こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は185話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

185話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side ザカリー②
「もしかして、ウィグ子爵が第二王子の命令を受けたかもしれないと思っているのですか?」
「そんなまさか。いくら何でもあり得ない、今はアラゴンとの戦争中じゃないですか。今、戦況を担当しているアルノー卿を弾いてアラゴンがセブランを飲み込んだらどうするつもりなのですか?」
アンリはいぶしがっていた。
彼の常識ではジャコブの行動が理解できなかった。
マルソーはあごに触れながら問い返す。
「しかし、確認してみる必要はないでしょうか?霧に包まれた本当の敵の存在は、洗わせるなら曝け出した方がいいでしょうから」
「どうやって?」
「彼らの望み通りにしてあげましょう」
簡単に投げるマルソーの言葉に皆がビックリする。
ロベルは慎重に懸念を示した。
「待ち伏せがあるはずですが?」
「待ち伏せがあることを私たちは知っています。それなら十分に備えることができるのではないでしょうか?むしろ彼らの後頭部を叩くこともできるでしょう」
「ふむ・・・」
マルソーはザカリーに尋ねる。
これまで黙々と話を聞いていたザカリーは、静かに呻き声を上げながらテーブルを叩いた。
「そしてアルノー伯爵が彼らの罠に嵌って戦死したふりをするのです」
「私が戦死?」
「はい。伯爵が死んだと知れば、ウィグ子爵はきっと誰かに駆けつけるでしょう。その跡を追えばもっとハッキリするはずです。併せて油断することもあるでしょうから、敵の後ろを打つこともできるのではないでしょうか?」
マルソーの推測は正確だった。
ザカリーもウィグ子爵の後ろにジャコブがいると考えている。
ビアンカも、この全てのことの元凶がジャコブだと言ったからだ。
同時に暗殺に気をつけろという言葉も。
もしジャコブがウィグ子爵を利用してザカリーを罠に嵌めたということが発覚すれば、彼を除去することはできなくても足枷をかけることはできるだろう。
少なくとも首都から追い出すことはできるはず。
そして首都から落ちると人目が少なくなるだけに、彼を処理することも容易だろう。
ザカリーは暗殺のようなことと縁がなかったが、相手がジャコブなら喜んで手を汚す用意があった。
ジャコブを敵対するのは、ジャコブが前世で自分を殺したというビアンカの言葉のためではない。
ザカリーは、ジャコブがビアンカに何をしたのかハッキリと覚えている。
彼女の腕に残っていた青い痣・・・。
『殺して。敵軍の暗殺に見せかけてもいいから』
ビアンカが何度も言った言葉。
彼女が頼んだことを聞き入れるチャンスが目の前に広がった。
それなら、当然手を伸ばさなければならない。
「いいでしょう。それなら敵軍がどの辺で待ち伏せをしているのか把握しなければならない。ロベル、直ちにカリアの森の地図を持ってきてくれ」
その後は予想通りに進んだ。
カリアの森の中心深いところにザカリーを先頭に入るやいなや、待ち伏せしていた敵軍が現れる。
道は深く狭く、先鋒が一人孤立し、敵はその周辺をぐるりと囲んだ。
ウィグ子爵は隙を狙って抜け出した。
ザカリーがわざと放置したものだったが、彼は自分の細やかさに自画自賛し、安全な場所に隠れる。
行き詰まったアルノー軍に向かって矢雨が降り注ぐ。
こうなると思って、矢を防ぐ盾をみんな持ってきた。
彼らは頭上に持ち上げられた盾の下で視線を交わす。
彼らは意図的に戦列を交え、不意打ちで混迷していると敵に信じさせた。
そして適当な時期を見ていたところ、ザカリーは途中で矢に当たったかのように意図的に落馬する。
「伯爵様!」
「アルノー伯爵!」
ザカリーの側近をはじめとする周辺の人々が皆彼の名前を叫びながら彼を抱きしめると、むしろ目を丸くして驚いたのはウィグ子爵の方だった。
「伯爵様は大丈夫ですか?」
「い、息をしていません!」
「あり得ない!」
遠くにいる彼にも聞こえてくる騒々しい悲報に、ウィグ子爵の頭がクラクラする。
彼はザカリーがこんなに簡単に死んだという事実を信じることができなかった。
心臓がドキドキする。
本当に自分の手でザカリーを殺したというのか?
戦闘の混乱が状況を正確に把握するのを妨げる。
しかし、雰囲気だけでもザカリーの状態が尋常でないことが分かった。
ザカリーの周辺に兵士たちが集まっている。
その間に一巡、血に濡れたザカリーの姿が見えた。
ああ!
彼はまだ死んでいないが、まもなく死ぬことは明らかだ。
未知の高揚感がウィグ子爵を包む。
理性よりも彼を揺るがす達成感。
彼がウィグ子爵位を継いでザカリーを追い出した時に続く、人生においてザカリーに勝った二度目の瞬間だった。
マルソーが有能すぎます!
ウィグ子爵を騙すことに成功したザカリーたち。
ここからの展開が楽しみですね。





