こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は１４７話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー：主人公
ザカリー・ド・アルノー：ビアンカの夫。
イボンヌ：ビアンカの専属使用人。
ソヴール：ザカリーの側近。
ロベル：ザカリーの側近。
ガスパル：ザカリーの側近
１４７話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 噂のセブランの聖人
しかし、ビアンカはそんなザカリーの努力を分かってくれないようだ。
彼女はまだ沸き立つ火が乾いた野原を飲み込むように燃え上がっていた。
ビアンカの勢いは簡単に止まらない。
「あなたの代わりになる人を送ればいいじゃないですか！」
「どうやって？」
「聖騎士団です！」
大声で叫ぶビアンカの顔には自信満々な確信が満ちていた。
薄緑色の瞳は、これでも戦争に出るのかというように挑発的に輝いている。
「彼らなら、あなたがわざわざ行かなくてもアラゴンを相手にできるでしょう。そうですよね？」
「いくらセブランに聖人が現れたとはいえ、この程度のことで聖騎士団が動くわけがない。その聖人がただセブラン出身であるだけで、彼の意図がどうなのかは定かではないのですよ？聖騎士団の参戦は不透明です」
ザカリーは堂々としたビアンカの姿を見て微かな笑みを浮かべた。
普段は１７とは信じられないほど自分より大人っぽくて賢い姿を見せながらも、時々このようにとんでもない話を切り出したりする。
聖騎士団とは、実に突拍子もない考えだ。
ザカリーはビアンカが自分の反論に失望したり、当惑して怒ると思った。
しかし、ビアンカは顔に笑み一つもなく静かなまま。
まるでザカリーの反論が意味のないように、彼女は淡々と話した。
「私が動きます」
「え？」
「その聖人が、まさに私ですから」
沈黙が沈んだ。
一瞬息が止まったようだった。
目の前にいるビアンカが、まるで自分が知っているビアンカではないような、奇妙な異質感・・・。
彼女はこの上なく真剣だったが、その言葉の内容はまるで冗談のようだった。
ザカリーは眉一つ動かさず、信じられないようにビアンカを眺める。
ビアンカもザカリーをじっと見つめていた。
彼女のまっすぐな視線からは、これら全てが冗談でも嘘でもないことが感じられる。
ビアンカは一言一句ハッキリと告げる。
「噂のセブランの聖人は私です、ザカリー」
「そんなまさか」
ザカリーは呻き声を上げて嘆いた。
彼は首を横に振りながら突然天井に視線を向けたり、窓の外を見たりする。
そのようにしばらく振る舞っていた彼は、再びビアンカを眺めながら尋ねた。
「本当にあなたが？」
呆れたザカリーの質問に、ビアンカは淡々と視線を戻すことで答えの代わりにする。
これまでの興奮が嘘のように消えた大人のような毅然とした態度は、彼女の言葉に妙な信憑性を加えた。
ビアンカは嘘をつく人ではない。
ザカリーは彼女の言葉を信じた。
だからといって何でもないわけがない。
分からない虚しさに、ザカリーは椅子の背もたれに深く身を埋めた。
「あの時・・・、大司教に会ってきたのはその為だったのですか？」
「その通りです」
「あなたが聖人だという事実は一体いつから知っていたの？」
「１年前からですね」
ザカリーは口をギュッと閉じる。
彼が戦争から帰ってくるやいなや後継者を持とうと突然訪ねてきたビアンカの姿が浮かんだ。
急に変わった彼女の姿に当時の彼は訳が分からなかったが・・・。
「どうして・・・、どうして私に隠していたのですか？どうして私に・・・」
「教えたくなかったんです」
ビアンカは断固としていた。
首を横に振る彼女の顔は、痛みと水深に満ちている。
ザカリーの顔が歪んだ。
そこまで隠さなければならない理由があるというのか？
一体なぜ？
理解できなかったザカリーはやっと唇を離した。
静かな声は霞んでいる。
「聖人は・・・、光栄なことだ。あなたが聖人だということを知っていたら・・・」
「あなたは大人の私に違う扱いをするつもりでしたか？」
「それは違う！」
大声で叫ぶザカリーの声が部屋を大きく鳴らした。
彼の目が悔しさで揺れる。
ザカリーにとって聖人という位置よりもビアンカの存在自体が重かった。
そもそも彼は宗教に忠実な男でもない。
世俗的で、世界を抱く大義より家族という垣根を守る忠義に執着する器が小さい男でもあった。
「ビアンカ、私はいつもあなたに私があげられる全ての真心を尽くします。でも・・・、それでも・・・」
ビアンカが自分に聖人であることを隠したこと。
それはあくまでも彼女の信頼を得られなかった自分の過ちだ。
ザカリーは宗教の知識にそれほど優れていない。
彼は聖人が神に選ばれた、神の意志を代弁する者であることしか知らなかった。
ビアンカが一体どんな理由で神に選ばれたのか、一体彼女がどんな啓示を受けたのか、彼女が相談してきたとしても答えられることは何もなかっただろう。
もしかしたら、そのような自分の無知のために、ビアンカは自分が聖人であることを言わなかったのではないのだろうか？
宗教についてあまり興味もなく、知っていることも少ない信実のない夫。
そんな自分を見つめながら、聖人に選ばれたビアンカは果たしてどんな気持ちだったのだろうか？
しかも１年前の彼らは今とは違って距離がある方だった。
秘密を打ち明けるにはそれほど親密ではないことに同意できる。
ついにビアンカが告白しました！
自分の夫が死ぬ未来を告げるのは無理ですよね・・・。
この告白がきっかけでザカリーの気持ちに変化はあるのでしょうか？
