結婚商売

結婚商売【109話】ネタバレ




 

こんにちは、ツバサです。

【結婚商売】を紹介させていただきます。

今回は109をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

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又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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贅沢な悪妻、ビアンカ・ド・アルノー。

人々に見捨てられ死にかけていたその時、ビアンカは奇跡的に18歳に回帰する。

絶縁したも同然の実家、アルノー伯爵令の人々も私を嫌っている。

孤立した私の立場を見つけるには、後継者が必要だ…。

「あなたの子供を産む準備ができました」

「…その話はあとにしよう」

「私たちの結婚はいくらだったでしょうか。 その代をすると言っているのです」

夫の子供を産まなければ。夫を誘惑してでも、説得してでも。

 

ビアンカ・ド・アルノー:主人公

ザカリー・ド・アルノー:ビアンカの夫。

イボンヌ:ビアンカの専属使用人。

ソヴール:ザカリーの側近。

ロベル:ザカリーの側近。

ガスパル:ザカリーの側近

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109話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ニコラの蝋燭

礼拝堂に長い椅子が並んでいる中で、ビアンカとオデリー、カトリーヌは一番前の椅子に座って祈っていた。

彼らの前にある蝋燭に火を点けて、長く立ち上る煙を見ながら願い事をする儀式だ。

燃え上がる蝋燭は、少しの息遣いでも揺れる。

その時、ビアンカの木箱を受け取ったヨハンが慌てて彼らのいるところへ駆けつけた。

しかし、神に願い事をする儀式を妨害することはできない。

足を踏み鳴らしながらビアンカの祈りが終わることだけを待っていたヨハンは、ビアンカの蝋燭が全て燃え尽きるやいなや彼女に近づく。

「信徒様、大司教が急いで会いたいとのことです」

オデリーとカトリーヌはヨハンの言葉に驚いた。

まさかと思ったけど、本当に大司教がビアンカに会うとは!

オデリーはビアンカが大司教にプレゼントしたものが何なのか心から気になったが、後で聞いてみることを約束してビアンカの背中を押す。

「行ってきてください。私たちはもう少し祈りを捧げていますので」

ビアンカは頷いて席を立つ。

彼女の後を追ってイボンヌとガスパルをはじめとする護衛もついてきた。

努めて平気なふりをしたが、ヨハンの後を追うビアンカの表情は固い。

頭の中であれこれ考え込んでいたのだ。

そんなビアンカの緊張を全く知らないヨハンは、彼女に感嘆混じりの言葉をかける。

「信徒様からの贈り物が貴重な神物のようです。大司教があれほど急いでいる姿は初めて見ました」

「喜んでくださったようで、信徒として嬉しいことです」

 



 

アルノー領地を離れる時、ビアンカはプレゼントを2種類用意した。

世俗の相手を魅了するためのレース。

そして、世俗を外れた人には・・・。

ビアンカが大司教に渡したのは、ニコラが彫刻した蝋燭だった。

ニコラはビアンカの支援を受け始めて以来、芸術的な彫刻を絶えず出版した。

そして、まるで誉めてほしい子犬のような表情をしながら、ビアンカの顔色を伺う。

ビアンカがよくやったと褒めると、その後はその前とは比べ物にならないほど実力が跳ね返ってきた。

次第に蝋燭は華やかで繊細になり、そのように彫刻された蝋燭が箱に積まれていったのだ。

執事のバサンは、「このままでは高価な蝋燭を全部壊すだろう」と愚痴をこぼしていたが、ビアンカはあまり気にしていない。

ニコラはビアンカの機嫌を伺いながら仕える使用人ではない。

ビアンカがニコラに期待しているのは、立派な彫刻を作り出すことだけ。

紙、蝋燭の個数や蝋燭の質などに気を遣うものではなかった。

ビアンカは首都に来る時、自分の部屋に飾る蝋燭とともに、一番立派に彫刻された蝋燭を別々に用意した。

白く堅い蝋燭に繊細に刻まれた女神の姿は神聖極まりなかった。

ニコラを後援する代わりに、毎週教会に行くように頼んだ甲斐があったものだ。

そのようにビアンカが別に保管した蝋燭は、今日この日のため。

ラホズの大司教の位置にいる方なら、この彫刻された蝋燭の価値を調べる目があると信じた。

しかし、それだけでは足りないかもしれないので、ビアンカはニコラが彫った蝋燭をレースで綺麗に包んだ。

大司教がレースについての噂を聞いたことがあり、それがどれほど貴重なものか知っていても良かったし、知らずにレースを見て驚いても良かった。

初めて見る不思議な物が一つだけだった時より二つだった時の衝撃はさらに長く続く物だから。

このように大司教が呼び出すのを見ると、幸いにも彼女の意図通りに仕事が流れたようだ。

いつの間にか大司教室の前に立っていたビアンカは、深く息を吸って吐き出す。

心を引き締めたビアンカの前で、大司教室のドアが徐々に開かれた。

 



 

「大司教、お連れしました」

ヨハンの言葉に、机の上に置かれた黒壇の木箱をじっと眺めていたフランシスが頭を上げる。

彼の顔は明るい表情で満ちていた。

フランシスはビアンカに近づき、挨拶をする。

「神の祝福がありますように。お会いできて嬉しいです、信徒様。ラホズ大教会の大司教を務めているフランシスと申します」

「神の栄光が共にありますように。アルノー伯爵の妻であるビアンカ・ド・アルノーです。お忙しいところ時間を割いていただきありがとうございます」

「いいえ、むしろ私の方がありがたいです。信徒様は、私が忙しい理由を解決してくださったのですから」

形式的な挨拶が終わるやいなや、フランシスは急いで本論に入った。

彼の口髭が揺れるのが、早く蝋燭について聞きたくて口がむずむずしているようだ。

この蝋燭をどこで手に入れたのか、そして、どれだけ得られるのか気になっているのが彼の青灰色の瞳から読み取れる。

大司教になる人が本音を隠せないはずがない。

彼は隠す必要を感じなかった。

ビアンカがプレゼントしてくれた物はとても貴重で素晴らしかったが、残念ながら一つだけ。

そして式に使う蝋燭は12本。

少なくとも3つは必要だった。

もちろん、こんなに貴重な物がそれだけ存在しているのかは疑問だったが・・・。

もしも、この蝋燭をもっと手に入れることができれば、ビアンカがいくら提示しても、何を要求しても喜んで甘受するつもりだ。

大司教の丸見えの内心にビアンカは大きな喜びを表そうと努力し、そっと微笑んだ。

 



 

贈り物は、やっぱりニコラの作った蝋燭だったのですね。

ビアンカは蝋燭をどのように取引するのでしょうか?

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