こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は169話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

169話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side ウィグ子爵
ジャコブが貴族たちを集めて密会した後、彼は密かにウィグ子爵を呼んだ。
ザカリーの血統に関する話が浮上し、自然にウィグ子爵も侮辱されたためだった。
「今日あんなことを言わせてすまないね、ウィグ子爵」
「王子様が謝るほどのことではありません」
ジャコブの謝罪に、彼が密会室で味方になってくれなかったという寂しさもいつの間にか消えていた。
しかし、ただその言葉だけを言うために呼んだわけではないはず。
ウィグ子爵はぎこちなくグラスを持ったまま、キョロキョロとジャコブの顔色を伺っていた。
「あなたがアルノー伯爵と血筋が繋がったと言う事実で、たまに何人かの人々が鋭い反応を見せることに私は残念だった」
ジャコブの言葉にウィグ子爵の胸が痛くなる。
今までザカリーのせいで損をしたものが頭の中に浮かんだからだ。
彼はいつもザカリーと比較されてきた。
幼い頃から父は自分に不満を抱き、ザカリーを可愛がっていた。
父親が亡くなった時はザカリーの顔さえ見たくなくて戦場で死ねという心情で彼を追い出したが、戦場で勢いに乗ってきた弟はいつの間にか自分の爵位まで追い抜いた
今はセブランの皆が自分とザカリーを比較している。
ウィグ子爵の顔が硬くなると、ジャコブはニッコリと笑いながら優しく慈悲深い声で囁く。
「だから私はあなたが認められることを提案したい」
「ど、どうやってでしょうか?」
ウィグ子爵は震える声で尋ねた。
ザカリーと比較されるのが嫌なくらい自尊心は高いが、自分の能力に対する自信は足りない。
果たして自分に何ができるだろうか?
ジャコブはワインの香りが漂うだるくて朦朧とした声で、大したことないかのように淡々と話した。
「アルノー伯爵を殺して」
「は、はい・・・!?」
ジャコブの命令は囁きのようでため息のようだ。
瞬く間に消えた言葉の響きを振り返っていたウィグ子爵は、一歩遅れてびっくりした。
ザカリーを殺せということ自体は驚きもしなかった。
問題は、そのザカリーを殺さなければならないのは自分自身だということだ。
あの獣みたいな奴をどうやって?
もし簡単に殺せる男だったら、すでに殺していただろう。
「わ、私がですか?私がどうやって・・・」
「私も彼と正々堂々と戦えとは言わない。私が助けるから」
ジャコブはニッコリと笑いながらテーブルの上に置かれた小さな箱をウィグ子爵の方に押した。
ウィグ子爵が慎重に箱を開けると、箱の中には真っ白で小さな布切れが。
彼もそれが何であるか知っている。
今、ビアンカが首都で流行させたレースというものだ。
それで、これをどうしろと?
そのようなウィグ子爵がもどかしかったジャコブが眉をひそめる。
こんなに一つ一つ説明しないといけないなんて。
しかし、そのような相手を選んだ自分の過ちだろうと考える。
ため息を小さくついたジャコブは「死」の金言を継いだ。
「王妃のハンカチだね。これを利用してアルノー伯爵を誘い出すんだ」
「これを・・・、どうやって?」
「道を歩いていて見つけたと言えばいい。実際、彼女本人のものではないが、アルノー伯爵は混乱するだろう。手に入りにくい物だからね」
道を歩いていて簡単に発見できるような物ではなかった。
このセブランにレースのハンカチを持っている人はほとんどいない。
ビアンカがレースの価値を高めるために供給数を調節したためだ。
たとえ持っていたとしても、貴重な物だと言って奥深くに隠しておいたはず。
実際、ジャコブが盗んできたこのレースのハンカチも王妃の箱の奥深くに保管されていたからだ。
「もちろん完璧に信じなくても構わない。完璧に誤魔化そうとするより、素早い考えに障害物を投げ込めばいいのだから。しかも危険負担が大きい。これがビアンカのものである場合とビアンカのものでない場合では・・・」
アルノー城にいるビアンカが一体どうしてここまで来たのだろうか?
理性的に理解できない多くの理由と状況が、これが罠だということを悟らせるだろう。
それでもザカリーは行くしかないだろう。
もしものときの代償が大きすぎるから。
もしビアンカのものでないと判断したのに、本当にビアンカのものだったら考えたくないことが起こるだろうから。
「彼はきっと、そのレースのハンカチがあった場所に行くだろう。それで君はあらかじめ罠を張っておいて、彼を殺すんだ。分かった?」
「犬のように危険な匂いを嗅ぐやつが果たして素直に動くのでしょうか・・・?部下を送って確認するのでは・・・」
「直接動く。彼は両目で確認しなければ耐えられないだろう。自分の妻のことだから」
ジャコブの青い瞳がひんやりと輝く。
やっぱり罠でしたね。
しかし、ウィグ子爵もあまり有能ではない様子。
本当にザカリーを殺せるか疑問が残りますね。
ジャコブも本気でウィグ子爵がザカリーを殺せると思っているのでしょうか?





