こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は１３１話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー：主人公
ザカリー・ド・アルノー：ビアンカの夫。
イボンヌ：ビアンカの専属使用人。
ソヴール：ザカリーの側近。
ロベル：ザカリーの側近。
ガスパル：ザカリーの側近
１３１話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ザカリーの遺言状
過去のビアンカは遺言執行がどんなものなのか、ザカリーの遺言が何なのかさえ知らなかった。
遺言が分からないため、彼の遺言を執行しなければならないという名分も力も失い、子供がいないため後継者を立てることもできない。
そのようにして、ビアンカは無力で恥辱的にアルノー領地から追い出された。
今回はそうはいかない。
ザカリーを死なせるつもりはないが、だからといって他のことに備えていないわけにはいかない。
ビアンカは未来を変えるためには何も疎かにしないように努力した。
自分だけが未来を変えることができるというフランシスの言葉は、彼女を束縛するように縛り付ける。
重い口を辛うじて開けたビアンカは、沈重に尋ねた。
「ヴァンサン、今伯爵様の遺言状を確認できるかしら？」
「可能ではありますが、あえて今確認しなければならないのですか？」
ヴァンサンが躊躇う。
問い返す彼の声の先に漂う不安感。
はっきりと遺言状を見せてくれるのを躊躇う様子だった。
まるでビアンカに確認して欲しくないかのように。
一体どうして？
ビアンカはザカリーの妻であり、彼の遺言状を確認する義務と権利があった。
たとえ今まで捨てておいた義務であっても。
いずれにせよ、ザカリーとヴァンサンもその事実を知っているだけに、ビアンカが見ることを念頭に置いて遺言状を作成したのだろう。
それなのに遺言状を隠す？
それなら遺言状に何かがある。
ビアンカが見られるという事実を知っているのに仕方なく入れたが、今のビアンカが見てはいけない何かが・・・。
ビアンカの心の中に疑いの声が響く。
もしそうなら、今でなければならない。
ヴァンサンはザカリーの今日の出来事について話し、遺言状の内容を変えることもできるのだから。
ビアンカはヴァンサンを急がせる。
「今でなければならないわ。今すぐ持ってきてちょうだい。伯爵様のところに駆けつけて、私が遺言状を確認しようとしていることを明らかにするよりも先に。分かった？」
「ですが奥様・・・」
「ガスパル！」
ビアンカが声を上げた。
彼女が呼ぶやいなやガスパルがビアンカの前に平伏する。
ビアンカはガスパルを霜降りのような視線で睨みつけた。
突然急変した部屋の中の雰囲気に、皆がビアンカの顔色を伺う。
これまでビアンカが使用人にここまで怒ったことはない。
彼女は敏感で気難しい性格だったが、基本的には感情の起伏が大きいわけではなかった。
気に入らないことがあれば声を高めるより皮肉る性格だっただけに、彼らはこの件が尋常ではないことを本能的に直感する。
ガスパルは、今ここで間違った答えをすればビアンカの信頼を完全に失うことに気づいた。
それだけビアンカの視線が鋭かったのだ。
ビアンカは固い顔でガスパルを追求した。
「私があなたをヴァンサンに付ければ、あなたはヴァンサンと手を繋いで伯爵様のところに駆けつけるの？」
「・・・私にそんなことを判断する権利はありません。伯爵様は、奥様の安全に関することを除いては、全面的に奥様の命令に従うように言われました。私は奥様の命令を聞きます」
ガスパルは無愛想に答える。
彼を嘘を知らず、気の利かない男だ。
与えられた命令を守るのが最善であるだけに、彼の決定に動揺は見られない。
ガスパルの答えを聞くやいなや、ビアンカの視線がヴァンサンに向かう。
ビアンカの意志は強烈だった。
ヴァンサンは彼女を阻止できなかったという気持ちに目を閉じる。
そんな彼の頭上にビアンカの号令が落ちた。
「ヴァンサン。ガスパルと一緒に行って伯爵様の遺言状を持ってきなさい。今すぐ！」
結局、ヴァンサンは仕方なく遺言状を取りに席を立つしかなかった。
ガスパルはビアンカの命令どおりヴァンサンの後を追う。
ビアンカと一緒に残ったイボンヌh、鋭い空気を纏う彼女の顔色を伺った。
もちろん、ビアンカがザカリーの遺言を知ったからといって、大きく何かが変わることはないだろう。
遺言は、言葉どおり遺言に過ぎない。
ザカリーが死んだ時、彼の意図通りに事が流れるための意思表現に過ぎないから、ある意味今ザカリーの考えで大きく変わることはない。
ビアンカは知っているザカリーは廉恥を知り、名誉を知り、責任感の強い男だからビアンカに害になる遺言を作成したはずがない。
少なくともビアンカはそう信じていた。
しかし、ヴァンサンの変な態度が気になる。
そして依然として無知な状態で、知ろうとする試みもせず、放漫に両手を離して死が近づいてくるのを見守ってばかりいるわけにもいかなかった。
その死が狙う対象がザカリーであれビアンカであれ。
万一の事態、必要なその瞬間。
その時すぐ動けるように、ビアンカはできるだけ多様な未来を思い浮かべ、それに伴う対処法を考えなければならなかった。
確固たる決心を固めたビアンカは、ヴァンサンが遺言状を持って帰ってくるのを待つ。
焦る彼女の心を表すように、椅子の肘掛けを叩く指が神経質に震えた。
遺言状を見せることに抵抗のあるヴァンサン。
一体、遺言状には何が書かれているのでしょうか？
ビアンカの害になることは書かれていないと信じたいのですが・・・。
