こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は164話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

164話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 領地への侵略
領地が侵略されたという話を聞くやいなや、ビアンカは机の前に座った。
羊皮紙を急いで配置し、インクとペンを取り出す。
彼女の推測通り、今領地を侵略したのがジャコブなら・・・。
ビアンカは手紙を書き下ろした。
瞬く間に書信を完成させたビアンカは最後に署名をし、レースを同封する。
しっかりと密封した手紙が準備されるやいなや、イボンヌが伝令を連れてきた。
「この手紙を、オデリー王女に」
以前、大司教に書信を伝えた伝令だ。
ビアンカが送る知らせが並大抵ではないことに気づいた彼は、すぐに決然として席を立つ。
部屋に残ったのはビアンカとイボンヌ、二人きりだけ。
イボンヌは足をバタバタさせながらビアンカを不安そうに眺めていた。
ザカリーに連絡するよりもオデリーに先に連絡した彼女の内心が到底読めなかったのだ。
ビアンカがオデリーに書いた手紙には、ジャコブの侵略について書かれていた。
もしかしたら、遠くの平野からアルノー城に向かって進撃する先鋒にいるのはジャコブではないかもしれない。
しかし、今回のことと彼が無関係であることはないはず。
結局、アルノーに攻め込んできた彼らの背後には彼がいることは明らかだった。
それならジャコブのいない首都でオデリーがやらなければならないことがある。
ビアンカが知っている彼女なら誰よりも賢明に対処してくれるだろう・・・。
ビアンカは苦笑いした。
ザカリーに戦争でジャコブに会ったら彼を殺すように言ったが、ジャコブと向き合うのは自分が先になりそうだ。
戦争だなんて、まだ信じられなかった。
非常に不慣れだ。
夢でも彼女は戦争とは程遠い人生だった。
戦場でも自分にできること・・・、そんなことがあるのだろうか?
私はただ・・・、この部屋の中にいることが最善なのではないだろうか?
しばらくの間、ビアンカの頭の中に否定的な考えが浮かんだ。
突然押し寄せてきた耐え難い現実は、彼女を無気力にしていく。
しかし、このまま立ち止まるわけにはいかない。
自分が立っているここは、もう安全なアルノー城ではない・・・。
じっとしているだけでも危険な、沈没する船の上に他ならなかった。
城が陥落した後になって、ようやく地面を叩いて後悔するの?
そうしたくはなかった。
自分にできることが全くないわけではないはず。
神が私を聖人にしたのは、ただザカリーを生かして自分を殺すためだけではないからだ。
それだけではない。
彼女はザカリーの妻だった。
領地を治める領主の妻であり、ザカリーのいない今、自分が彼に変わるべきだった。
ビアンカの目が覚め、彼女の薄緑色の瞳に焦点が当てられた。
彼女は力を入れて椅子の取っ手を掴んで席から飛び起きる。
「とりあえず、私の目で見なければならないわ」
「奥様!」
イボンヌが慌てて止めようとしたが、すでに遅い。
彼女ができることは、辛うじてビアンカの肩にコートを乗せてあげることだけだった。
ビアンカが城壁に登ると、雪が混じった冷たい冬風が彼女の顔を激しく襲う。
肌が凍りつきそうな寒さにもかかわらず、精神は依然として朦朧としていた。
「奥様、気をつけてください!」
危なっかしい彼女の姿にイボンヌが悲鳴を上げる。
しかし、ビアンカの耳には聞こえなかった。
白い雪は世界のすべてを飲み込んだ。
音も、視野も。
純白の世界だけがビアンカを迎える。
彼女は目を細め、より遠くの場所を見ようとした。
視界の向こう、地平線の近くに何か霧のようなものが揺れた。
集中して見ると、ビアンカはそれが旗を持ち上げた軍隊だということに気づく。
城壁で防衛の準備をしていたガスパルが彼女を見つけ、急いで近づいてきた。
普段はビアンカの護衛だが、ザカリーが城を離れた後、城の防衛を任されることになったのだ。
あの時は正直、訳が分からなかった。
ザカリーがアルノー領地を下賜されてから数十年間、アルノー城が侵略されたことは一度もなかったためだ。
しかし、よりによって今こんなことが起こるとは。
幸いなことに、領地には最小限防衛できるだけの軍事は残っていた。
それで果たしてどれだけ耐えられるのか、ガスパルは歯を食いしばる。
命が尽きることがあっても、奥様を守るという伯爵様との約束だけは守らなければならなかった。
向こうをぼんやりと見守るビアンカは茫然自失に見えた。
当然だ。
戦争経験がある彼も突然の侵略に当惑したが、城外の風雨と関連のない人生を生きてきたビアンカはさらに堪えるだろう。
オデリーに送った書信の内容が気になります。
防衛に長けたガスパルがいますが、果たしてどれだけ耐えられるのでしょうか?





