こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は196話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

196話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 後継者問題②
それに比べてザカリーはケースが違っていた。
彼は王族と結婚したわけでもなく、英雄と呼ばれても開国功臣ではない。
反面、今アラゴンを破ったことによる人気は高かった。
セブランの没落を防いだと皆が彼を褒め称え、現存する騎士の中でザカリーに対抗できる人はいない。
すでに名誉と武力をすべて備えたザカリーが、より高い身分まで得ることになる?
それはオオカミに翼をつけるようなものだった。
一言で言えば資格はないが、いざ公爵になってからは一番多くの利益を得ることができる。
もしザカリーが少しでも悪い気持ちを抱いたら、そのままセブランを飲み込むほどに。
ザカリー自身も公爵という爵位は負担だった。
彼は爵位を固辞して項垂れる。
「陛下、考え直してください。私はまだそんな重要な席には・・・」
「くら子供を見る目さえないとはいえ、あなたの性格がどうなのかは知っている」
王はザカリーの言葉を遮った。
彼は既に決心したかのように断固としている。
「私は優柔不断で、父として最もらしい仕事さえまともにできなかった。それで結局息子二人を失うことになった。しかし、残った子供たちまで失うわけにはいかない」
王の顔色はどこか不安そうに見えた。
数ヶ月の間に息子を二人失っただけでなく、それが王位争いによるものだから気が楽なはずがない。
ザカリーの腕を握っていた王の手に力が入る。
王はザカリーに重大な決心を告白するかのように、大きく息を吐きながら呟いた。
「私はオデリーを王位に就かせるつもりだ」
ザカリーが目を大きく開ける。
考えたことのないこと。
オデリーが王になることも、王がその事実を自分に事前に知らせることも。
人の目には、ザカリーほど忠実な臣下はいなかった。
全力で国を守り、常に戦争と共にする献身的な臣下。
しかし、王はザカリーがそこまでセブラン王家に忠誠を捧げていないことを知り、王がその事実を知っていることをザカリー自身も知っていた。
それだけに、自分を別に呼んでこのような重大事項を伝えられることに戸惑っている。
自分の公爵位とオデリーの王位、それが何の関係があるというのか?
「私はあの子をよく理解している。あの子は結婚も、子供にも関心がない。だからといって、あの子が修道院に行く姿も見たくない。その他の誰が王になっても、あの子は幸せではない人生を生きるだろう・・・」
王の声がじんと静まった。
本来、正当性を考えると、次期王はゴティエ王子の息子であるアルベール王世子に他ならない。
しかし、アルベールはちょうど10歳になり、その婚約相手はカスティヤの王女だ。
アルベールの母親であるイル王子妃は性格が柔順で気弱なため、摂政になったとしても主導権をまともに握れないままカスティヤに連れて行かれることが憂慮された。
アルベールが王位に就くのは、自らカスティヤとの距離を調整できるくらいの年齢にならなければならない。
そして、その過程でオデリーが振り回されることは明らかだ。
旦那のいない女の人生とは普通そういうものだから・・・。
オデリーが権力を、力を握らなければ・・・。
オデリーは賢い子だった。
誰もがオデリーを贅沢で綺麗だと知っているが、彼女が本をどれだけたくさん読んでいるのか、勉強をどれだけ熱心にしていたのか、王は知っていた。
オデリーならセブランを十分守ることができる。
少なくともゴティエやジャコブよりはずっと、いいや、もっと。
しかし、ひたすらオデリーに王位を譲ったからといって、不安が解消されるわけではなかった。
突拍子もない女王の登場に、貴族たちは反発するだろう。
オデリーには盾が必要だった。
「あなたは公爵になって、次の女王の側近として私の娘の身辺を守ってくれ。伯爵ではダメだ。娘にはもっと強力な支援が必要なのだ」
王は動揺していない。
ただ心が弱くなったから衝動的に生じた気まぐれではなかった。
王の考えがそこまで確固たるものだという事実にザカリーはしばらく沈黙し、問い返した。
「・・・なぜよりによって私なのですか?」
「あなたはまだ若いから長く持ち堪えられ、周りの貴族を十分に抑えられるほど強靭で、だからといって権力欲があるわけでもない。たとえあなたが王位を欲しても、あなたの養父であるブランシュフォール伯爵がその姿を黙って見ることはないだろう」
ザカリーが公爵に上がらなければならない理由を話した王は肩をすくめて付け加える。
「そして何よりもオデリーにあまり関心がない。あの子にはそんな人が必要だ」
あまり印象の良くなかった国王ですが、オデリーに対する愛は本物ですね。
女王となったオデリーの統治が気になります。





