こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は124話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

124話(注意) ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 馬車の中で
何度もザカリーが馬車の外に飛び出してしまわないか、ビアンカの心臓はドキドキしていた。
ビアンカは必死にザカリーを引き止めようとしていたのだ。
彼女の努力が無駄ではなかったのか、幸いにもビアンカはザカリーを捕まえることができた。
それでも安堵するわけにはいかなかった彼女は、ザカリーの手が彼女の肌を撫でて、何度も舌が絡む状況でもザカリーの顔色を伺う。
内心不安だったビアンカが安堵の息を吐き出したのは、自分の中に入るザカリーのものを感じてからだ。
身をぎっしり詰めたような重さ。
以前よりすぐに濡れて彼を受け入れることができたが、それでも彼の大きさは手に負えない。
「うん・・・!」
ビアンカの弱い目元に涙が滲む。
彼女は息を切なげに吐き出した。
ザカリーが逃げるのではないかと彼の腰をギュッと締めていた足は、いつの間にか身もなく端正でない姿に乱れたままだ。
馬車の中だからか、ザカリーはいつもより静的に動く。
ビアンカを胸の中に閉じ込めて彼女をゆっくりと貫いた。
ビアンカがザカリーを見上げる。
ゆっくり動くのが大変なのか、彼の眉間には皺ができ、あごには汗が滲んでいた。
ザカリーのぼやけた黒い瞳には、すぐにでもビアンカを持ち上げて欲を満たしたいという切羽詰まった欲望が満ちていた。
しかし、彼に変化はない。
ベルベットをゆっくり掃き下すようなゆったりとした動き。
彼のものがどのように彼女の中を滑り落ちるのか、そしてどのように入っていくのか生々しく感じられた。
ゆっくり腰を動かし、ビアンカの中にだんだん深く進入していたザカリーが突然ビアンカに尋ねた。
「ふぅ・・・、そういえば・・・、どうしてよりによって今日なんだ?しばらくは・・・、関心がなさそうだったのに」
突然の質問にビアンカは瞬きした。
彼女が考えても少し突拍子もないことではある。
教会で自分が選ばれたことを知った後、今後どうすればいいかに没頭するためにザカリーを疎かにしていた。
そんな彼女が首都を出るやいなやザカリーを誘惑するのだから、彼が訳が分からないと言うのも当然のことだろう。
ビアンカは呻き声を上げながら答えた。
「今日は・・・、ふぅ、ただ変えたかったのです」
「何?」
「以前とは違って、あっ、すべてをです」
過去には別の空間で眠っていた彼ら夫婦。
体を混ぜる時期が早まり、確かに以前より親密になったが、これだけでは彼女の夢とは全く違うとは確信できなかった。
もっと・・・、もっと違うものが必要だった。
夢とは全く同じではない人生を送ったと断言できる、そんなものが。
それと同時に、ザカリーに冷遇した夢を彼女の記憶の中から完全に消してしまいたい気持ちもある。
もちろんビアンカも初めてザカリーに泊まってと言った当時はこうするつもりはなかった。
たった一枚の革張りの空間で夫に抱かれるなんて、なんて恥ずべきことだろうか?
しかし、彼女は夢の中でフェルナンと庭で関係を結んだこともある。
彼女が望んだわけではなく、フェルナンにただただ流されただけだが、したという事実だけは変わらなかった。
それだけに、ザカリーの前で静粛に鼻を上げたくなかった。
なんだか彼を欺瞞するような、不思議な気持ち・・・。
現実のフェルナンは死んだが、だからといって彼にすべてを許して淫蕩なことを日常的にした夢が完全に消えるわけではない。
ビアンカはフェルナンに許したことはザカリーともしたかった。
そうしてこそ、彼女の心の借金を少しでも消すことができそうだったから。
このように一つ二つ変えていけば、いつかはザカリーの死を変えることができるだろう。
そう思ったビアンカは必死にザカリーにしがみつく。
そんなビアンカの行為に刺激されたのか、ビアンカの太ももを掴んだザカリーの手に力が入った。
しかし、依然として極度に節制された動き。
上半身と下半身はしっかり固定して彼女を抱きしめ、腰だけ動かして彼女の中を騒がせた。
「んんっ・・・!」
ビアンカの首が後ろ向きになる。
感じる部分を正確に刺してくるものに逃げ場がなく、しっかりと捕まったビアンカのつま先が震えた。
普段の行為が気が狂いそうな嵐に巻き込まれる気分なら、今の行為はビアンカをいつもより敏感にする。
彼女が感じているところを一つ一つ指摘するように、敏感になった内壁をこじ開けて入ってくる肉の感覚に息が詰まりそうだった。
当初、ビアンカは呻き声を思う存分上げるタイプではなかったが、このように抑えることに慣れていたわけでもない。
ぐつぐつ飲み込んだ呻き声がビアンカの口の中で不明瞭に入り混じる。
「ふっ、あ、嫌・・・、ううっ・・・」
到底耐えられなかったビアンカは思わず手に力を入れてザカリーの胸を押し出したが、彼はびくともしなかった。
ザカリーはむしろ掠れた声で唸り声を上げるようにビアンカの耳元で囁く。
「挑発したのはあなたです、ビアンカ」
「うっ、ううん、ううっ・・・」
手で口を塞いでもこれ以上呻き声を我慢できなくなると、ビアンカは指をギュッと噛んだ。
しかし、そうするやいなやザカリーが彼女の指を離す。
細い指に彼女の歯垢が鮮明だった。





