こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は157話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

157話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 二人の男の同盟
兵舎を照らしていた蝋燭が揺れ、ザカリーの影をテントに落とした。
その時、兵舎の入り口を隠していた布が開く。
ザカリーに許可も求めもせずに、無礼に入ってくる相手が誰かと見たら、ロベルだった。
ソヴールならともかく、いつも礼儀正しいロベルらしくない態度だ。
兵舎に押し寄せたロベルは当惑した様子で叫ぶ。
「伯爵様、セブランから支援軍が来ました!」
「支援軍が・・・?」
支援軍が来るとは思いもよらなかったザカリーが席から飛び起きた。
このような状況で一体誰が・・・?
むしろジャコブ側が彼らに密偵を植え付けるためというのが妥当だ。
大事な瞬間にザカリーの背中に短剣を刺すように仕向けた・・・。
「一体誰が?」
「それが・・・」
「支援軍を探していると聞いて来ました」
ロベルが答える前にテントが再び開く。
そこにいるのはザカリーが考えたことのない予期せぬ相手。
「ダボビル伯爵」
実際、ザカリーとダボビル伯爵はそれほど親密な関係ではなかった。
同じ第一王子派としてお互いの存在は知ってはいたが、ただそれだけ。
正直、ザカリーが知っているダボビル伯爵は義理よりは利益によって動く男だ。
第二王子派に移ることはなくても必死に中立を維持すると思っていたのに。
それなのに、ザカリーを支援してくるなんて。
これは彼が第二王子派の肩を持つつもりはないという意味だった。
おそらくアルベール王世子から何か可能性を見たのだろう。
そう考える方が前後が合う。
ザカリーは複雑な本音をしばらくやめて、自分のために遠くまで訪ねてきたダボビル伯爵を歓待した。
「あなたが来てくれてとても嬉しいよ」
「英雄の歓待を受けて私も光栄です」
ダボビル伯爵、マルソーも微笑んだ。
彼がザカリーを支援したのは、絡み合った多くの利益関係のため。
その中でビアンカが彼の愛らしい妻、カトリーヌの唯一の友人であることも影響がなくはない。
もちろん、ただそれだけだったら、直接軍を駆り立てて出場する代わりに適当な支援軍を送ることで義理と名分を尽くしただろう。
マルソーがあえて苦労して、自らザカリーの支援軍に合流した理由。
それは彼が最近首都で有名なベールに包まれた聖人の正体を知っているためだった。
聖人の正体がビアンカであることを初めて知ったとき、なんて驚いたことだろう!
ビアンカという女性に対する私見はさておき、彼女と聖人を結びつけるのは容易ではなかった。
彼女の正体を知ったマルソーでさえそうなのだから、今まで誰もビアンカが聖人だとは思わなかったのも当然だ。
王さえ知らない聖人の存在。
ビアンカが聖人だということをマルソーが知ったのは決して偶然ではない。
だからといって聖人の裏調査をしたわけではなく、ビアンカの裏調査をしたわけでもない。
ただマルソーには少しの人脈があっただけ。
最近、フランシス大司教の勢いは尋常ではなかった。
セブランに聖人が現れたことを明らかにし、その聖人の築城までしたのだから、彼が枢機卿になるのは時間の問題であり、ある意味法王にまでなれるのではないかという声が聞こえてきた瞬間。
枢機卿がその様子をただ見守るはずがなかった。
彼は少しでも聖人に対して主導権を握ろうとしており、そのために息子のマルソーに連絡を入れたのだ。
聖人の正体がビアンカだとし、彼女に役立つことなら何でもして目印をつけろという要旨の内容だった。
マルソーがビアンカに借りを作ったり、彼女の夫と親しくなれば、フランシスが枢機卿になっても法王になることを牽制できる。
枢機卿はマルソーを信じて任せたことだったが、彼をあまり好きではないマルソーの立場からは笑いが出るだけ。
しかし、聖人と一線を画しておくことは重要だった。
枢機卿の私生児としてではなく、ダボビル家の婿養子として。
マルソーはダボビル伯爵家に多額の借金をした。
彼が枢機卿のもとから抜け出すきっかけとなり、何よりも美しい彼女の、妻の家門ではないか。
マルソーはダボビル伯爵家を豊かにする義務と責任を負っていた。
それがあえてマルソーがザカリーを助けに参戦した理由。
ザカリーとマルソーはお互いの手をぎゅっと握る。
妻のためなら何でもする、二人の男の同盟だ。
ここでダボビル伯爵が参戦してくれるとは。
聖騎士団の到着はまだのようです。
それでもアラゴンに対する戦力は増えました。
この状況を突破することはできるのでしょうか?





