こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は153話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

153話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- アルノー家の人間
「ビアンカ、あなたは私に会うといつも泣いていた」
「あの時は怖くて泣いたし、さっきは悔しくて泣いたし、今は・・・」
ビアンカが手の甲で目元を拭う。
涙が乾かないうちにニッコリと笑いが漏れた。
「好きすぎても泣いちゃいますね、ザカリー」
ビアンカの瞼の上に、ザカリーの唇が舞い降りる。
彼の唇はビアンカの頬を伝って降りてきた。
生クリームを舐めて食べるように柔らかい口づけで。
ザカリーの唇が彼女の首筋に触れ、ビアンカは気だるいため息をつく。
ビアンカはゆっくりと瞬きをした。
感情的には精一杯高揚しているが、むしろ頭はさっきより落ち着いている。
ザカリーの手が自然にビアンカの内側を切り抜けた。
彼女の体に自然に力が入り、腰が震える。
ビアンカの唇に乗ってため息が流れた。
ザカリーが腰を引いた瞬間、ビアンカが焦点がぼやけた瞳で彼を凝視しながら尋ねる。
「戦争に出るんですよね?」
「・・・」
その瞬間、ザカリーの体が硬直する。
直前に立ち止まったまま、何もしていないのを見ると、彼がどれほど彼女の質問に動揺しているかが感じられた。
実際、ザカリーは簡単に答えられなかった。
ビアンカの告白のため、決定を覆すのではないかという誘惑に陥ったからではない。
むしろビアンカのためにも戦争に出ることを止めるわけにはいかなくなった。
今までは彼女に相応しい相手になるためのプライドという理由が大きかったが、今は彼女と自分が描く未来のためにセブランを脅かすアラゴンを完全に排除しなければならなかった。
彼としてはどちらにしても結果は同じ。
それでもザカリーが躊躇うのは、自分が再び首を横に振ることでビアンカがどれほど失意に陥るだろうかという考えのためだった。
彼は今この雰囲気を台無しにしたくなかったのだ。
ビアンカは、そんなザカリーの頭の中を覗き込んだ。
彼女もザカリーが戦争に出ないと言わないことは理解している。
「それなら、あなたが死なないという確信を私に与えてください」
「どうやって?」
「今日、避妊しないで・・・」
ビアンカはザカリーの固い腕にそっと触れる。
その感触には切迫感が滲み出ていた。
これがビアンカが投げられる最後の投擲。
ザカリーの返事を待っている彼女の本音は焦燥感に燃えていた。
「・・・」
「私をこれ以上不安にさせないでください」
ビアンカは藁をも掴む気持ちでしがみつく。
彼女の切実な哀願にザカリーの目が揺れた。
彼はさっきほど断固として振り切ることができなかった。
いくら頑固で鋼鉄のような彼も人なのだから、愛するビアンカの頼みを二度も相次いで断るのが気にならないはずがない。
しかも状況も状況だ。
昔、ある王は枕元の送辞で国を売ったという故事もあった。
もしビアンカが国を欲しがっていたら、ザカリーはすぐにでも即答していただろう。
もし何時間か前だったら、このような再考の余地さえなかったはず。
しかし、ザカリーは彼に囁くビアンカの告白を聞いてしまった・・・。
それがザカリーの葛藤に歯止めをかけている。
長い間悩んだ末、ザカリーは決心した目でビアンカを見つめた。
「夜明けまでは長いよ」
突然、ビアンカの腰がスッと引き下がる。
彼女は慌てて目を丸くした。
ザカリーの意味深長な言葉の意味を把握しようとしたが、容易ではない。
まさか・・・、違う。
訳もなく期待するな・・・。
だけど・・・。
ビアンカが混乱している間、ザカリーは躊躇うことなく行動した。
躊躇いを振り払い、彼はビアンカに向かって深く身を埋める。
「あ・・・!」
「あなたの不安を全て終わらせることはできないでしょうが、あなたの心を慰めることはできるでしょう」
ザカリーが動くと、ビアンカはその動きに合わせて揺れる。
彼がしっかり固定していなかったら、か弱いビアンカの体はあちこちに揺れていただろう。
短い時間だったが、その間に彼らの肌には悦楽の汗が滲み出ていた。
ザカリーは短い息を吐きながらビアンカに意地悪に尋ねる。
「何度も中に出せば、あなたは満足するのでしょうか?ねえ、ビアンカ?3回?4回?それでも足りない?」
「できるだけ、んんっ・・・!」
「あなたは欲張りだね」
ザカリーの唇が丸く弧状を描く。
言葉では好奇心旺盛に出来るだけやってほしいとせがんだが、早くも体を震わせる兆しにビアンカは緊張した。
体力のない彼女は1、2回するとくたくたになって気絶してしまう。
しかし、今日はそうは行かない。
ビアンカは気を引き締めようと必死に努力した。
そんな彼女の耳にザカリーの声が遠くから聞こえるように響く。
「私は今まで、あなたのためにはいつでもあなたを手放す方法を探していました。ですが、これからは私も自分の欲を出します、ビアンカ。私はあなたを帰すつもりはない」
「あ・・・!」
「あなたは、永遠にアルノーの人になるんだ・・・!」
ついにザカリーの考えが変化しました!
この変化がこれからの未来にどんな変化を及ぼすのでしょうか?





