こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は122話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

122話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 夫婦として
突然のビアンカの同寝提案にザカリーは驚いた。
本来の彼だったら、考慮するまでもなく棄却していただろう。
彼女のそばで自分が理性を維持するのは、とても大変なことだったからだ。
ビアンカの体は酒のようだった。
自分だけは理性を制御できるという飲み方で無謀な挑戦をするが、飲めば飲むほどそれが錯覚だということに気づく。
危険だということを知って足を抜く時は、すでに手遅れだ。
倒れた体は無力に彼女に巻かれる。
もちろん、彼らが泊まるところが最もらしい宿だったら、測らずにさっさと彼女の提案を受け入れただろう。
でも今ここは森の中で、彼女が泊まるところは馬車の中ではないか。
木片が幾つか重ねられた脆弱な空間で彼女と二人きり・・・。
想像するだけでも喉が渇いてしまう。
当然のことながら、最近のビアンカを考えると中々そうはいかない。
しばらくぼんやりと想念に耽っていた彼女はいつもの彼女とは違った。
いつも服装だけはきちんと維持し、毎日違う服を着る彼女が3日前と同じ服を着て現れた時は本当にビックリした。
そんな彼女が久しぶりに望むことだ。
結局、ザカリーは承諾し、肩に乗せられた荷物はさらに重くなる。
遠くで寝床を作るのに忙しそうなソヴールとロベルの姿が見えた。
ザカリーは野宿の準備をしている家臣たちに近づく。
「・・・私の寝床の準備はしないように」
「え?」
ソヴールの目が丸くなる。
当初、ビアンカと一緒に寝るつもりはなかったが、いざ目の前でソヴールが飛び跳ねるように振る舞う姿にザカリーのプライドが傷つく。
夫婦の間で一緒に寝るのがそんなに驚くことなのだろうか?
不満に腹が立ったザカリーは眉間に皺を寄せ、不快感を隠さず問い返した。
「何か問題でもあるのか?」
「いいえ。もともと伯爵様の寝床の準備はしていなくて・・・」
「え?」
思わぬソヴールの答えにザカリーの顔が歪んだ。
ソヴールはむしろそのようなザカリーの反応が理解できないように、そばにいたロベルに同意を求めるために視線を合わせた。
ロベルもザカリーの反応が理解できないようだった。
ソヴールは後頭部を掻きながら照れくさそうに話す。
「私たちは当然、伯爵様が奥様と一緒にお休みになると思いました」
「最近仲良しじゃないですか」とソヴールは小さく付け加え、ぎこちなく笑う。
ソヴールの言葉は特に否定することがなかった。
むしろ鈍器で殴られたような気分に。
ザカリーは「分かった」と手を振って振り返る。
何かすごく落ち着かないけど、悪い気分ではなかった。
見知らぬ場所で今までしっかり隠しておいた風と遭遇したような高揚感。
・・・ただ名分だけの夫婦の仲だった以前とは違って、周辺がビアンカを自分の妻として認めてくれる気分はすごい快感を伴った。
だからといって、この気持ちのままビアンカの馬車に入ることはできない。
起きているビアンカと向き合い、彼女と目つきでも混ざり合えば到底この衝動を鎮められなさそうだったからだ。
ザカリーは馬車を中心に彼らの基地の周りを何度もぐるぐる回った。
周辺から「伯爵様はどうしたんだ?」という視線が殺到しても、屈せず無視して。
そしてしばらくして、ビアンカが眠っていると思われる頃。
ザカリーは慎重にビアンカのいる馬車に向かった。
しかし、いつも人生は予想とは違うものだ。
当然、ビアンカが眠っていると思ったのとは異なり、彼女を両目を丸くしたままザカリーを迎えた。
そして彼をさらに当惑させたのは、広く敷かれた毛皮の上で魅惑的に横たわっている妻が裸だという事実。
何も考えずにドアを開けながら入ってきてビックリしたザカリーは思わず声を上げるところだった。
歯を食いしばって素早く馬車の上に上がったザカリーは、もしかすると風でドアが開いてしまうのではないかと考えて、しっかりと結びもつける。
ドアが絶対に開かないように結んだザカリーは、大きく息を吸いながら覚悟して、ゆっくりとビアンカの方を振り返った。
しかし、彼のそのような平常心を維持しようとする試みは意味がなかった。
ビアンカを見るやいなや彼の顔が真っ赤になる。
「何をしているのですか!?」
ザカリーは静かに抑えられた声でなんとか言葉を吐き出す。
我慢して押すようなぎっしり詰まった声は、彼がどれほど当惑したかを知らせており、彼の顔は表情管理する余裕さえないほど歪んだままだった。
「イマイチですか?」
ビアンカは起き上がりながら自然に尋ねる。
目を丸くしたまま尋ねる姿にザカリーは言葉を失う。
濃い灰色の毛皮に包まれた真っ白な肌は、暗闇の中でも月明かりを当てたように輝いていた。
沈重に呻き声を上げていたザカリーは、一歩遅れて答える。
「そうじゃなくて・・・!誰かが見たらどうするのですか?」
「私はあなたの妻で、外にいる人たちはあなたを畏敬する忠実な家臣です。ここは首都じゃないんですよ、旦那様」
ビアンカは気にしないように答えた。
ザカリーの焦りと対照的な口調。
ザカリーの口が乾いていたのとは違って、彼女はのんびりしていた。
まるでこの関係の主導権を握っているのが誰なのか確実視するかのように。
ザカリーもまた、この場所であえて自分の妻を欲しがるほどの大物がいないことを知っている。
それにもかかわらず、もしかしたらという仮定に心臓が怖いほど震えた。
周りから夫婦と認められているのが嬉しいですね。
ビアンカが眠るまで周辺をグルグルするザカリーが可愛いです笑





