こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は155話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

155話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 大司教の手紙
「ラホズ・・・、大司教のことですか?」
伝令はビアンカが渡す手紙を受け取り、疑問に思った。
受信者が大司教ということも予想できなかったことではあったが、それはともかく大司教に書信を伝えられるかどうかが疑問なのだ。
教団の大司教は、私的に手紙をやり取りできるほど軽い相手ではない。
ビアンカではなく、彼女の夫であるザカリーや父親であるギュスターブでも同様だった。
伝令が分かったとハッキリ答えないまま曖昧に言葉を濁す。
しかし、ビアンカは気にせず机の横に出しておいた箱を指差した。
「ええ、ラホズの大聖堂に行き、アルノー伯爵夫人が送ったと言ってこれを見せればいいわ」
ビアンカが渡した箱にはニコラの蝋燭が証として入っている。
あえてここまでしなくてもフランシスが自らビアンカから来た連絡を直通で受けるだろうが、それでも万が一のことだった。
アルノー家の印章とニコラの蝋燭。
これだけでも十分に彼女の身分を証明できるだろう。
「どれくらいかかるかしら?」
「答えを聞かなければならないことまでですか?」
「とりあえず手紙を早く送ることが重要よ」
「普通馬に乗れば3日ですが、昼夜を走ってでも明後日にはセブランに到着できるようにします」
物事がどのように進んでいるか分からないが、状況が尋常でないことだけは明らかだった。
そして伝令がしなければならないことは状況を把握することではなく、正確かつ迅速に書信を送ること。
覚悟を固めた伝令は、ビアンカから受け取った蝋燭と手紙をきちんとまとめ、すぐに彼女の部屋を飛び出す。
その時になってようやくビアンカは一息つくことができた。
所管の内容は、ザカリーが出場したので、聖騎士団への出征をお願いするという要旨だ。
ザカリーの死を必ず防がなければならないという話を一つ一つ丁寧に書いて。
首都まで早くても二日だというが、首都から法王庁まで連絡を入れるのにかかる時間もある。
それでもザカリーが今日出発したのだから、そんなに遅くないうちに連絡が届くだろう。
ビアンカは大きくため息をつき、椅子の背もたれにもたれかかった。
ザカリーの実力、そして生きて帰るという彼の誓いを信じている。
しかし、だからといってあえて使える札を使わない理由はなかった。
安全には安全を。
ビアンカとしては、重ねて慎重を期す方がもっと気楽だった。
フランシスに手紙を送った後、ビアンカにできることはない。
彼女は焦れながら伝令から答えが返ってくるのを待った。
そして5日後、伝令がフランシスの回答を受けて帰ってきた。
「直接フランシス大司教から返事を貰った」と言った彼は、まだ信じられないようだった。
平民である彼が大司教に直接会ったのは家門の栄光だったので、5日間まともに眠ることができなかったのに顔には満ち溢れた感激でいっぱいだ。
ビアンカは大司教の手紙を慌てて開ける。
彼女の震える瞳孔が手紙の内容に素早く目を通したが、緊張しすぎて文章が頭の中に簡単に入ってこない。
ビアンカは手紙の内容を口の中で呟きながら読んだ。
何文にもなる聖人に対する称賛を過ぎてから、ビアンカは自分が望んだ文章を発見することができた。
<私たち教団は正真正銘で聖人様の命に従います>
ああ!
ビアンカはその時になってようやく、低いため息とともに両手を握り締めて目を閉じる。
彼女が望む通りになると思いながらも、内心もしかしたらという思いで焦った瞬間だった。
フランシスの確答を受けてようやく安堵できたビアンカの唇に微弱な笑みが浮かぶ。
完全に安堵するには依然として不安が潜んでいる。
それでも彼女が見てきた未来と異なる点が一つ一つ生じるたびに、ビアンカはやり遂げたという達成感に涙が溢れた。
「これから、このままずっと・・・」
打ち上げた矢は太陽を貫くかのように空に向かって高く舞い上がる。
しかし、いつかは落ちてしまうものだ。
帰ってきた矢が何を貫くかは神だけが知っている。
ビアンカは矢が彼女の首やザカリーの命ではなく、ジャコブの命を突き破ることを望んだ。
矢はすでに手元を離れ、未来が近づいていた。
彼女が変えなければならない、未来が。
フランシスは約束通りビアンカを支持してくれたのですね。
聖騎士団が加入すればアラゴンの軍勢にも優位になるはず。
あとはザカリーの暗殺を防げばいいだけですね!





