こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は154話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

154話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 同床異夢
速度が速くなり、ザカリーの厚くて硬い腕にビアンカの綺麗に整えられた爪が食い込んだ。
ビアンカは絶頂の余韻に身を震わせながら震えたが、ザカリーの大きな手が彼女を身動きできないように押さえつける。
そして間もなく彼女の内側に入ってくる異質な感覚が。
まだ信じられなかった彼女の目に涙が滲む。
これで妊娠が確定するわけではないが、それでも彼女はこの一度をどれほど渇望していただろうか?
大柄なザカリーがビアンカに目を合わせるためには、力いっぱい体を丸くしなければならない。
ビアンカの体を全部ひっくり返して隠すように。
ザカリーはビアンカの額に自分の額をこすりつけ、耳に少し掠れた声で囁いた。
「ビアンカ、あなたはもう私が死んでもブランシュフォール家には戻れない」
ザカリーの公開した声の下には、なんとなく満足感さえ漂っている。
あれほど心配していたのに、いざ実行してしまうとこれほど満足感を感じてしまうなんて。
「どうか死ぬとは言わないでください」
ビアンカの不満げな声にザカリーはニッコリ笑う。
彼は夜空が草の葉に舞い落ちるように柔らかな視線でビアンカを眺めた。
いつ飛んで行くか心配しなくてもいい、確固たる自分の妻。
彼の愛。
少し前までは嬉しくて暴れるように彼の欲望を吐き出したが、彼の下半身は程度を知らずに再び身を立てる。
ザカリーは優しくビアンカの頬に唇を押し付けながら囁いた。
「ビアンカ、あなたの欲に合うためには夜明けが短い・・・。勤勉に動かなければならないね」
「あなた、戦争の途中で馬から落ちるんじゃないですか?」
「私をなんだと思っている。戦争経歴15年なら馬の上でも寝ることができるよ」
ザカリーの冗談にビアンカがそっと微笑む。
二度目の情事はもう少し余裕を持って始まったが、結局終わりが焦ったのは同じだった。
そのように夫婦はベッドの上で新星が浮かぶまで何度も絡まる。
夜明け鶏が鳴くとき、一人はずっとベッドに残り、もう一人は服を着替えて急いで戦場に向かう馬の上に身を投げた。
夫婦は別れたが、他の考えで誤解することはなかった。
同床異夢の終わり。
ビアンカは重いまつ毛を擦りながら目を覚ます。
彼女の隣の席はがらんとしていた。
自分を強く抱いてきたザカリーの温もりが嘘のように、冬風に流されて消えていく。
ビアンカはザカリーの手を、彼の熱気を少しでも重ねようとするかのように肩を抱きしめた。
昨日ザカリーと交わした会話を噛み締める。
最初は誤解を解くのに奮闘し、その後は妊娠のためという名目で慌ただしく彼と体を混ぜるのに忙しかった。
明け方まで彼と情事に没頭した結果、ビアンカはザカリーに彼女が見てきた未来についてまだ明らかにできなかった。
それでも辛うじてジャコブが全ての元凶だから気をつけるように頼んだのが幸いだろうか。
考えてみれば、すでにあまりにも多くのことが変わったので、くだらないことまで言わない方が頭を乱さない可能性もある。
ジャコブ、そして戦争中の暗殺の脅威。
その二つだけはしっかり周知させておいたのだから、核心だけは伝えることができただろう。
あとはザカリーを信じるだけだ。
自分にできることは何もないという無力さは何度経験しても慣れない苦痛に他ならなかった。
しかし、今回は違う。
ビアンカは席から飛び起き、ベッドサイドの毛皮を引き寄せ、体にかけて急いでイボンヌに繋がる鐘を鳴らす。
イボンヌは待機でもしていたかのようにビアンカの部屋に入る。
「奥様、お風呂の用意でしょうか?」
「それより先に服を」
「はい」
イボンヌはそれ以上何も聞かずに服を持ってきた。
ビアンカは相次いで命令する。
「書信を書く準びを、そして伝令を」
「はい。すぐに準備します」
明け方に突拍子もない命令だが、イボンヌは一寸の迷いもなくビアンカが下した命を遂行した。
伯爵がもたらした戦争の知らせ、そして重く舞い降りたビアンカの雰囲気。
ビアンカは急ぐようなことは言わなかったが、イボンヌは本能的に反論したり躊躇う時間がないことに気づく。
イボンヌは素早くビアンカが手紙を書くことができる準備を終わらせて伝令を呼びに向かう。
イボンヌが席を外している間、ビアンカはペンをインクに濡らした。
ペン先がインクから漏れて羊皮紙に染み込む。
簡潔ながらも古風な筆跡は滞りなく続いた。
羊皮紙の末に署名まで終えたビアンカが書信を密封して家門の印章を押そうとした瞬間、イボンヌが伝令と共に現れる。
明け方だったが、ザカリーの出場によって起きていたらしく、伝令はハキハキした表情をしていた。
「奥様、伝令を呼んできました」
「これをラホズ大司教に渡しなさい」
ついにビアンカが大司教に連絡を!
書信の内容は?
これで聖人がビアンカという知らせが首都にも広まるのでしょうか?





