こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は197話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

197話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 後継者問題③
「・・・」
ザカリーは沈黙した。
セブランの美女、長い結婚適齢期の男性貴族のほとんどはオデリーに求愛したことがある。
王の心配が杞憂ではないことがよく分かった。
これが最善とはいえ、王位は贅沢で幸せなだけではない。
一番愛していた妻そっくりの長女。
目に入れても痛くない娘に、こんな茨の道を渡すのは心が痛かった。
現王妃との間の二人の王女も愛していないわけではない。
だが、オデリーを王位に上げれば、彼女たちまでも自然にオデリーが面倒を見てくれるから、相対的に安心することができた。
オデリーに多くの責任を押し付けるようになった王は苦笑いする。
「これは私がしなければならない。オデリーが王になってからは、君を公爵にしたくても反対されるだろうからね・・・。しかし、老いて子を失って狂った王の意地なら、誰も拒否できないだろう」
王はザカリーの手に自分の手を置く。
「これは私の最後の任務だ。分かった?私はなんとかあなたを公爵にするし、あなたには拒否権がない」
一生を他人に命令だけ下して生きてきた王だったが、死んだ後のことまではどうすることもできない。
口で吐き出す言葉は必ずそうするというように強硬だったが、彼の白い瞳は壮絶なほど哀願に満ちていた。
ザカリーも肅然となる。
これ以上断るのは、老いた王を侮辱すること。
決心したザカリーは慎重に王を見つめ、最初に騎士の誓約をした時のように彼の前に跪いた。
「必ず、次期王を全力で守ります」
ザカリーの決然たる誓いを聞いた王がニッコリと笑う。
皺だらけの安堵感。
もう世の中に残った未練は一つもない人の微笑みだった。
そうしてザカリーが公爵になり、王女は王の後継者となった。
突然の、思いもよらなかったことにオデリーは戸惑う。
王が生きている間、王位継承のための準備を急いで終えなければならなかったため、オデリーはあっという間の時間を過ごした。
オデリーを次期王に立てるという言葉に臣下たちは反発する。
王の予想通り。
しかし、適当な後継者がいないことにも、彼らは同意した。
アルベールを支持する貴族が強硬に推し進めなければならなかったが、それがブランシュフォール家であるだけに、適当な協力を求めるのは難しい。
結局、貴族たちはオデリーを受け入れた。
代わりに路線を変え、未婚の貴族の子弟をオデリーと結婚させる計画を立てる。
そうすれば大公になってオデリーを操り人形にしてセブランを左右することもできるだろう・・・!
しかし、そのような男たちの思惑に振り回されるオデリーではない。
彼女はアルベールを養子にして後継者にした。
そしてアルベールの母であるイル王子妃も城に留まらせて、アルベールにオデリーが気にすることのできない内宮の仕事を任せた。
それに反発する人はまだ王位に留まっている王が強制的に抑制し、今や公爵になったザカリーもオデリーの味方だ。
ザカリーが公爵位に叙任されたのは非常に速戦即決だった。
王が公爵位に対する話を持ち出すやいなや叙任式の日付を定め、ザカリーもまた急いでアルノー領地に伝令を送る。
ザカリーが公爵位に叙任するという知らせを聞くや否や、彼の3部族長がラホズに飛んできた。
彼らの顔には喜びが溢れていた。
ビアンカもザカリーの叙任式に参加したかったが、妊娠のため療養しなければならないため状況が思わしくなかった。
代わりに愛がいっぱい詰まった手紙でザカリーを祝福する。
そしてオデリーの王位継承も嬉しいことだった。
ビアンカは友人として、そしてジャコブのことによる同盟者としてオデリーを祝う手紙も同封した。
ザカリーは手紙を渡すためにオデリーを訪ねる。
仕事をある程度解決して一息ついたオデリーは彼を歓迎した。
ザカリーが渡した手紙を受け取ったオデリーは、長い間手紙を読み続ける。
彼女のよく整えられた指先が手紙の先にそっと触れた。
沈黙していたオデリーがそれとなく話し始める。
「妊娠した妻を置いてラホズに長く滞在するなんて、不安ですね。あなたももう領地に戻らないと、アルノー公爵」
「はい。そうでなくても数日後に出発する計画です」
「私が妊娠に良いものを用意したので、公爵夫人に渡してください」
「お気遣いありがとうございます、殿下」
オデリーの前に立っていたザカリーが深く頭を下げた。
以前のゴティエに対する時と変わらない丁寧な態度で。
「私は相変わらず父が何を考えているのか分からないわ。私にあるのは血統だけで、その血統さえ継ぐつもりはないのに」
「殿下の決定には私も同意します。殿下は十分に聖君になれます」
ザカリーの言葉は揺るぎない確信に満ちている。
しかし、ザカリーとオデリーの間はそこまで信頼に満ちた間柄ではなかった。
彼らが対面して言葉を混ぜているのは、王の青天の霹靂のような命令があってからのこと。
ザカリーが公爵になったと聞いた時のヴァンサンの反応が気になります。
驚きすぎて気絶したのではないでしょうか?





