こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は198話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

198話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 後継者問題④
ザカリーの信頼が怪しかったオデリーは、美しい眉毛をしかめながら問い返した。
「それは公爵の考えでしょうか?」
「いいえ、私の妻の考えです」
ザカリーは無表情で自然に答える。
一度も瞬きしない瞳が本気だということをハッキリと表していた。
ザカリーはビアンカが夏に降る霜を集めてこいと言っても、そのまま聞く人だ。
ビアンカがオデリーを信じていたので、父親のブランシュフォール伯爵ではなく、彼女にジャコブの弱点を握ってほしいと頼んだのだろう。
そしてオデリーは期待どおりビアンカの頼みを完璧に聞き入れた。
ビアンカがザカリーに送った手紙には、オデリーなら聖君になると書かれていた。
それなら、ザカリーもそうなると信じるのが当然のこと。
「そうね、ビアンカ。彼女の信頼があるのなら」
オデリーは窓の外を見た。
青空が彼女の瞳を綺麗に埋めている。
彼女は戦争中、自分に飛んできたビアンカの手紙を思い出した。
それがオデリーをこの場に乗せてくれた。
それがなかったら自分はどうなっていただろうか・・・。
ジャコブは粛清されなかっただろうし、生き残った彼が王になったのかもしれない。
セブランを掌握した彼は自分を追い出していただろう。
それともゴティエお兄様みたいに殺したかもしれないし。
さらに最悪なことは、大したことのない男に物のように売られること。
もし本当にそんなことが起こったら、自分は・・・。
オデリーは自分にチャンスが来たことに感謝した。
同時に自分を信じてくれる人がいるという事実に勇気を得た。
毎回自分の背中を押してくれるビアンカに感謝し、オデリーは気を引き締める。
窓から視線を離したままザカリーの方を振り返る彼女の青い瞳には、これ以上躊躇う様子はなかった。
公爵になったザカリーは、家臣たちと共に威風堂々と領地に戻った。
アルノー伯爵は公爵領となり、より広い土地と鉱山を与えられた。
もう戦争に出なくてもビアンカが望むものなら何でも買ってあげられるように。
それだけでない。
名実共にセブランの最高権力者になったザカリーに祝賀と賄賂が溢れた。
第二王子派に立った彼らはもちろん、ザカリーがアラゴンと対抗した当時、志願しなかった彼らもザカリーの顔色を伺うように。
もしザカリーに報復でもされるだろうか、彼らはもっと平伏して何とかザカリーによく見せようと努力した。
ザカリーがダメならビアンカにでも。
領地にあらゆる贅沢品が溢れ出たおかげで、ビアンカは浮かれた。
久しぶりにやる気満々だった彼女は、ロビーに箱を並べて、その間を歩きながら楽しい時間を過ごすことに。
そんなビアンカと違って、ザカリーはビアンカの横で戦々恐々と足を運ぶ。
ザカリーにとっては公爵位も、周辺の賞賛もそれほど重要ではなかった。
今、彼の関心はすべてビアンカに注がれている。
ビアンカが一歩歩くたびに、ザカリーは心臓がドキドキするような表情をしていた。
彼女の顔色に少しでも苦しい様子が映れば、直ちに彼女を寝室に帰すつもりだったが、ビアンカは鼻歌まで口ずさむほど楽しそうな状態だ。
箱の中にある大きな黒真珠に気を取られているビアンカがこっそり腰を傾ける。
そうするやいなや、ザカリーがビックリしながらビアンカの腕を握った。
「ビアンカ、気をつけて」
「大丈夫です。体がフラフラしているわけでもなく、ただ真珠が気になっただけですから」
ビアンカの言葉が落ちるやいなや、ザカリーが腰を下げて箱の中の真珠を取り出す。
彼はビアンカの前に押し込みながら懇願した。
「興味があることがあれば言ってください。私が取り出しますから。いいえ、むしろあなたが座っているのはどうですか?箱を一つ一つあなたの前に見せたほうがいいと思うのですが」
「動かないよりは少しでも運動したほうが良いと言われました。そうでなくても庭の散歩は外だから危険だと言ったのは誰ですか?こんな風にでも動かなければなりません。体も丈夫になり、心も安らかになるには」
ザカリーがソワソワするのとは違って、ビアンカはゆっくりと目の前の真珠を確認しながら答える。
ザカリーの懸念をビアンカが片方の耳で聞いてもう片方の耳で流すと、ザカリーの顔が歪んだ。
ビアンカの言葉は間違っていない。
確かに間違っていないが、気持ちとしてはビアンカを背負って歩きたい気持ちなのだ。
聖人であるビアンカの言葉があればオデリーも安心できますよね。
ビアンカの体を見守るザカリーの様子が可愛いです。
もう大きなトラブルは何もないのでしょうか?





