こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は１２９話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー：主人公
ザカリー・ド・アルノー：ビアンカの夫。
イボンヌ：ビアンカの専属使用人。
ソヴール：ザカリーの側近。
ロベル：ザカリーの側近。
ガスパル：ザカリーの側近
１２９話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- レースの効果
理由を知りたいのはザカリーの方だった。
ビアンカに本当に何があったのだろうか。
あの時、どうしても答えを聞くべきだった。
しかし、二週間も過ぎてしまったので、今さら聞くのも難しい。
ザカリーはため息をつく。
「何かあったわけではないが・・・、とにかくどういうわけか分からないが、心が落ち着かないようだから仕えるのには十分配慮するように」
「はい、分かりました」
ヴァンサンが決然と答える。
彼の頭の中が素早く回転した。
（話を聞いてみると、奥様の憂鬱な兆しが始まったのは首都を離れる直前・・・。もしかすると首都の華やかな生活が気に入って、領地に戻るのが嫌だったのでは？それに首都で収穫祭を見ることができなかったら不満があるのかもしれない・・・）
当初、首都を早く離れることになったきっかけがビアンカの主張であるため、彼女は特に首都生活に関心はない。
しかし、その事実を知らないヴァンサンはもっともらしい推論のように感じられた。
（よし、それなら首都の収穫祭に匹敵するように、万聖節を類例のないくらい大きくしよう。そうすれば奥様も領地生活にすぐ慣れることができるだろう）
ビアンカを完全にアルノー領地の伯爵夫人として受け入れたヴァンサンは、誓いに念を押す。
万聖節を大きくするために仕事が増えたが、自分は誰だ？
一騎当千の執事、ヴァンサン。
この程度は軽い。
もちろん、本来万聖節を総括するのは領地の奥様であるビアンカの役目だったが、そこにいる誰もそのようなことについて口を開かなかった。
当然、ヴァンサンがやらないといけない仕事のように、しかも、ヴァンサン本人でさえ。
万聖節の準備が真っ只中である中、アルノー領地には客が列をなしていた。
レースを求める貴族の使者たちだ。
思ったより早い接触だったが、準備はある程度できている。
ビアンカは先取り効果による価値を参考にして、適当な相場でレースを販売した。
彼女はケチとは程遠い主人。
彼女は自分自身にお金を使うことに惜しみなく費やしたように、レースが売れるだけレースを編むメイドたちにも十分に施した。
豊かな補償と共に、自分たちが作ったレースが誉められる声を聞くと、職人たちはさらに熱意に満ちてレースを始めることに邁進する。
そしてビアンカはメイドたちを陣頭指揮し、レース産業に拍車をかけた。
領地に水を注ぐように入ってくる財貨。
レース事業を企画したビアンカよりも今回の事業成功を喜ぶ人がいるなら、ヴァンサン、まさに彼が一番だろう。
このように領地を訪れる人が次第に増えれば、アルノー領地は商業都市の機能も備えることができるはず。
もちろんレースだけでそうなるのは無理だろうが、夢を見るのは自由ではないか。
夢に膨らんだヴァンサンの足取りは軽かった。
どれほどニヤニヤ笑っていたのか、廊下で彼と出会った使用人たちがビクビクするほどだ。
そのように領地に人が押し寄せ、思わず聞こえてくる風聞があった。
アラゴン側で休戦交渉に関する話が交わされるということだ。
今回、法皇庁で聖人を冊封したという噂と関連があると推定された。
その知らせを聞いたビアンカは喜ぶ。
もしこのまま戦争が終戦したら・・・？
彼女の心に期待の芽が生まれる。
しかし、噂は噂に過ぎない。
ビアンカは少しの隙間ができるやいなや心を落ち着かせようと自分の頬を叩く。
不確実な状況に安堵することはできなかった。
ビアンカはレース事業を維持する一方で、戦争に関しても関心を持った。
全然知らないまま放置するよりは、少しでも察していた方が気が楽だったからだ。
ビアンカのための万聖節の準備が真っ只中だが、彼女の精神は違うところに出ていた。
万聖節に着るドレスを新しく合わせる準備さえしていない。
本来なら万聖節のように領地民に捧げる祭りでは服装を質素にするのが定石だったが、誰もビアンカが万聖節のドレスを新しく合わせることに対して正しくないという話を持ち出さなかった。
むしろビアンカがドレスを気にしない姿に周りの人たちが戦々恐々とするほどだ。
見かねたヴァンサンがそれとなく尋ねる。
「奥様、今度の万聖節のドレスはどうなさいますか？」
「ドレス？ああ・・・」
ビアンカはようやく思い出したかのように言葉を濁した。
新しいドレスに全く興味のなさそうな反応にヴァンサンの胸がドキドキする。
美しいものを書くということが気分を良くすることだと言い、光を灯して溶けて消える蝋燭をニコラに彫刻させるビアンカではないか。
そんな彼女が新しいドレスに興味がないということは、目の前を転がるミミズクに関心のない猫のような、とんでもない話だった。
しかし、とんでもないことは続く。
ビアンカは激しく手を振る。
「私は最近ドレスや服装に気を使う余裕がないから、ヴァンサン、あなたが適当に合わせてちょうだい」
レース事業が大成功で良かったです！
残るはロウソクの方ですが、こちらも問題はないでしょう。
ビアンカの着るドレスを任されたヴァンサン。
彼のセンスは大丈夫なのでしょうか？
