こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は120話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

120話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- アルノー領地へ
一緒に教会に行った後、カトリーヌはしばしばビアンカを訪ねてきた。
一人でいると考えが床に沈むので、ビアンカはカトリーヌの訪問を喜んだ。
互いに交わす話はつまらないものだった。
会話の話題によく載るのは、主にビアンカの健康に関すること。
カトリーヌはオデリー王女もとても心配していると言い、ただ王女であるだけに挙動が自由ではなく頻繁に訪れることができないという話を伝えた。
カトリーヌは話上手だったり面白い人ではなかったが、彼女との会話は穏やかで気分が悪くなることはなかった。
静かに話すだけでも時間が流れるのがビアンカには嬉しかった。
そうして時間が経って、領地に戻る準備ができた。
ビアンカがザカリーに早く帰りたいと言ったおかげか、予想より終わった時間が早い。
別れは予定されていたが、だからといって悲しくないわけではない。
ブランシュフォールの家族はわざわざ見送りに来ないと言った。
久しぶりに会った子供と別れて、寂しい思いをしたくなかったからだ。
ビアンカを見送りに来たのはカトリーヌだけ。
彼女は両手でビアンカの手を握りしめながら残念がった。
「ビアンカ、領地に帰っても連絡をくださいね」
「カトリーヌこそ。待ってるわ」
二人はこの間に、名前を呼ぶ仲に発展していた。
短い期間だったが、同年代の友達ということだけでも二人の距離はグッと縮まったのだ。
「ビアンカ」
遠くから馬に乗ったザカリーがビアンカを呼ぶ。
もう出発する時間だ。
「もう行かないと。ではカトリーヌ、お元気で」
「ビアンカも、無理はしないでください」
カトリーヌの眼差しに心配は滲み出ていた。
ビアンカが完全に馬車に乗るのを確認したザカリーが手を挙げて指示を出す。
彼の手振りでアルノーの指導者たちは一糸乱れず動き出した。
馬車が動いている間も、カトリーヌはビアンカを見送るように手を降り続ける。
ビアンカも馬車の窓からカトリーヌに挨拶をした。
馬車が大きく一周して城を抜ける間もずっと。
カトリーヌが視界から見えなくなると、ビアンカは大きくため息をつきながら窓際から身を離そうとした。
その時、彼女の視界にジャコブのような男がチラッと視界に入る。
煌めく金髪のようなものでやっと区別できるほど遠い場所に。
目を細めて凝視したが、遠ざかる馬車で焦点がぼやけてしまう。
ビアンカが窓の外を眺め続けると、席を整えていたイボンヌが話しかけてきた。
「もう風が冷たくなりますよ、奥様。ここにクッションを重ねておきましたので、こちらに寄りかかってください」
「そうね。ありがとう、イボンヌ」
見間違えに違いない。
まるで悪夢のような・・・。
とにかく最後まで気持ち悪い。
覚えておいて、決して夢のようにあなたが望む未来に流れるようにはしないから。
ビアンカの薄い唇が固く閉ざされ、彼女の燃える瞳は遠ざかっていくラホズ城を睨んだ。
真っ白な建物に夕焼けが垂れ下がって朱色に輝く。
まるで炎が燃え上がるように。
夕食は外でだった。
本来なら朝出発して次の都市に到着して一晩過ごすつもりだったが、ザカリーが去ることに残念がって捕まえていた王のせいで出発時刻が遅くなって仕方なかったのだ。
野宿も何度か経験を積んできたので慣れてきたところだ。
ビアンカは、野宿の準備をしている人々を見守った。
山の動物が現れるのではないかと周辺を見る騎士たちをゆっくりと見守る彼女にザカリーが近づいてくる。
馬車の外に立っている彼と中にいるビアンカの視線が重なる。
このように彼と視線が正面から向き合う時は主に寝床からだった。
耳が赤くなったビアンカは思わず腰をまっすぐにして後ろに下がる。
(どうして急に近づいてきたの?もしかして・・・、今日馬車で一緒に寝るという提案をするんじゃ・・・)
心臓が大きく鼓動した。
ドキドキしすぎて、震える心臓を抑えられるか心配になるほどに。
馬車はザカリーとビアンカの二人が横になるのに十分なほど広かったが、だからといって相手の存在感を認知できないほど広いわけではない。
息づかいが聞こえるほどの距離。
すでに彼らは夫婦で、お互いの体温を知っている間柄だった。
ザカリーはそのようなビアンカのドキドキした気持ちに全く気づいていないように尋ねてくる。
「ビアンカ、足りないものや必要なものはありませんか?」
「特には・・・」
「必要なものがあれば呼んでくれ。すぐに用意させよう」
そう言って背を向けたザカリーの姿はいつものように淡々としていた。
ラホズに向かう時とあまり変わらない態度で。
カトリーヌという親友。
オデリー王女とカトリーヌの存在はビアンカの大きな支えになるはずですね!
最後に現れたジャコブ?は相変わらず怖いです・・・。





