こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は136話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

136話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 相反する主張
以前は自分が生きるために子供を望んだとすれば、今はザカリーを生かすために子供を望むようになった違いがある。
・・・ただ子供を手段として望んでいるわけではない。
ザカリーを愛するようになっただけに、ビアンカはザカリーとの子供を心から望んでいた。
もちろん子供とザカリーの死との関係はビアンカの推測に過ぎない。
しかし、彼女にはできることがないので、こんなことでも必死にしがみつかなければならなかったのだ。
ザカリーのズボンを掴んで祈りたかった。
一時、彼との間でも自尊心を立てて綱引きをしていたビアンカらしくない考えだ。
それほどに切実だった彼女は、ザカリーに懇願する。
「あなたの言う通り、あとわずか2ヶ月です。2ヶ月・・・。それくらいは関係ないじゃないですか。私はあなたとこんな風に喧嘩したくありません」
「それは私も同じです、ビアンカ」
ザカリーはそう言いながら苦笑いを浮かべた。
彼の声の穏やかさに、ビアンカはもしかしたらという期待を抱いて息を殺したまま彼の返事を待つ。
しかし、ザカリーは相変わらずだった。
「ですが、私の信念に精一杯というものはありません。私はあなたが18歳になる前に抱くことで、すでに一度誓いを破りました。2ヶ月はすぐに過ぎるでしょう。少し待てばいいだけです」
ザカリーはビアンカを凍らせるような柔らかな声で、一抹の余地さえないという自分の意思を強く表した。
優しい話し方がさらに残酷に思えてしまう。
何とか説得しようとしても全く効果がない。
打ち上げた矢がそのまま自分に向かって戻ってくる光景に、呆れたビアンカは大声でザカリーを非難した。
「頑固!一匹狼!あなたは独りよがりです!」
「あなたがどんな悪口を言っても私の心は変わりません」
わずか2ヶ月。
ザカリーの2ヶ月とビアンカの2ヶ月は正反対の意味で使われていた。
相反する主張は一歩も引き下がらず拮抗している。
悔しかったビアンカは涙が込み上げてきた目でザカリーを睨む。
ザカリーはそのようなビアンカの涙を拭うために手を伸ばしたが、どうしても彼女に届かず宙に浮く。
結局、彼の手はぎこちなく崩れた。
ビアンカは込み上げてくる涙をたらたら流す。
彼女の白い頬が染まり、鼻先は真っ赤だ。
悲しみが波のように押し寄せてくる。
ビアンカは泣き虫に食い潰された声を抑えながら言った。
「どうせすぐ避妊をやめたからといって妊娠するという保障もないのに、今妊娠しても子供を産むのは来年だから、大丈夫じゃないですか」
ザカリーは悲しそうに泣くビアンカを困惑した目で見る。
彼女を慰めてあげたいが、だからといってビアンカの要請を受け入れることはできないという事実が彼を困らせた。
ザカリーは無惨に歪んだ顔でビアンカを長い間見つめる。
床に崩れた彼女の顔はびくともしなかった。
絶え間なく揺れる肩が彼女の悲しみを教えてくれるだけ。
罪悪感で耐えられなかったザカリーが歯を噛み締める。
彼女は今、自分を見るのも嫌がるだろう・・・。
ビアンカは、ザカリーが今どんな表情で自分を見つめているのか分からなかった。
一度流れた涙は簡単には収まらない。
人前でここまで激しく感情を表したことがなかったビアンカは慌てて、しばらく涙を流す。
(あなたが私を愛していなくても、それでも私たちの心が少しは通じたと信じていたのに・・・)
昨年の今頃、アルノー領地に帰還したばかりのザカリーを突然訪ねて後継者を持とうと言った時、彼から感じられた拒否感が再び彼女の前に姿を現す。
まるであの時に戻ったかのように。
夢から覚めてほぼ一年目になったが、実際に変わったことがあまりないということに気づいたビアンカは、ただ漠然としているだけだった。
どれだけ泣いたのか、全身の水が全部抜けたかのように体がくらくらする。
泣いて疲れたビアンカは涙を流しながらそっと頭を上げた。
彼女の前にいたはずのザカリーは、いつのまにか消えた後だった。
ビアンカは呆然として彼が立っていた場所を眺める。
疲れて恐ろしくて醜くて。
どこから手を出せばいいのか分からないほど、この全ての状況が滅茶苦茶だった。
ビアンカは苦笑いを浮かべる。
彼女の部屋に空気が抜けるような空虚な笑い声が断続的に埋め尽くされた。
親密になったはずの二人ですが、再びすれ違うことに・・・。
お互いに譲れない主張があるこの問題に終わりは見えるのでしょうか?





