広がった後だ。
ソヴールはニコニコ笑いながらイボンヌに話しかけた。
「侍女様が引き続き顔色を伺っていますので、ガスパルの話もそろそろさせていただきますね。ガスパルがどうなったのか気になっていらっしゃるんですよね?」
「ち、違いますよ」
イボンヌは否定したが、赤くなった頬が信憑性を無くしている。
ソヴールはガスパルの試合を、これまでよりも誇張した口調で描写した。
「ガスパルはベスト4に進出しました!実はうちの3部隊長の中で馬上試合に一番長けているのはガスパルですから、ある意味当然のことですけどね。その体がスピードを出して走ってくるのを想像するだけで、ああ・・・。水牛の群れに追われる方がマシに思えますよ」
大騒ぎするソヴールの話に、イボンヌは静かに胸を撫で下ろす。
だが、皆イボンヌを見守っていたので、彼女がガスパルの勝利に安堵したという事実はそのままバレた。
ビアンカは少し笑い、ソヴールはさらに勢いに乗って話を並べていく。
「本当に残念なのはロベルです。ジャコブ王子と戦うことになって。もちろん、あいつは棄権負けなんてしなかったのですが、悪いことに2試合連続で走ることになったんですよね。ジャコブ王子はずっと不戦勝で上がってきたので、体力が備蓄された状況でした。みんなが白旗を掲げて棄権する状況でロベルは孤軍奮闘したのですが・・・」
そう言ってソヴールが肩をすくめた。
一言で言って敗北したということだろう。
ロベルは時々ビアンカに意地悪することはあったが、ジャコブに比べれば遥かに親密な相手だ。
むしろロベルが勝てばよかったのに。
けれど、すでに試合の結果は出た後だった。
「王子様と伯爵様の試合は、当然伯爵様が勝つでしょうから、奥様も見に来てくださいね」
ビアンカは頷いた。
ザカリーの勝利を心配しているわけではなかったが、ソヴールがあえて心配するなと言うことに文句を言いたくはない。
ビアンカはソヴールがペラペラ話している間、自分の結果について話していなかったことに気づいた。
これまでソヴールの話に苦しめられた彼女が意地悪に尋ねる。
「それでソヴール卿。あなたはどうだったの?」
「ああ・・・、痛いところを掘り起こさなければなりませんか?私はずっと勢いに乗っていましたが、先ほど申し上げたカスティヤの騎士に負けました。その相手は明日ガスパルと対戦しますね」
ビアンカはそれ以上問い詰めなかった。
話を聞くだけで疲れて、押し寄せてきた疲れをこれ以上耐えられなかったビアンカが瞬きをする。
そんなビアンカの状態に機敏に気づいたイボンヌ。
明日のガスパルの相手であるカスティーヤの騎士について気になっていたが、奥様の健康が優先だった。
彼女はソヴールの話を断ち切り、顔色を伺わせた。
「ああ、そういえば明日伯爵様の試合を見にいくなら奥様も早く寝ないといけませんね。ソヴール卿のおかげで話はよく聞けましたから」
「そうですね。明日ガスパル卿の代わりに奥様を護衛しますので、明日お会いしましょう」
「わざわざくる必要はないのだけど・・・」
ビアンカが面倒くさそうに首を横に振ったが、ソヴールは普段の柔らかい態度とは信じられない頑固とした声で断言する。
「伯爵様の命です。私がベスト4に落ちたことを知って、すぐに言われました」
ザカリーの命令なら仕方がない。
ビアンカは「分かったわ」と頷いた。
ソヴールはすぐにビアンカの部屋を離れ、イボンヌはビアンカが寝る準備を始める。
ビアンカは窓際にそっと寄りかかったまま壁に額を当てた。
春の真っ只中だからか、夕方になっても風は暖かい。
ビアンカは目を閉じて外の空気に当たった。
疲れたが、頭はハッキリしている。
いっその事、あちこち入り混じって何も思い出せなかったら良かったのだけど。
ビアンカは苦労して悩みを振り払おうと努力し、いつもより早く寝た。
けれど、なかなか眠れないまま、しばらく寝返りを打つことに。
ようやく眠りについたときは、待っていたかのように悪夢が訪れた。
ザカリーが胸に弓を打たれて死ぬ、そんな悪夢を。




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