こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は166話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

166話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 綱渡りのような贅沢
現実とは思えない朦朧とした状況の中で、ビアンカの頭が忙しく回った。
領地に戻って万聖節を準備する前、ヴァンサンと領地の防衛について話した言葉もガスパルが読んだ言葉と大同小異だ。
容易に陥落しない城、豊かな食糧備蓄。
冬だから伝染病の危険もあり、火による火災も大変だ。
自分はただザカリーが帰ってくるまで持ち堪えるだけ・・・。
大きく深呼吸したビアンカの目が冷たく輝く。
(このすべては未来、いや、夢でも見られなかったことだ。ジャコブとの悪縁も。それなら別の意味で、私は未来を変えたんじゃないのかな?)
ジャコブがアルノー領地を侵略したのは、言い換えればザカリーを殺せないために選択した次善策かもしれない。
(ひょっとしたらザカリーの死を避けられるかもしれない)
そう考えるやいなや、ビアンカの頭の中に「ひょっとしたら」という考えが浮かんだ。
(そういえば私は聖人だけど、死なないという言葉はなかった。神の意思を達成させる前にも、神の意思を成功させても、失敗させても・・・)
聖人たちどんな存在なのかについては答えを聞いて知っていたが、彼らの最後がどうなったのかは知らない。
死の恐怖がビアンカを一瞬侵食する。
冬の寒さとは違う、骨から染み込むゾッとするような不愉快な気分。
(いや、即断しないで、ビアンカ。まずは目の前に迫ったことから対処するのよ・・・、慎重に・・・、そうしてこそ生きられる。私はもう死にたくない。ザカリーと一緒に、彼のそばで末永く暮らしたい・・・)
ビアンカは自分の頬を叩く。
恐怖は勝利を呼ぶというが、恐怖は死を招く。
騒音の中で、ビアンカは城壁越しにある死を、彼女の不幸を睨んだ。
(私は既に何度も、神が見せてくれた未来とは違うことを経験し、うまく乗り越えてきた。それなら今回も同じよ)
これからは心が揺れる時間さえ贅沢だということを本能的に悟る。
彼女が今までやってきたのとは比べ物にならない、取り返しのつかない一本の綱渡りのような贅沢。
ジャコブは静かに遠くに見えるアルノー城を見つめた。
城にいるビアンカが自分を見てどんな反応を見せるか考えるだけでも胸の片隅が熱くなる。
戦争を期待するのはジャコブだけだ。
ジャコブが貴族を脅迫するように集めてきた5千の兵士たちは、これからの戦争に唾を飲み込んで緊張している。
本来、攻城戦は永く持ち堪える者が勝者だと言っても過言ではない。
そのため、結局体力や普及品が先に落ちる側の敗北だ。
しかし、ただそれだけだったら、兵士の士気はここまで低くない。
彼らには与えられた難題があった。
まさに、いつ回軍するか分からないアルノー伯爵の軍隊により、時間制限が!
アルノー伯爵がアラゴンを完全に占領して戻ってくると、彼らは後方を露出することに違いない。
英雄戦争のアルノー伯爵が彼らを甘く見るはずがない。
そのため、彼らは伯爵が戻ってくる前にアルノー城を陥落しなければならなかった。
あの高くて堅い城壁を越えるためにはどうすればいいか?
圧倒的な戦力差にもかかわらず、先頭に立つ彼らには必然的に死が予定されていた。
兵士たちの間には不安な緊張感が漂っている。
しかも、攻城戦を準備した期間が短すぎた。
城を攻撃するためには、少なくとも3ヶ月は準備しなければならない。
それほど攻城戦は負担の大きい戦闘なのだ。
それに比べて彼らは一週間余りで準備しただけ。
その上、各貴族が互いに身を委ねると、10倍の戦力差にもかかわらず士気が悲惨だった。
それさえも周辺の領地がザカリーを支援したおかげで、攻城戦に介入できないのが幸いだ。
アルノー伯爵夫人の実家であるブランシュフォール家も幼いアルベール王世子の護衛を引き受けただけに、彼らは簡単に動くことができないはず。
アルベールが一人で残る場合に備えて暗殺者も配置している。
彼が死ねばジャコブは残った唯一の王族に。
そうなれば戦争でたとえ負けてもジャコブにとっては良い商売だったが・・・。
ブランシュフォール伯爵は真面目な男だ。
彼らは家の名誉のために娘を、そして妹を捨てるしかないだろう。
自信満々だったジャコブは、一人残されたビアンカを胸に抱くことを思い出し、唇を捻った。
その日は、そんなに長く待たなくてもいいだろう。
聖人の最後がどうなったのかは気になりますね・・・。
ジャコブ側の兵士の士気も低いですし、攻城戦は持ち堪えられるのでは?





