こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は193話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

193話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 断罪③
どれだけジャコブが信じられないとしても、オデリーが代理人であることは覆せない事実。
王が許し、血統上も適法だった。
更に、オデリーに反対する第二王子派の貴族たちは皆、今回の戦争に出場している。
そのおかげで大きな騒ぎなくオデリーは代理者になれたのだから、ある意味今回のことはジャコブのおかげだと言っても大きく変わらないだろう。
ジャコブの失策はまさに、オデリーを見下したことだ。
幼いアルベールには暗殺者を付けていながら、オデリーに対しては牽制さえしなかったのだから、そう簡単に城を空けたのではないだろうか。
ただの女だと、王のお金で贅沢だけを楽しむ分別のない王女だと思ったのが過ちだった。
ジャコブが現実を否定していた瞬間、ビアンカが立ち上がって口を開く。
「あなたはそんなことを言う資格はありません、王子。いいえ、ジャコブ」
「ビアンカ」
ジャコブの顔が突然綻んだ。
先ほど絶望したことが嘘のように、彼はビアンカに向かって目を丸くして微笑む。
ビアンカの後ろに立っていたザカリーの体が硬くなり、表情に余裕が消えた。
さっきとは比べ物にならない露骨な不快感。
ザカリーの指はすぐにでもビアンカを後ろに隠すように動いた。
ビアンカは二人の男の神経戦を気にせず、眉をひそめた表情でジャコブを非難した。
「ジャコブ、あなたは兄弟を殺した上に、国まで売り払った売国奴ではないですか?」
「ビアンカ、あなたはどうしてそんなに私に冷たいんだ?私はあなたにたくさんの物をあげることができた。アルノー伯爵が与える以上の名誉、贅沢、権力を!そして愛までも」
ジャコブの叫びに領地民がざわめく。
今この状況でもビアンカに歯を食いしばるとは、正気ではない。
彼らの目にはジャコブが狂っているとしか思えなかった。
ビアンカは顔を顰めて嫌がり、彼女の薄緑色の瞳が軽蔑に染まった。
「あなたは相変わらず傲慢ですね。私がそれを望んだことがあると言いましたか?ただあなたの欲を満たすために提示するものではないのですか?」
「そうじゃない、私は・・・」
「あなたがラホズ城の庭で私に歯を磨いたとき」
ジャコブの言葉をキッパリと断ち切ったビアンカは断固として言葉を続ける。
「私は誓ったことがあります」
「ビアンカ」
「必ず、あなただけは殺してやると」
「信じてくれ。私はあなたを愛している」
ビアンカの敵意にもかかわらず、ジャコブは故障した自動人形のように愛しているという言葉だけを繰り返す。
「あなたの愛は自分だけのための愛です。それは私には必要のない愛です」
しかし、既にビアンカの心は固い岩石のようだった。
「さようなら、ビアンカ」
「ビアンカ!ビアンカ!」
ビアンカはそう言って振り向く。
ジャコブはビアンカの背中に何度も叫んだが、彼女が振り返ることはなかった。
遠ざかっていくビアンカの背中は、ジャコブにこれ以上の怒りさえ残っていないかのように冷静だった。
ザカリーがビアンカをエスコートして壇上を降りてきた。
そして、後ろで待機していた兵士たちがジャコブの首を掴んで押し倒す。
ジャコブは体を震わせながら抵抗したが、全身をしっかりと巻いたロープと押さえつける兵士たちの力に身動きもできなかった。
壇上から降りたビアンカが、領地民たちを見ながら鋭く叫んだ。
「アルノー領地を侵略し、聖人を脅かした売国奴ジャコブに斬首刑を下す!」
わああああ!
領地民たちの歓声が声を大きく響かせた。
本来ならザカリーがジャコブの処遇について伝えるのが正しかったが、今回は例外だ。
戦争を終わらせたのはザカリーであるが、ビアンカが耐えてくれなければ不可能な勝利だった。
実質的に言えば、ビアンカが柄を握るのが正しい。
領地民たちもビアンカがザカリーの代わりに前に出たことを一抹の抵抗もなく受け入れた。
彼らにとってビアンカは従うべき領主夫人だったのだ。
ガスパルが歓声の中で斧を掴んだまま立ち上がる。
本来なら死刑執行者が斧を握っただろうが、それでも第二王子だったことを勘案して、騎士のガスパルが代わりに出たのだ。
ガスパルは戦争で負傷した片腕をまだ治していない。
人の首を切るのは、そんなに甘くないことだ。
ロベルが心配そうに尋ねた。
「私が代わりにしようか?」
「いや」
ガスパルは首を横に振る。
彼にはまだ宿願があった。
彼の太い手がしっかりと斧を掴む。
ジャコブに斬首刑!
ここからの逆転はあり得ないでしょう。
ついにジャコブの最後になりますね。





