こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は１１８話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー：主人公
ザカリー・ド・アルノー：ビアンカの夫。
イボンヌ：ビアンカの専属使用人。
ソヴール：ザカリーの側近。
ロベル：ザカリーの側近。
ガスパル：ザカリーの側近
１１８話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 唐突な質問
結局、ザカリーはビアンカ本人に直接聞くしかなかった。
しかし、本当に困ったことだ。
彼ら夫婦が体を合わせて以前より仲良くなったが、対話が珍しいのは相変わらずであるため。
もちろん、声をかけることに以前ほどハラハラしていない。
ベッドで、あるいはテーブルで交わすささやかな会話。
どこに行くのか、どんな服を着るのか、食事は口に合ったのか・・・。
そのようなことを通じて今まで報告されてきたビアンカの好みと、実際のビアンカの好みとの間に差があるという事実に気づいたりもした。
ただ、しっかりと話すをするのはまた別の問題だ。
どうやって話を切り出せばいいのだろうか。
ザカリーは頭を悩ませた。
だからといってこの一件を見過ごすわけにもいかない。
気を引き締めたザカリーはその日の夕方、食事を終えた後、ビアンカの部屋にそっと足を運んだ。
「一度肉を食べたことのある人は肉の味を忘れることができない」という言葉のように、１、２度ビアンカと一緒にベッドに頭を寝かせた後、ザカリーはまるで自分の部屋のようにビアンカの部屋に出入りした。
以前、ビアンカが自分の寝室に戻るように言った時は、仕方なく何度も後ろを向いて出て行ったザカリーの様子が面白いほど。
それだけ彼女の腰を抱いて眠る気持ちは何にも代えられない恍惚としたもの。
時々ビアンカが彼の肩に頭を埋めたまま眠りにつくと、ザカリーは彼女の腕を抱きしめたまましばらく眠れなかったりもした。
それだけ頻繁な訪問のせいか、ザカリーが部屋に突然入ってきたにもかかわらず、ビアンカは「どうしたの？」という言葉もかけなかった。
おかげさまで話しかけるのはザカリーの役目に。
窓の外を見ながら没頭するビアンカの後ろ姿に、ザカリーは咳払いをする。
「ビアンカ」
「旦那様、いらっしゃったのですね？」
「ああ」
ビアンカが振り向くやいなや、ザカリーの口が再び閉ざされた。
勇気を出して話を切り出したのが面白いほどだ。
まるで蜂蜜を塗ったかのように、唇がくっつき合って離れない。
ザカリーはいたずらに罪のない拳だけを握りしめたり伸ばしたりして、その場に立ち尽くした。
窓の近くでザカリーの方を振り返ったビアンカは、ザカリーが黙っているとすぐに視線を窓の外に向ける。
一緒に空間にいるが、どこか遠く離れてしまいそうな雰囲気・・・。
ザカリーが見ているビアンカは本人ではなく絵の中の人物のようだった。
そんな彼女の態度にヤキモキしたザカリーが急いで口を開く。
「天気がめっきり寒い。窓際にいないでこっちへ来なさい」
「まだ大丈夫です」
ビアンカは「大丈夫」と答えた。
まだ夏が過ぎていないから、夜といってもそれほど寒くはない。
そんな反応を望んでいなかったザカリーの唇が固く閉ざされた。
戦争で軍が守勢に追い込まれても、このように焦ることはなかっただろう。
ザカリーの黒い瞳が焦りに揺れた。
ザカリーは笑いながらビアンカに近づく。
しかし、焦りのためだろうか。
彼の顔は無愛想なまま。
優しく聞こえるために飾った声もぎこちなかった。
「窓の外に何か面白いことでもありますか？」
「そうじゃありませんが・・・、すみません。最近よくぼうっとしていますよね。どうやらホームシックみたいで、早くアルノー領地に帰りたいです」
ビアンカの声は静かだ。
非の打ち所もなく平然とした口調だったが、むしろそのためにさらに望む言葉を取り出すのが容易ではなかった。
ザカリーは、もう一度勇気を出して話しかける。
「最近、君が不安そうに見える」
「私がですか？」
「ああ」
ビアンカが自然に聞き返すと、ザカリーは再び呻き声を上げた。
一歩前進、二歩後退。
行軍でこのような速度で進んでは補給品が品切れになるのも時間の問題だっただろう。
むしろ補給品が切れた方がましだ。
今この瞬間落ちていくのはザカリーの精神力なのだから。
そんなザカリーの本音を知らないビアンカは少し笑った。
「大したことではないです。ただ・・・」
ザカリーは辛抱強く待つ。
訳もなく焦ってビアンカの一言が彼の声に通用したりすれば、そのようにビアンカが再び口をつぐんだりすると大変だった。
ザカリーが静かにビアンカの一言を待っている間、彼女の唇がしばらくしてゆっくりと落ちる。
「アラゴンとの戦争が心配で。あなたはまた出場するでしょう？」
「・・・そうですね」
「そうですよね・・・。あなたが出場しないとセブランが危ないですからね」
ビアンカの薄緑色の瞳が微かに見えた。
そもそも期待すらしなかったかのように一人で答える彼女から距離が感じられる。
答えを聞いたが、むしろザカリーはさらに訳が分からなくなってしまった。
アラゴンとの戦争？
出場？
ビアンカの質問は突然だった。
それもそのはずで、ザカリーと戦争は切り離せない関係だったからだ。
ビアンカと結婚する前も、そして結婚した後も・・・。
ザカリーから見れば、ビアンカの答えは理解できないですよね。
唐突な質問に対して彼はどう答えるのでしょうか？
