こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は150話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

150話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 自分の存在価値
「アラゴンを相手にするためには彼らをよく知っている人が必要で、それは私です。私しかいません。分かりましたか?」
「分かりません。私は何も分かりません。だから・・・」
ビアンカは耳を塞いで首を振った。
ザカリーの言葉はもっとも理性的だ。
だから悔しかった。
自分の主張が駄々をこねるように思えたから。
「私は騎士です、ビアンカ。この剣で名前を知らせたし、剣のおかげで出世したし、あなたと結婚することになったのだから・・・」
ザカリーは自嘲的に呟く。
ザカリー・ド・アルノーから戦争と死を除けば何が残るだろうか?
ザカリーの最後の自尊心であり、彼がビアンカに少しでも似合う相手になるための唯一のことだった。
彼は戦争を通じて自分の価値を証明していた。
自分が戦争英雄でなかったら、果たしてビアンカの結婚相手として言及されるに値する相手だっただろうか?
率直に言って、彼の内心では聖騎士団の登場がそれほど嬉しくない気持ちもある。
聖騎士団が凄い人たちだということは知っていた。
そのため、さらに不安だったのだ。
彼らに戦争を任せておけば、自分の存在価値が失われるのではないかと・・・。
そのため、ビアンカが聖人だとしても変わることはない。
むしろそんなに高貴で選ばれた彼女に符合しないのではないかという負債感がさらに大きくなっていった。
彼女はザカリーの死を予言したが、戦場には常に死が潜んでいるものだ。
ビアンカの前で彼はいつも戦場で死なないと大声を出したりもした。
しかし、彼はただ一度も生きて帰ってくることを確信して戦場に出たことはない。
だから、自分が死を控えて彼女の後ろに隠れてしまうことができるはずがなかった。
彼女の懇願が今すぐにでも聞いてあげたいほど気の毒に思えても。
「だから、私は剣を捨てることができません。私を必要とする戦争があれば、当然出ることが私の義務です」
決然としたザカリーの表情に、ビアンカは虚しい気持ちになった。
聖人の自分に違うように接するつもりなのかと尋ねたが、ビアンカが聖人であるか否かがザカリー、彼にそれほど重要ではないということは知っていた。
ザカリーは相手の身分によって行動を変える男ではないから。
彼の固い拒絶はビアンカの息を詰まらせながらも、なんとなく安堵させた。
その皮肉にビアンカは自嘲する。
彼女もザカリーを戦争から引き出すことは不可能だと分かっていた。
死だけでは彼を防ぐ名分にはならない。
そのため、戦争以外の変数を取り除こうと躍起になったのだ。
戦争は常に死を伴うもの。
彼女の夫は死をお金に変えてくる男だった。
そんな男に今になって死を恐れろという言うのは、どれほど無駄な叫びだろうか?
しかし、知っているからといって何もしないわけにはいかない。
だから彼の心を変えようと努力してきた。
内心信じるところもあった。
自分がザカリーの未来を変えられる唯一の人だから選ばれたというフランシスの言葉があったではないか。
それでザカリーが自分の申し出を断ったことを知りながらも、もしかしたらという期待を抱いた。
しかし、やはりだ。
(私が神に選ばれたのは正しいの?そうでなければ、フランシス大司教が私に嘘をついたのではないだろうか?なぜ私が望む未来のままに中々流れないの?一体どうして?)
あらゆる試みが無力に散らばると、無気力がビアンカを侵食していく。
彼女はこのままではいけないと自分を励ましたが、その間をこじ開けて疑問が湧き起こった。
(ここで離さずにずっと掴んでいて何の意味があるの?彼と私は相変わらず同じテーマをぐるぐる回っているだけ)
ビアンカが酷く動揺している間、ザカリーは話を続ける。
「それでもあなたの助言を深く聞きます。暗殺に対して徹底的に防備し、いつもより周りを見回す。ですからあまり心配しないでください。正直、あなたが私のことをこんなに思ってくれるだけでも嬉しくて仕方がないのですから」
最後まで意地を張らなかったことに対する申し訳なさからか、彼の声はとても優しかった。
しかし、話しているうちに、彼の表情がおかしくなっていく。
まるで話しながら、何かに気づいたことがあるかのように・・・。
彼は何か言いたいことが残ってるかのように唇をピシャリと叩いた。
なかなか言い出せない言葉らしく、没頭する彼の眉間がしかめっ面に。
「私の・・・、恥ずかしくて傲慢な錯覚かもしれないが。でも、もしかして・・・」
ザカリーはどもりながら話を切り出した。
彼が何を言おうとしているのか見当もつかなかったビアンカは、正気に戻ろうと努力し、彼の唇に集中する。
しばらく躊躇っていたザカリーの瞳が決心したように輝く。
息を大きく吸った彼は、ビアンカをまっすぐ見つめながら尋ねた。
「ビアンカ、私を愛していますか?少しは愛していますか?」
ザカリーがようやく聞いてくれました!
鈍い彼もさすがに気づいたようです。
ビアンカの答えで未来が変わる可能性はあるのでしょうか?





