こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は177話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

177話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 正しい道
最近、ビアンカはめったに食事をしていない。
そもそもあまり食べない方なので、特に不思議に思うことではなかった。
長引く戦争による心理的負担のためであることは明らか。
ただ戦争中なので、ビアンカの体力が耐えられるか心配になるだけ。
「奥様、少しは召し上がった方が元気が出ますよ」
「苦労して食べたら、もっと大変になるわ」
イボンヌの切ない懇願にもかかわらず、ビアンカは断固として首を横に振った。
自分の体は自分が一番よく知っている。
一口食べるやいなや吐き気がすることは明らかだ。
それでもジョアサンの参戦で、ガスパルの負担に対する負担感が一段と減った。
いざという時に信じて任せられる人がいるということだけでも心理的な安堵感がある。
それはガスパルも同じなのか、城壁の上を行き来するガルパルの命令に躊躇はなかった。
あれほど防ごうとしたジョアサンの参戦が彼女の領地で、彼女のために起こるとは・・・。
依然としてビアンカはジョアサンが今回の戦争で死ぬのではないかと戦々恐々とした。
ジョアサンがザカリーの死後、ビアンカの身辺を引き受けてくれる保護者であるためだけではない。
多くのことが変わり、ビアンカは多くのことに気づいた。
これ以上彼女はザカリーの死を軽く口にすることができず、ジョアサンを生かそうとするのも何か目的があったからではなかった。
ただ、愛するお兄さんだから。
ジョアサンだけではない。
イボンヌ、ガスパル、ヴァンサン。
誰の死を喜ぶだろうか?
ビアンカはすべての死を恐れていた。
ニコラの命は大丈夫か?
彼女の馬を管理する馬主は?
レースを教えてくれた女中は?
その女中の夫は?
しかし、だからといって彼ら全員を生かすために戦線から退けと言われたら、この領地は誰が守るのだろうか?
すべての人が死を、そして愛する人たちの死までも覚悟して戦っている。
戦争の元凶がまさにビアンカ本人であるにもかかわらず、人々はそぶりさえ見せないまま領地民と彼女のために命を差し出した・・・。
彼らに報いるのは、ビアンカが領主の代理人としてザカリーの名誉のために先頭に立って彼らに対抗すること。
ビアンカは他人の命の大切さに気づいた。
それにもかかわらず、その命を掲げなければならない時があるということもまた分かった。
その状況で、本人の命だからといって変わりはない。
今までビアンカは未来を掴むために必死に努力してきたが、結果はこれだ!
最終的にゴティエは亡くなり、彼女は予期せぬ侵略を受けた。
何一つ彼女の意図通りに流れることはなかった。
未来はまるで砂を手で掴もうとするようなものだ。
ほとんどの未来は彼女の手に負えないもので、彼女が手にできるのはほんの僅かなこと。
しかも、彼女の望む砂粒を掴めるという保障もない。
ビアンカはあくまで無力な人間だった。
未来を知っているからといって神になったわけではないだけに、すべての未来を統制しようとする試みはむしろ彼女の足を引っ張った。
どうすれば正しい道に進むことができるのか、自分の席で考えを噛み締めてばかりいるより、一歩でも前に向かって歩いていった方がマシだということにようやく気づいたのだ。
だから彼女が今しなければならないことは、ただ現実を生き残るために必死にもがくだけ。
ジャコブは粘り強く抵抗するアルノー軍を見て小さく舌打ちする。
堅固な城壁は、到底破れる気配がなかった。
彼は本当にビアンカがここまで持ち堪えるとは思っていなかった。
それに跳ね上がるのは感嘆ではなく怒り。
ビアンカがこのようにもがく理由は何だろうか。
ザカリーに対する信頼?
それとも自分に対する拒否?
いずれにせよ、彼の神経を逆撫でするのに十分だった。
「まあ、いい。どこまで耐えられるのか見てみようじゃないか」
ジャコブは囁きながら歯を食いしばる。
彼の前に立ちはだかるアルノーの高い城壁を崩し、彼女を抱きしめることを考えながら。
その時、伝令がジャコブを呼んだ。
「殿下」
「どうした?」
「ウィグ子爵が戻ってきました」
ジャコブの顔色が一変する。
彼は遠く離れたところでウィグ子爵が待機しているのを発見した。
「来るように伝えなさい」
ジャコブの命が落ちるやいなや、伝令がウィグ子爵を連れてくる。
彼の頬は上気になり、口元は笑いを堪えることができないかのようにピクピクしていた。
「どうしたの?」
戦争の叫び声が空間を食い潰す。
耳をつんざくような歓声と兵装器のぶつかり合い、投石機が石を放つ音・・・。
ウィグ子爵の声が騒ぎに消えていく。
「・・・します」
まともに聞こえたのかと思うほどうるさくて慌ただしい状況だったが、ジャコブはウィグ子爵の報告をハッキリと聞いた。
ジャコブの口元が揺れながら奇妙に上がっていく。
待ち侘びていた、いや、それ以上の知らせだった。
ビアンカが改めて決心したのに、ウィグ子爵が戻ってきた?
あまり良い予感はしないですね・・・。





