こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は188話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

188話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side ザカリー⑤
時が来た。
ザカリーは軍の一番前、先鋒で叫んだ。
「アルノー軍よ。目の前の凄惨な光景が見えるか?私たちが命を捧げて辺境を守っている間、第二王子が私たちの基盤を蹂躙している。なんて名誉のない行為だろうか!」
「う!う!」
ザカリーが叫ぶやいなや軍隊は拍子を合わせて槍を持ち上げる。
鎧の上に黒いサーコートを着たまま一糸乱れぬその姿は、地獄から這い上がってきた死霊の軍隊のように感じられるほど非現実的だった。
後ろから聞こえてくる騒ぎに、ようやくジャコブ軍の末尾が状況を把握する。
彼は後ろを埋め尽くしたアルノー軍に呆然とした。
ザカリーが剣を前に突き出す。
彼の黒い瞳は戦場に釘を刺したようにびくともしなかった。
兜の中のザカリーの唇が餌を狙うオオカミのように奇妙に上がる。
ビアンカには一度も見せたことのない、これまでしっかり隠してきた彼の野生的な本性だ。
「彼らがこれ以上私たちの土地で大手を振っておくわけにはいかない!アルノー軍よ!私たちの土地を侵略したあの悪の群れを処断しよう!」
わあああああああ!
ザカリーは馬に拍車をかけると、彼の黒馬は一気に敵陣の間に走った。
彼を先頭に、兵士たちは大きな歓声とともにザカリーの後を追う。
ジャコブ軍は途方に暮れて、あちこちに散らばった。
ザカリーの軍は破竹の勢いだった。
荒々しく走りながらジャコブ軍を一掃する彼らは戦場のオオカミという異名、そのものだ。
そのようにザカリー率いるアルノー軍が後方から攻撃し、戦列をメチャクチャに乱す間、ジャコブ軍の前方は城壁を攻撃することに集中していた。
後ろで何が起こっているか知らずにいたジャコブは、一歩遅れて事態を把握して慌てたが、すでに遅れた後。
突然の後方攻撃にジャコブは歯を食いしばって叫ぶ。
「これは一体・・・!」
「戦場のオオカミ、アルノー伯爵です!」
兵士の叫びにジャコブは唖然とする。
彼は隣にいたウィグ子爵を睨みつけた。
素早く状況に気づいたウィグ子爵は混迷百散して逃げようとしたが、ジャコブが手を伸ばすのが先だった。
頭のてっぺんまで怒りが込み上げて耐えられない状況なのに、ジャコブの顔は何の感情にも流されないまま。
むしろ平安に見えるほどだった。
「ザカリーが死んだと言ったはずだが?」
「き、きっと死にました!死にました!血が出て・・・」
「あれが血まみれの負傷者に見えるのか!」
ウィグ子爵の話にならない言い訳に呆れたジャコブは、彼らの軍隊の間を縦横無尽に飛び回るザカリーを指差して怒鳴りつける。
そして、突然表情を消してニッコリと笑う。
ジャコブは穏やかに話し続けた。
「私が君に多くのことを期待したわけでもない。ザカリーが本当に死んだとも信じていなかった。しかし、少なくともあんなにまともな格好で、君の後を踏んできたという雰囲気を漂わせて現れるべきではなかった。そうだろ?」
「私は本当に・・・。許してください、王子様!」
一つ一つ言い訳をしていたウィグ子爵は、一歩遅れてジャコブが望むことが自分の言い訳ではないことに気づく。
彼は床にうつ伏せになり、ジャコブに許しを請った。
「申し訳ありません、王子様。私がこの失態を必ず挽回します・・・!」
「挽回?」
「はい!王子様の役に立つように___」
しかし、ウィグ子爵の言葉は続かなかった。
ジャコブの剣が彼の後頭部に向かって刺さったためだ。
「君にできる挽回と助けは、死んでくれることだ」
後頭部が突き刺さったウィグ子爵は、頭を上げることもできないままトカゲのようにもがいて、すぐにぐったりする。
ジャコブは舌打ちして剣を抜く。
ウィグ子爵を殺したが、それはただの怒りにすぎない。
この事態をどのように解決すべきか、彼の頭は複雑に絡み合った。
ザカリーの軍もまた、長い間馬を走らせてきたのだから、体力的に疲れているだろう。
今は圧倒的に押し付けているが、もう少し耐えれば彼らも体力が底をつくはず・・・。
しかし、疲れたのは彼らも同じだった。
よりによって、なかなか降伏しないビアンカを一気に陥落させるために総攻撃を繰り広げていたところだ。
高く積み上げた塔ほど崩れる時の余波は大きい。
その様子を両目で見ていながらも、ジャコブは未練を捨てられなかった。
そのようにジャコブが戦々恐々として躊躇っていると、周辺から家臣たちが彼を引っ張る。
「王子様!退却しなければなりません!このまま戦線を維持すれば全滅するかもしれません!」
「全滅だなんて!軍事数の差があるのに、そんなに簡単に・・・!」
「すでに私たちは多くの軍を消費しました。そして相手はアルノー卿です。領主である彼が元気に生きている以上、伯爵夫人を連れていくことになっても名分が持てないのではないでしょうか!」
ザカリーたちの反撃開始です!
ウィグ子爵はザカリーに倒して欲しかった・・・・。
ジャコブはどのような決断を下すのでしょうか?





