こんにちは、ツバサです。
【結婚商売】を紹介させていただきます。
今回は112話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。
人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。
絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。
孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。
「あなたの子供を産む準備ができました」
「…その話はあとにしよう」
「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」
夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。
ビアンカ・ド・アルノー:主人公
ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。
イボンヌ:ビアンカの専属使用人。
ソヴール:ザカリーの側近。
ロベル:ザカリーの側近。
ガスパル:ザカリーの側近

112話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 未来予知
ビアンカは迷子のような表情でフランシスを眺めた。
途方に暮れている、彷徨う本音が丸見えのまま。
彼女は震える唇でどもりながら尋ねる。
「その・・・、その未来予知で見た夢はそのまま叶いますか?」
「典礼を見ると・・・、そんな時もあれば、違う時もあります」
フランシスの言葉は、ビアンカの混乱をさらに加重させるだけ。
戸惑いが歴然としたビアンカの姿に、フランシスは深くため息をついた。
自分の一言、一言で一喜一憂する彼女の姿を見ると、周辺から一つずつ指摘するよりは、ひとまず核心を教えた方がよさそうだった。
「未来予知で見た夢の実現を話すより、なぜ神様が未来を見せてくださるのかから説明しなければなりませんね。神様が未来予知を示す対象は選ばれた人々です」
「・・・どんな基準で選ばれるのですか?」
「神様が描く歴史の大きな瞬間において、その未来を変えられる唯一の人です。その方が望む未来を描くために、そうできないかもしれない瞬間を排除するのです」
その話はつまり、ビアンカは未来を変えられるという意味だった・・・。
それでも嬉しい声だ。
未来予知だからといって、彼女が夢を見たまま未来が流れて行くという意味ではないから。
実際、彼女が変えてきた未来が彼女の確信を裏付けている。
神の望む未来。
そこまではビアンカが考えた自分の回帰原因と同じ。
おそらくザカリーの死を阻止しているのだろう。
今の彼はセブランの英雄だが、あと10年生きていれば大陸の構図を変えられるほどの伝説になる人物だから・・・。
けれど・・・、それならザカリーが選ばれた方がよかったのでは?
彼が未来を夢見て暗殺される自分の未来を知っていれば気をつけただろうし・・・。
そもそもジャコブの危険性に早く気づいて排除することもできるし、行動力の範囲も広かったのに、なぜ彼ではなく私なのだろうか?
考えれば考えるほどビアンカの頭がクラクラした。
波紋で揺れるビアンカの内心に、フランシスは石を投げてさらに混乱させる。
「夢がそのまま叶う時もあれば、そうでない時もあると言いました。それは神の試行錯誤のためです」
「神様も・・・、試行錯誤されるのですか?」
「もちろんです。神はこの世界の根源であり、すべてを知っていますが、同時に打ち上げた結果に対して完璧に確信することはできません。ですから、歴史の大きな瞬間を自分に意図通りに流れるように、細かい調整を経るのです。その方が自分の被造物である人間を捨てずに常に見守っているという証拠です」
フランシスはしばらく言葉を切り、指で十字架を描く。
しばらく神に対する賛美を上げたフランシスが言葉を続けた。
「最初、神様は解決策を提示すように、描いたように完璧な未来を夢を通じて見せてくれました。まるで、このまま真似をしろと言うように。しかし、それはあまり効果的な方法ではありませんでした」
「どうしてですか?」
「神の意図通りに行動する人もいましたが、それだけで満足できず他の人生を生きたいと思う人もいたからです」
神が見せてくれた未来は、あまりにも完璧だった。
美味しい肉と果物でお腹がいっぱいになった人間は、これまで目もくれなかった野菜や豆などに手を伸ばしたのだ。
「神様は完璧に、自分が望む形で状況を統制してほしいと思いました。それで神様は考えを変えたのです。選ばれた人間に「まともな道を歩かなかった時に繰り広げられる最も最悪な結果」を見せることです。そうすると人間はだいたい、そのように生きないために努力しますからね」
ビアンカの顔が固くなった。
フランシスの言葉通りだ。
ビアンカが目覚めるやいなや誓ったのは、二度とそうは生きないとい誓いだったのだから。
「だから未来予知を見た聖人の選択と渇望は大きな影響を及ぼします。彼らが見た未来は最悪の未来です。神が望まない、神の意思に反する、歴史を歪める、起きてはならない未来・・・。だから私たちの教団は未来予知をした聖人を全面的に助けています。その方の望みが叶うように」
最悪の未来か・・・。
ビアンカはクラクラした頭を振った。
彼女はただ、自分自身の未来を変えられるという確信を望んだだけ。
しかし、事はますます大きくなっていった。
彼女だけが未来を変えられるということは、彼女がまともに行動しなければザカリーの命を保障できないという意味ではないか。
これはしかも現実だ。
彼女の肩に乗せられた使命という名前の重さがあまりにも重くなった。
ビアンカの体が風波に揺れる木片のようにあちこち揺れる。
ビアンカの過去は未来予知のようですね。
ここまで動揺した姿を見せたらフランシスも勘づくはず。
フランシスはビアンカをどのように扱うのでしょうか?





