こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は144話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

144話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 首都の知らせ
首都に行く準備を終えてビアンカを訪ねてきたのか、内城を抜け出したザカリーが彼の馬に乗った。
馬に乗り込んだザカリーはビアンカの部屋を見上げる。
窓に寄りかかっていたビアンカとザカリーの視線が続く。
さっきまでは彼女の部屋にいた彼が去っていく・・・。
ザカリーはすぐ決心したかのように歯を食いしばったままビアンカから首を向けた。
彼の踵が馬に拍車をかける。
黒馬は鼻息を吐き出して投げかけ、すぐに前に走り出す。
ザカリーの後を追ってソヴールとロベル、彼と他の騎士たちが従う姿が見えた。
ビアンカはあっという間に領地の遠くまで走っていく彼らの行列をぼんやりと眺める。
ビアンカが夢で見た未来で多くのことが歪んでいた。
未来は変わり、彼女が変えなければならない未来もまたグッと近づいている。
いつも嬉しい知らせより嬉しくない知らせが先に到着するものだ。
未来もそう。
それでも今すぐ飛んできたことが否定的だからといって、それがビアンカに肯定的なことか否定的なことかは、今回こそ人生を生きてみないと分からないだろう。
ビアンカは心を落ち着かせようとしたが、抑えきれない焦りで唇をギュッと噛む。
どうか、お変わりありませんように。
ザカリーが去り、ビアンカは首都の知らせを気を揉んで待った。
いつも窓の外を眺めていて手に何も掴めない。
こういう時こそ、思わずできることが必要になり、わざとレースの枠を決めた。
しかし、遅々として進まないまま、全く進まなかった。
毎日が無意味のように時間が流れていく。
そのように半月を少し過ぎた頃、ザカリーが帰還した。
領地を離れる時に1ヶ月はかかると言ったが、思ったより早い帰還だ。
早く帰ってくることだけを首を長くして待っていたが、いざ早く到着すると何かあったのではないかと不安が込み上げてくる。
ザカリーが領地に入ったという報告を受けるやいなや立ち上がったビアンカは、彼を迎えに行くために足を早めた。
「奥様、あまり急いで歩かないでください!気をつけなければなりません!」
後ろでイボンヌが心配そうに叫んだが、ビアンカは聞こえないかのように入り口に向かう。
ビアンカが1階に着いたとき、ちょうど到着したザカリーが馬から降りていた。
ザカリーの黒い服は土埃で曇っていて、彼の銀色の髪は風に乱れたまま。
まともに休むこともできないまま急いで走ってきたのが感じられた。
ザカリーの顔は固くこわばっていた。
普段、滑稽なソヴールも深刻な表情で口をつぐんでいる。
首都に何があったのだろうか。
事態の深刻さを察したビアンカは、いつもの挨拶をする余裕もなく、安否するよりも先に首都の状況を尋ねた。
「ラホズはどうでしたか?陛下はお元気ですか?王世子は?」
「すごく混乱していた。陛下が衝撃をたくさん受けていたよ。心力が衰えたのか、部屋の中から出てこなかったんだ。その間に第2王子が後継者の座を狙おうとしたが、ブランシュフォール伯爵の助けで無事に阻止することができた」
ザカリーもこの機会に第二王子の基盤を根こそぎたかったが、そうすることはできなかった。
時間があまりにも差し迫っていたからだ。
葬儀に発つ前にビアンカが言った通り、仕事の流れがなぜかジャコブに利益をもたらす方向に動いていた。
「思う存分王子の死だけを悼むほど余裕のある状況ではないので、陛下も後継者に関する問題だけはしっかりと対応してくださいました。アルベール王世子が継承序列1位に確定しました。あなたの忠告通り、王世子も安全な場所に匿って。ただ、問題は・・・」
ザカリーは眉間に皺を寄せる。
ビアンカは彼の顔色を伺いながら慎重に尋ねた。
「何か問題でもあるのですか?」
「・・・アラゴンが攻め込んできた。いつものように味見ではなく総攻勢です。すぐに軍を整備して出場しなければならない」
ザカリーの青天の霹靂のような宣告に、ビアンカの顔色が悪くなる。
今到着するやいなや出発すると言うことを見ると、目の前まで押し寄せたようだ。
アラゴンの介入は考えたこともなかった。
彼女が聖人と宣言された後、教団の保護を受けることになり、アラゴンの介入をある程度先送りしたと思ったが、むしろ予定より早く攻め込んでくるなんて・・・。
ビアンカは信じられないかのように叫んだ。
「なぜよりによってこんな時に・・・!」
「ゴティエ王子が死んだという事実が漏れたようです。セブランが混乱した時に飲み込むという思惑だろう。総力戦です。セブランの辺境が同時多発的に襲撃されています」
ザカリーが口角を捻って笑う。
この状況に腹が立ったのは彼も同じだった。
ゴティエが死んだからといってセブランを征服できると思ったようだが、ザカリーをかなり軽く見なくては簡単に考えられない内容だろう。
アラゴンの襲撃!
ビアンカの見た未来がだんだん変化していますが、これは良いこと?悪いこと?
このままザカリーを戦争に向かわせても大丈夫なのでしょうか?





