こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は186話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

186話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side ザカリー③
状況に酔ったウィグ子爵の口元が上がる。
彼の頭の中に伯爵になった自分の最もらしい姿が現れた。
ウィグ子爵はザカリーの死体を自分の目でハッキリと確認したかった。
しかし、彼の遺体を取り囲む軍事の壁を破ることはできない。
この機会に彼らを完全に消したかったウィグ子爵は総攻撃を下した。
しかし、アルノー軍は訳もなく百戦錬磨の兵士ではない。
ザカリーの死が彼らの士気を下げると思ったが、この状況の中でも彼らは簡単に退かなかった。
「そう、あの状況で生きているはずがない。矢に当たった上に落馬までしたじゃないか」
そん中、ウィグ子爵はアルノー軍の後方が騒いでいるのを発見する。
アラゴンが後方を強襲したようだ。
非常に偶然な幸運。
アラゴンがジャコブの命令を受けたとは夢にも思わなかった彼は、天が自分を助けたと胸を撫で下ろした。
混乱した軍隊を強襲したので、ザカリーの生存確率はさらに低くなるだろう。
たとえザカリーが死ななかったとしたら、ジャコブの反応を考えるだけでも鳥肌が立つ。
ザカリーは死ななければならなかった。
死んだはずだ・・・。
頭が複雑だったせいだろうか。
ウィグ子爵は密偵が自分を追いかけていることに全く気づいていない。
ウィグ子爵が待ち伏せをするやいなや、ザカリーが彼に付けた密偵が静かにその後に続く。
子爵がザカリーの生死を確実に確認しないことは予想通りだった。
ただ予測できなかったのは、アラゴンが彼らの後方を狙ったということ。
幸いにも事前に防備していたため、大きな被害はなかったが、何かスッキリしなかった。
敵軍が完全に消えた後も、ザカリーは長い間死んだふりをする。
そこまで仕事の処理が几帳面な男ではなかったが、それでも念のため監視をつけているかもしれないからだ。
一旦は死んだふりをして状況を見守るつもりだった。
ザカリーは徹底的に保安が行われる場所に滞在し、会議に出席する。
そしてどれくらい経っただろうか。
ウィグ子爵に付けた密偵が戻ってきた。
どれほど急いで馬を走らせたのか、彼の顔は真っ赤だ。
密偵は急いで自分が見たことを報告する。
「大変なことになりました!ウィグ子爵が駆けつけた場所が、まさにアルノー領地でした!」
「え?アルノー領地に一体なぜ?」
「それは問題ではありません、伯爵様。アルノー領地で領地戦が繰り広げられています!」
「!」
兵舎の中の、皆の表情が固まり、ザカリーは席から飛び起きる。
大きな目が彼がどれほど驚いているからを知らせた。
「誰が・・・、誰が領地を侵略している?」
「それが・・・」
密偵は躊躇った。
彼もまた自分が見た光景が信じられなかったのだ。
「・・・第二王子です。ウィグ子爵もまた、第二王子が仕向けたものと推定されます。状況は緊迫しているように見えました、伯爵様」
ジャコブは一体なぜアルノー領地を侵略したのか?
念のためガスパルを置いてきたが、領地に残った兵士は500人余り。
守城が有利な立場とはいえ、ジャコブがどれだけの軍事を率いてきたのか分からないで安心はできない。
ザカリーが初めて出場したのは16歳のとき。
今のビアンカとあまり変わらない・・・。
当時、自分はどうだったのか?
恐怖に耐えようと歯を食いしばっていたのではないか。
ビアンカはどれほど怖いだろうか。
城内で震えている彼女の姿が目の前に鮮明に見えた。
ザカリーはビアンカが戦争のようなものとは程遠い人生を送らせたかったのに・・・、領地戦なんて・・・。
この全ての出来事は自分の不足で起きたことだ。
自責と心配が入り混じってザカリーを侵食していく。
頭がぐるぐる回って眩暈がするほどに。
ザカリーの大きな体がよろめきながら座り込み、辛うじて腕を伸ばしてテーブルに身を支えることができた。
「早く」
彼は息を切らし、やっと言葉を吐き出す。
もしかしたらという不安で胸が詰まった。
誰かが彼の喉を締め付けているような。
こんなザカリーの姿は初めてだった。
彼は胸を引き締めたまま話を続ける。
「早く行こう。行って・・・」
「すぐに準備します」
ロベルはすぐに動いた。
ソヴールをはじめとする他の人々も緊迫した状況に気づき、お互いにうなずく。
マルソーは状況を整理した。
「アラゴンの残党がまだ残っているので、私とアンリ卿は辺境に残って彼らと対峙します。伯爵は心配しないで、早くアルノー領地に戻って領地戦を終えてください」
「ダボビル伯爵とアンリ卿だけを信じます」
アルノー軍だけでも十分に領地戦を終えることができるだろう。
むしろ兵士たちを多く連れていけば、到着する時間が遅くなるだけだ。
出征準備をする兵士たちの瞳が怒りで燃え上がる。
彼らもまた、領地に置いている家族がいた。
自分たちが席を外している間に領地が侵略されたなんて、怒るのも当然の話だ。
ついに領地が侵略されていることに気づいたザカリー。
マルソーとアンリ卿がいて本当に良かったですね。
彼らがいなかったら、こんなに早く帰還をすることはできなかったでしょうから。





