こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は119話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近
119話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- お互いへの気遣い
「大司教と会って何の話を交わしたのか」という言葉がザカリーの喉元まで込み上げてきた。
しかし、結局吐き出すことはできない。
ビアンカと大司教の対話が気になる以上に怖かったからだ。
彼女が大司教に会って奇跡の事例について尋ねたという話に、ザカリーはビアンカが奇跡を望むほど切実な願いがあるのではないかと推測した。
貧しい想像力だったが、論理的にも最もらしい。
ただ、どれだけ大変な願いで奇跡まで頼ろうとするのだろうか。
ビアンカは望むことを求めるのに躊躇しないはず。
欲しいものがあれば、いつもストレートに話してくれた。
そんな彼女が自分に要請しなかったこと。
神に望む奇跡・・・、それはまさにザカリーが聞いてあげられないものだという言葉であり、彼が今まで恐れていたことでもある。
ザカリーはこれまでビアンカが望むことは何でも聞いてあげようと努力した。
結婚初期、男爵だった頃にビアンカが欲しい一つの品物をきちんと手に入れることが出来なかったことを未だに気にしているほどだ。
それでも伯爵位に上がった後は、ビアンカの要求を受け入れることができるようになった。
彼女が欲しがっている宝石箱、スパイス、生地、毛皮・・・。
表情には見せなくても心の中ではどれだけ嬉しかったことか!
そうだっただけに、今更自分がビアンカのためにしてあげられないことがあるという事実を認めるのは自尊心が傷つき残念なことだった。
ビアンカが大司教に会ったことは、自分の出場と関係があるのではないか?
彼女がそれとなく渡した言葉から漂う気がしたのだ。
ザカリーの推論は本能に近い。
しかし、実際それほど違わなかった。
ビアンカが望むのが自分の出場を阻むことなら。ザカリーとしては聞いてあげられなかった。
セブランに対する忠誠心のためではない。
それは、それほど重要ではなかった。
自分が戦争で勝利すると共に持ってくる補償が消えることで、ビアンカが手にできるものが減るという事実がさらに重かったのだ。
騎士らしくない考えと言ってもいい。
ビアンカの白く細い指は簡単に凍って冬には常にカイロを握っていなければならず、彼女の肩を包む毛皮は、彼女の柔らかい肌に相応しい高級品でなければならなかった。
彼女が冬の寒さに震えながら凍傷になった姿を考えれば、ザカリーは100でも戦場に出るだろう。
だからこそ、ザカリーはもっと深く掘り下げることができなかった。
自分が絶対に聞いてあげられないことがあるという事実を決して認めたくないからだ。
ビアンカが戦場に出ないでくれと言っても、戦場には出ないと言えない自分の境遇が情けない。
それでもおかしいのは、隠された真実と直面することを恐れながら、ビアンカが何か秘密を隠しているという事実自体に強い疲労を感じるということだった。
確答を受けることも、そうではないまま見過ごすこともできなかったザカリーとしては、それとなく問い返すのが限界だった。
「ビアンカ、何がそんなに落ち着かないのですか?もしあなたの心が楽になれるなら、私にできることは何でもする」
セブランの英雄、鉄血の騎士、戦場の黒い狼という称号が笑えるほど勇気がなくて無力で情けないほどだ。
ザカリーは無理に唇の先を上げて笑いながら余裕を装った。
ビアンカもザカリーが尋ねることが何に関することか分からないはずがなかった。
誰が見ても教会に行ってきた自分はいつもと違って変だったはずだから。
しかし、ザカリーに状況を明らかにすることはできない。
自信がなく面目がなかった過去ではない夢とはいえ、ビアンカがどれだけ利己的な考えでザカリーを裏切って無視したのは未だに生々しい。
そんな自分が今になって聖女だと肩代わりしながらザカリーにあれこれ言える?
自分はそれほど恥知らずではなかった。
「大丈夫です。早くアルノー領に戻りましょう」
ビアンカはぎこちなく笑いながらザカリーの質問をもみ消した。
一日も早くアルノーに戻ってこそ、ザカリーが聖女誕生に関するニュースを聞くことになれば、どうしようかと不安になり、焦る気持ちもあるだろう。
落ち着かない気持ちも落ち着くだろうし。
そのように話を変えたビアンカは、平気そうに明るく笑った。
しかし、その微笑みからの真実性は一握りしかないという事実をビアンカも知っていて、ザカリーも知っていた。
お互いに相手を気遣いすぎて何も聞けない状態。
ザカリーもこのままでは納得しないでしょうし、アルノーに戻ってからも首都に関する情報は集め続けるのではないでしょうか?
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